骨盤臓器脱はなぜ起きる、その治療法や予防法は? 骨盤臓器脱はなぜ起きる、その治療法や予防法は?

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骨盤臓器脱はなぜ起きる、その治療法や予防法は?

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「骨盤臓器脱」は骨盤の中の
臓器の位置が下がって
膣から外にと飛び出す病気です。

中高年の女性に多く、
生活に大きな支障が出ます。

2020年にロボットを使った
内視鏡手術が保険適用されるなどの
治療の選択肢が広がってきました。

そこで今回は、
骨盤臓器脱がなぜ起きるのか、

その治療法や予防法について
お伝えしてまいります。

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骨盤臓器脱はなぜ起きる?

膀胱と直腸、子宮は
骨盤と呼ばれる骨格に囲まれ、

骨盤底と呼ばれる筋肉や
靭帯で下から支えられています。

骨盤底が緩むことで骨盤臓器脱は起こります。

飛び出す臓器によって、
「膀胱」「子宮脱」
「直腸瘤」などに分かれます。

症状は股間の違和感や排尿困難、
尿漏れなどです。

重い荷物を持った時や夕方以降に出やすく、
進行すると歩くのにも支障が出て、
下着にこすれて出血します。

位置がずれた臓器が尿道を圧迫することで
腎機能を悪化させる懸念もあります。

患者の多くは50最大以降の女性です。
主な原因は出産で、加齢や肥満、
便秘、慢性のせきなども影響します。

婦人科や泌尿器科を受診し、
内診やMRI(磁気共鳴画像)検査、
尿検査などで、

下垂の程度や腎機能を確認し、診断します。

●骨盤臓器脱とは
中高年の女性に多い。
骨盤のそ子の筋肉や靭帯(骨盤底)が緩み、
暴行や子宮、直腸が膣から体外に出てくる状態。
生活の質を大きく下げる

主な症状
・股の間にものが狭まったような違和感
・尿が出にくい。トイレが近い
・下着にすれて出血

 

骨盤臓器脱の治療法は?

初期なら、体操で骨盤底の筋力を鍛え、
リング状の器具・ペッサリーや
サポート下着で臓器を支えるなどします。

臓器が体外に1センチ以上飛び出すと、
手術を検討します。

高齢者でも手術で根治でき、
欠いた気な生活を取り戻せます。

手術は、主に子宮を摘出して緩んだ膣を
縫い縮めて補強する従来の手術と、

膣を切開して網目状のシート(メッシュ)で
臓器を支える「経膣メッシュ手術」の
2種類がありました。

ともに保険が利きますが、
課題がありました。

従来型の手術は弱った組織を
縫い合わせるため再発率が3~5割に上ります。

経膣は、メッシュが膣壁や
膀胱から出たり、

術後に痛みが生じたりする
リスクがあります。

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また、術後に3ヶ月ほどの
安静が必要でした。

そんな中、2014年に保険適用されたのが
腹腔鏡手術です。

腹部に4か所ほど開けた小さな穴から
内視鏡や手術器具を入れて、

下がったメッシュを持ち上げて、
骨盤底を補強します。

骨盤の骨の一つ・仙骨の前にある
靭帯に固定するため、
「仙骨固定術」と言います。

通常、子宮の大部分を切除を切除します。

手術時の出血量や術後の痛みが少なく、
再発率も5%程度とされています。

術後1周間ほどで日常生活に戻れますが、
手術時間が2~5時間ほど長いため、

75歳以上や緑内障、
脳血管疾患がある人には適しません。

主な治療
対症療法(軽い場合)
・体操
・ペッサリー(飛び出す臓器を支えるリング状の器具)
・サポート下着

手術(重い場合)
・子宮摘出+膣壁形成術(従来型)
・経膣メッシュ手術
・仙骨固定術

・腹腔鏡を使う。2014年に保険適用された(2020年にはロボット支援手術も)
・子宮の丈夫の大部分を切除し、飛び出している臓器を持ち上げてメッシュで仙骨に固定する

メリット
・膣を切開しないので再発や痛みが少ない
・術後1周間程度で日常生活に戻れる

デメリット
・手術時間が長く、緑内障や脳血管疾患がある人には不向き

骨盤臓器脱の予防法は?

大阪府の女性(72歳)は
60歳頃から膀胱瘤に悩み始め、
2014年にこの手術を受けました。

トイレの度に膀胱を押さえていましたが、
手術翌日からはその必要がなくなり、
外出も苦ではなくなったと喜んでいます。

2020年にはロボットを使った
仙骨膣固定術も保険適用となり、
手掛ける医療期間も徐々に増えています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

症状が進めば腎機能への
影響も懸念されます。

一人で悩まず、
早めに受診・相談してくださいね。

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