涙目とはどんな病気、検査や治療法は? 涙目とはどんな病気、検査や治療法は?

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涙目とはどんな病気、検査や治療法は?

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何でもない時に涙が出る
「涙目(流涙症)」に悩んでいる人は
少なくありません。

原因によって様々な治療法があり、
適切に診断できれば、
大半は治せます。

ただし、生活の質に大きく関わるため、
涙目くらいと軽く考えてはいけません。

そこで今回は、
涙目とはどんな病気で検査方法や
治療方法についてお伝えしてまいります。

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涙目とはどんな病気?

涙は、上まぶたの奥にある涙腺で作られ、
目の表面を覆うことで外界から
目を守る働きをしています。

例えば、悲しい時や、
ごみが入った時などに涙が出ますが、
これは通常の生体反応です。

しかし、日常的に涙目である時には、
治療が必要になることがあります。

主な症状、
・涙があふれて視界がぼやける
・涙で眼鏡のレンズが曇る
・目やにがたまりやすい
・目の周りの皮膚がただれる――など。
未治療の人も含めて、
患者はかなり多いとみられます。

原因は、二つに分けられます。

一つは、涙が出すぎる状態になるものです。

ドライアイやアレルギー、
逆さまつげ、まぶたの中にある

「マイボーム腺」が衰える
「マイボーム腺機能不全」などで、
目の表面画過敏になります。

もう一つは、涙は通常、
目頭にある涙点から鼻腔に流れるのですが、

その通り道の涙道が詰まるなどして、
あふれるものです。

「結膜弛緩症」や、
「涙道閉塞」です。

●涙とは
・涙は「涙腺」で作られ、目の表面を潤し、外界の刺激から目を守る
・目頭にある「涙点」から涙小管、涙嚢、鼻涙管を通って、歯に抜ける

●症状は?
・涙があふれて視界がぼやける
・涙で眼鏡のレンズが曇る
・目やにがたまりやすい
・目の周りの皮膚がただれる

●原因による分類図
涙が出すぎる     涙の出口が詰まる
ドライアイ       結膜弛緩症
マイボーム腺機能不全  涙道閉塞

涙目の検査は?

検査では、涙が出すぎていないか、
流れが悪くないかなどを調べます。

まず、まぶたや目の表面に、
涙の分泌が多くなる原因がないか
顕微鏡で確かめます。

光を当てながら、
目の表面を観察することで、
逆さまつげや結膜弛緩症などの
診断がつきます。

涙管通水検査とよばれる検査も行います。

涙点から生理食塩水を入れ、
涙道が詰まっていないかを確認し、
涙道閉塞かどうかをチェックします。

涙道閉塞が疑われる場合には、
より詳しく調べるため、
涙道内視鏡で病変を見て、診断します。

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●検査は?
・顕微鏡による検査
・涙道内視鏡検査
涙道の中を直接観察
・涙管通水検査
点眼麻酔をし、
涙点から、生理食塩水を入れ、
涙道が詰まっていないか確かめる

涙目の治療法は?

ドライアイやアレルギー、
マイボーム腺機能不全、
結膜弛緩症では、
目薬の点眼や飲み薬の服用、
手術など、様々な治療法があります。

かかりつけの眼科で
対応不可能なケースもあれば、

大きな病院での治療が
必要になるケースもります。

一方、涙道閉塞の場合は手術を検討します。

手術を怖がる人は多いのですが、
近年は内視鏡が普及し、
手術の安全性がより高まっています。

手術を受ければ受ければ
生活の室が大きく改善する上、

麻酔も使いながら行いますので、
過度に恐れる必要はありません。

医師と相談して、
納得して受けるのがよいでしょう。

手術は、内視鏡で確認しながら、
詰まっている部分を拡張し、

チューブを入れる
「涙管チューブ挿入術」と、

管の途中にある涙嚢を切開し、
鼻腔とつなぐ「涙嚢鼻腔吻合術」があります。

手術時間は、涙管チューブ挿入術は
10分程度で、外来診療でてきます。

涙嚢鼻腔吻合術は30分~60分ですが、
大事を取って短期の入院を
必要としている医療機関もあります。

頻度が高いわけではありませんが、
皮膚がんの「悪性黒色腫」や

血液がんの「悪性リンパ腫」などの影響で、
涙道が詰まる症例もあります。

この場合は、他の診療科と連携して、
がんの治療と併せて涙道閉塞の
治療を行うことになります。

●治療法は?
・目薬の点眼や飲み薬の服用
・涙道閉塞では手術を検討
涙管チューブ挿入術
涙嚢鼻腔吻合術

まとめ

いかがだったでしょうか?

涙道閉塞は、
ドライアイ治療用の目薬を使用後、

胆石のような石が
管につまらせるケースや、

抗がん剤TS-1(ティーエスワン)の
副作用で起こることもあります。

気になる時は、
眼科で相談してくださいね。

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