AIを使ったインフル検査とは? AIを使ったインフル検査とは?

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AIを使ったインフル検査とは?

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インフルエンザの検査で、
のどの画像など和人工知能(AI)が
解析して判定する機器が登場しました。

従来の方法より患者の負担が
軽く済むメリットから、
新たな選択肢になりそうです。

こうした医師の診断を
助ける様々な機器の開発が進み、
医療現場で活用されています。

そこで今回は、
AIを使ったインフル検査について
お伝えしてまいります。

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AIを使ったインフル検査とは?

現在インフルエンザの検査で主流なのは、
綿棒で鼻の奥をこすって粘液から
検体を採取する抗原検査です。

痛みを伴ううえ、
刺激でくしゃみをして感染が
広がるリスクもありました。

2022年12月、AIを搭載した
診断支援機器「ノドカ」が発売されました。

患者ののどを撮影した
写真約50万枚を基に開発されました。

インフルエンザウイルスに
感染すると、のどに特有の
赤いできものが現れます。

AIはこのできものの有無を
判定の手がかりにします。

画像情報に加え、患者の体温や脈拍、
せきやのどの痛みなど問診で
得られた情報も読み込ませ、

インフルエンザの可能性が高いかどうか
総合的に判定します。

判定にかかる時間は10秒ほどで、
臨床試験で高い精度が確認されました。

ただし、のどの撮影で専用カメラを
口に入れるため不快に感じる人もいます。

6歳未満の子供への使用は
勧められていません。

●AIを使ったインフル検査
従来の抗原検査法
手法
・綿棒を鼻の奥に差し込み、粘液を採取する
特徴
・精度は高く、広く行われている
・苦痛と不快感を伴う。特に子供が嫌がり、
 検査に時間がかかることも
・刺激でくしゃみを生じ、感染が広がるリスクも

新たに画像診断検査も選択肢に
手法
・専用のカメラでのどを撮影し、
 問診結果などと合わせて判定
特徴
・のどにできるインフルエンザ特有の
 できものを解析
・精度は高い
・痛みが少ない
・6歳未満には勧められない

開発した医療機器ベンチャー
「アイリス」は今後、
ほかの感染症の診断支援や

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生活習慣病の兆候把握など
活用範囲の拡大に向けて、
さらに研究を進めるとしています。

ノドカのようなAIを活用した
診断支援機器が近年、
相次いで実用化されています。

内視鏡の画像から大腸ポリープの
悪性と良性を見分けるシステムや、

脳の断面画像から動脈瘤の可能性が
高い場所を見つけ出す装置が代表的です。

こうした機器やアプリを活用した
治療法などをまとめて
「プログラム医療機器(SaMD)」と呼びます。

経済産業省によると、
SaMDの世界の市場規模は、

2027年に865億ドル(約11.3兆円)まで
成長すると見込まれています。

しかし、海外と比較すると日本の開発状況は
遅れを取っているのが現状です。

内閣府によると、2021年5月時点の
SaMD開発に向けた臨床試験の登録件数は、

米国で日本の290倍、
欧州で110倍、中国で33倍でした。

国も開発の支援普及に動き出しました。

実用化には医薬医療機器法に基づく
厳格な審査が必要です。

この審査の簡略化や、
判定精度の高い機器を
医療機関が導入した場合、

診療報酬の引き上げを検討しています。

●広がるAI診断支援
体中の様々な病気に使われるように

大腸がん
内視鏡画像を解析して、
ポリープが悪性か良性かを画面に表示

脳動脈瘤
脳の断面図を解析して、
動脈瘤の疑いが高い所をマークして、
医師に知らせる

まとめ

いかがだったでしょうか?

医師とAIが補い合うことで、
より質の高い医療を提供でき、

医師の働き方改革にもつながりますね。

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