年末調整の配偶者控除と配偶者特別控除の計算、年金ではどうなる?

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年末調整の配偶者控除と配偶者特別控除の計算、年金ではどうなる?

2016/10/14

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配偶者控除と配偶者特別控除の違いってご存知ですか?
配偶者の収入によっては大きく損するケースもありますので
後で後悔しないよう、その違いについてしっかり知っておきましょう。

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年末調整における配偶者控除と配偶者特別控除の違い

まず前提として年末調整について軽く触れます。
成人している社会人は収入が発生した場合、納税する義務が発生します。
そして1年間に収めた税金の内、払いすぎた金額を
各種の控除制度によって取り戻すことを年末調整と呼びます。

配偶者控除とはその控除の仕組みの一つで
納税者に婚姻相手がいる場合に適用される控除制度です。
これは必ずしも、納税者が夫の場合にだけ適用されるわけではなく
当然、妻が主な納税者であった場合にも適用されます。
重要な点は「民法の規定による夫婦」であるかどうかということです。
婚姻届を提出していない事実婚や内縁関係においては認められていません。

この他に「生計を一にする人」という要件があり
同一の生計で暮らしている、または別居状態だとしても
生活費の世話をしているなど、生活基盤が同じ収入源から
もたらされているのならば認められています。

次に納税者が自営業者であった場合
配偶者がその従業員として働いており
給料を支払っていると事業専従者として
配偶者控除を受けることはできません
のでご注意ください。

配偶者特別控除の場合、上記のことに加え
●納税者自身の合計所得金額が1千万円以下であること。
●配偶者が他の人の扶養親族となっていないこと。
以上の二つもその要件に加わり、
これが要件の上での配偶者控除と
配偶者特別控除の違い
になります。

これらの控除は年間合計所得金額の差によって決められ、
同時に両方の控除を受けることはできません。
考え方としては配偶者に収入がある場合、
まず配偶者控除の受給資格があるかどうかを調べ
その要件に合わなかった場合
配偶者特別控除を検討するというのが
スムーズな流れになります。

年末調整における配偶者控除の計算式

上記の要件以上に違うのが控除対象である配偶者が
給与所得を受けていた場合の年間所得金額の差による
計算式の違いです。

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配偶者控除と配偶者特別控除それぞれの所得金額要件

配偶者控除の場合、年間所得の合計金額が103万円以下、
つまり給与所得から65万円を差し引いた金額が38万円以下のケースが控除を受ける。
分かりやすく計算式にすると以下になります。
【合計所得金額】-【65万円】=【ここの金額が38万円以下】

控除可能な例     1020000円-650000円=370000円

控除が認められない例 1200000円-650000円=430000円 

これが俗に言われている103万円の壁というものです。

年間合計所得金額が、103万円を超えた場合に
受けられるのが配偶者特別控除
になります。
この時の算出方法はさっきの配偶者控除と
違いますので注意してください。

受けられる要件も年間合計所得金額が
103万円以上から141万円未満までで
収入に応じて受ける控除金額が段階的に変化します。

この点が一番理解し難いところだと思いますので
なるべく分かりやすくしてみた計算式が以下です。
    【年間合計所得金額】= 【控除額が38万~3万円】

【103万円以上~105万円未満】= 【控除額が38万円】
【105万円以上~110万円未満】= 【控除額が36万円】
【110万円以上~115万円未満】= 【控除額が31万円】
【115万円以上~120万円未満】= 【控除額が26万円】
【120万円以上~125万円未満】= 【控除額が21万円】
【125万円以上~130万円未満】= 【控除額が16万円】
【130万円以上~135万円未満】= 【控除額が11万円】
【135万円以上~140万円未満】= 【控除額が 6万円】
【140万円以上~141万円未満】= 【控除額が 3万円】
【141万円以上】 = 【控除額が 0円】

自らの条件に当てはめてご参考になさってください。

年末調整における配偶者控除、年金受給者の場合では?

年金受給者と言ってもその年齢によって控除額が違います。
控除対象である配偶者が70歳未満の場合は38万円。
70歳以上の場合は48万円が控除にされます。

こちらは簡単ですね。

まとめ

配偶者の年間所得が141万円を超えると
全く控除されなくなり、130万円を超えると
扶養家族にも入ることができなります。
そうなると社会保険や年金のなどの
保険料を支払わなければならず
負担が一層重く伸し掛かります。
そうならないために、あえて年間所得を
103万円以下に抑えるという選択を
意識しておく必要があるのかもしれませんね。

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