幼児の睡眠時間は短いとだめ?理想や意味は?見直し方とお昼寝の必要性
十分な睡眠時間は幼児の健全な発育に欠かせません。
保育園や幼稚園がスタートする新年度には親子ともに
生活のリズム改善に取り組んでいきたいところですね。
そこで今回は、
幼児の睡眠時間が短いと何がだめなのか?
また理想の睡眠時間や見直し方、
お昼寝と睡眠時間の関係についてお伝えしてまいります。
幼児の睡眠時間が短いとだめ?理想の時間や意味について
「夜の9時には寝かせようと心がけてはいるけど、なかなかうまくいかない」
子育て中の方の中にはこのような悩みを持つ人や
共働きのために仕事が長引いた影響で
保育園へのお迎えや食事の時間が遅れてしまって
就寝させる時間が22時を過ぎることが
たびたびあるというご家庭も少なくありません。
ベネッセ教育総合研究所の2015年の調査では、
午後10時頃かそれ以降に寝る
幼児(1歳半~6歳の未就学児)は24%と、
文部科学省が2006年に始めた
『早寝早起き朝ごはん』運動などのおかけで
10年前より4.5%ほど減ってはいますが、
国際比較ではまだまだ遅く寝る子供の割合が多い状態です。
このような状態が長く続いて寝不足になれば、
記憶の整理や定着などに悪影響を与えてしまいます。
それはなぜかというと、
骨や筋肉を作ったり免疫力を高めたりするのに
必要な成長ホルモンや思春期が来るまで
第二性徴を抑える働きを持つメラトニンは、
夜や就寝時に大量に分泌されるからです。
これらの物質は子供の成長に欠かすことができないため
理想をいえば3~5歳児の間は午後9時頃には就寝して、
そのあと10時間は睡眠を確保するのが望ましいです。
ただ、このような生活習慣を身につけさせるのは
かなり難しいのでどうすればよいのか
次の章でお伝えします。
幼児の睡眠時間の見直し方はどうすればいい?
睡眠時間や習慣を見直すには
どうすればよいのかというと、
それは早起きから始めることです。
朝になったら起こして窓のカーテンを開けます。
そうすして太陽の光を浴びさせれば
脳が覚醒され、体内時計がリセットされます。
この際に子供を縦抱きで起こすと、
たとえ寝起きであっても
人は直立歩行しているのでしゃんとします。
その後、朝食を食べさせて日中に元気に動くことで
夜に眠りを誘うメラトニンが多く分泌されるので
早い時間から眠くなって
早寝につながるという好循環が生まれます。
以下に早寝早起きを促すコツをまとめました。
●朝起きたらカーテンを開け、朝の光を浴びる。
●昼はたっぷり外遊びをさせる。
●就寝時間が近づいたら部屋を少しずつ暗くする。
テレビやパソコンの光は脳に刺激を与えるので避ける。
●一定の時間が来たら、寝室に移動したり、
絵本を読んだりして寝る準備をする。
幼児の睡眠時間とお昼寝の必要性
子供が保育園に通っているのなら
昼寝をしている場合も多いかもしれませんが、
ただ、年齢によってはこの昼寝によって
夜の就寝時間が遅れて生活リズムが
崩れる一因になってしまうこともあるので注意が必要です。
多くの保育園では体調管理などの観点から
園児を一斉に昼寝をさせているのですが、
4~5歳児は体力が付いてくるので
一律に昼寝をさせる必要性については疑問があります。
そのため一部の自治体では保育園で
5歳児に一律の昼寝をさせる方針を廃止しているところもあり、
これは昼寝の必用のない子供を無理に寝かせようとすると
ストレスの原因になってしまうためです。
さらに、昼寝をやめる時期を
4歳児の秋に前倒しするところもあるので
各自治体の判断が待たれます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
日の出が早くなり暖かくなる時期は、
早起きをしても苦になりにくいので
年度替わりを機に子供の生活のリズムの見直しに
取り組んでみてくださいね。
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