熱中症対策の飲み物はお茶と牛乳どちらが効果的?コンビニで購入できるものは?

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熱中症対策の飲み物はお茶と牛乳どちらが効果的?コンビニで購入できるものは?

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日本の夏は他の国と比べて湿気が多く、
体に感じる暑さがひときわ厳しいという特徴があります。

そんな時に気をつけなければならないのが熱中症ですが、
その対策として水分補給さえしておけば防げると思ってはいませんか?

実は水分を補給するだけでは熱中症対策にはなりません。
そこで今回は熱中症対策に効果的な飲み物と
コンビニで購入できる物についてお伝えしてまいります。

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熱中症対策の飲み物はお茶は効果的?

まず、飲み物の中で最も身近にあるのが
ペットボトルにはいったお茶やミネラルウォーターですが、

自動販売機で購入できる緑茶やウーロン茶、
ミネラルウォーターでは熱中症対策にはなりません。

それはなぜかというと、熱中症対策に欠かせない
ナトリウムやカリウムが補えないからです。

また、緑茶やウーロン茶にはカフェインが含まれており

カフェインには利尿作用があって
体外への水分の排出を促すため、
熱中症対策としてはやや不向き
の飲み物です。

では、お茶類では熱中症の対策ができないかというと
必ずしもそうではありません。

お茶の中でも麦茶はカフェインが含まれておらず、

また、体調を整えるミネラルも豊富に含まれているので
緑茶やウーロン茶よりは適した飲み物です。

ただ、やはり熱中症対策に必要な
ナトリウムが含まれていないので

熱中症対策として麦茶を飲むために
ナトリウムである塩を加える必要があります。

量的には麦茶1リットルに対して
塩1グラムから2グラム
程度なので、

飲み辛くなるほど塩味ではないものの
若干の塩気は感じるので、
慣れないうちはやや飲みにくいかもしれませんね。

ただ、あまりガブガブと
ナトリウムが含まれている飲み物を
摂取するのも身体には良くないので、

適度に摂取するためにはむしろよいのかもしれません。

麦茶以外では緑茶に梅干しを入れた
梅干茶や昆布茶は塩分やミネラルが含まれているので
適しているように思えますが、

摂取する飲み物の温度が15度を越えると
含まれている成分を吸収するスピードが遅くなってしまう

ため残念ながら最適とはいえません。

熱中症対策の飲み物には牛乳の方がいい?

お茶類が必ずしも最適ではないとすると
他の飲み物はどうでしょうか?

お茶やスポーツドリンク以外に
効果的だといわれているのが

牛乳です。

前の章を読まれた方は、
熱中症対策に欠かせないナトリウムが

あまり含まれていない牛乳が効果的なんて
意外に思われるかもしれませんが、

実は牛乳に含まれている
ある成分が熱中症対策に効果を発揮します。

それがアルブミンというたんぱく質です。

アルビミンには血管内に水分を多く取り込む性質があり、
この作用により血液の量が増えます。

そうすると、皮膚に近い末梢の血管にも
たくさんの血液が送られて血行が良くなるため

汗をかきやすくなったり、
体内にこもった熱の発散を
皮膚の表面から行ないやすくしてくれるのです。

つまり、体温の調節を上手に行なうのを助けてくれるわけですね。

熱中症とは体温の調整が
上手く働かなくなることによって起こる病気なので

血液の量を増やしたり、
体温調節を助けてくれるアルビミンが含まれている
牛乳は効果的な飲み物といえるでしょう。

タイミングは運動後30分が良いとされ、
これをコップに1杯(300ml)飲むことで

体力の増強と熱中症対策の両方がはかれます。

なお、牛乳が苦手な方は他の乳製品にも
アルブミンは含まれていますので

ヨーグルトやチーズ、牛乳が多く使われている
アイスクリームなどで代用されると良いでしょう。

熱中症対策の飲み物の中でコンビニ買えるものは?

普段会社でお勤めしている方や
屋外で働いている方は、

今までお伝えしたようなお茶や
牛乳で熱中症の対策をされるのは
難しいかもしれませんので、

出先のコンビニで購入できる飲み物をお伝えしますね。

まずはスポーツドリンクです。
夏場の水分補給といえばこれが定番ですよね。

スポーツドリンクといえば

ホカリスウエットとアクエリアス

代表的な商品ですが、

このふたつって
実はそれぞれ想定されている飲む状況が
違っているのをご存知でしょうか?

ポカリスエットは
疲労した時や体調が良くない時の栄養補給
目的とされ、

アクエリアスは主に
運動後の疲労回復と栄養補給
重きをおいています。

ですので、あなたがお飲みになる時は
この違いを念頭に置いて

その時の状況に最も適した方を摂取するようにしてくださいね。

次の定番といえば、

栄養ドリンクですが

こちらは他の飲料水と比べると若干高く、
また一度に飲む量も多くはないので
熱中症対策というよりは疲労回復として
補助的に摂取されるのが適しています。

ただ、やはり他の飲料水では
摂取できない栄養成分も多く含まれているので
身体が疲労する前に飲まれるのは効果的です。

最後に最近注目されている飲み物をご紹介します。

それは甘酒です。

甘酒は俗に飲む点滴と呼ばれるほど
栄養素が豊富に含まれていて、

ブドウ糖や葉酸を筆頭に
ビタミンB1、B2、B6などの他にも
9種類の必須アミノ酸を含んでいます。

しかも原料がお米のため、
胃腸の働きを整えてくれる効果も期待できます。

実は現代では甘酒と言えば
冬に温めて飲むものと思われていますが、

江戸時代には井戸で冷やした甘酒こそが
夏の飲み物として親しまれていました。

そんなこともあって、少し前までは
夏に手に入れることが難しかったのですが

最近のブームのおかけでコンビニや
自販機でもよく見かけるようになりましたよね。

もし、スポーツドリンクに飲み飽きたり、
栄養ドリンクが苦手な場合は
甘酒で熱中症対策をされてはいかがでしょう?

飲み物で熱中症を防ごうとすると
どうしてもミネラルウォーターや
緑茶などの水分補給に偏ってしまいますが、

予防のために本当に必要な成分を
摂取しておかないと全く意味がないので、

今回の記事を参考に適した飲み物を
選択するように心がけてくださいね。
関連記事:熱中症対策の飲み物は市販のアクエリアスとポカリ、麦茶のどれがいい?