打ち水をしても無意味な時間がアスファルトにある?効果的な場所や科学的根拠

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打ち水をしても無意味な時間がアスファルトにある?効果的な場所や科学的根拠

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ひしゃくなどで路面に水をまく「打ち水」。
夏の暑さを和らげようと江戸時代に広がった

庶民の知恵ですが、
どうして涼しく感じるのでしょうか?

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打ち水をしても無意味な時間がアスファルトにはある?

夏場にひしゃくやじょうろや
ペットボトルを使って路面や
家の軒先などに水をまいてしばらくすると、

周囲がひんやりするとするのが打ち水ですが
これはどのような仕組みなのでしょうか?

この仕組みは『気化熱の作用』が関係しています。
水は気化(蒸発)する際に周囲の熱を奪います。

もう少し詳しく説明すると、
気化は、液体が気体に変化することです。

液体である水の分子同士はつながっていますが、
湿度が低い場合などには、

地表や空気に蓄えられた熱を吸収して
運動エネルギーを持ち、
水の表面から気化しようとします。

地表付近の空気は
熱を奪われるため気温が下がります。

環境省によると気温30度、
風速毎秒0.05メートルの条件下で、

表面温度が60度のアスファルト面(5×5メートル)に
打ち水をした場合、

表面温度が45度に下がり、
体感温度が1.5度涼しく感じられます。

打ち水をしても無意味な時間とは?

打ち水の効果は気温によって差が出ます。
比較的気温の低い朝や夕方、
日陰で行うと効果的です。

なぜなら水の蒸発の速度が遅く、
涼しい状態が保てるからです。

夕立後に長時間涼しく感じるのは
これと同じ原理です。

一方、昼間や日なたは蒸発の速度が速いので
効果が長続きしません。

都市部では特に夏場に郊外より気温が高くなる
「ヒートアイランド現象」が顕著です。

これは緑地が減って
地面の大半がアスファルトで舗装され、
地表からの水分の蒸発が少ないことが影響しています。

炎天下では路面の表面温度は
60度以上に達し、猛暑日(最高気温35度以上)や

熱帯夜(最低気温25度以上)も増え、
ストレスや熱中症のリスクも高まっています。

打ち水をおうちでおこなう場合の効果な場所と科学的根拠

打ち水を自宅で行う場合、
家の前やベランダ、よしずなどに水をまき
窓を開けて涼しい風の通り道を作ります。

こうすることで冷房に頼らず、
節電も期待できます。

また、節水のために水道水は使わず
お風呂の残り湯や雨水などを
使うことをお勧めします。

東京都では毎年、
企業など100以上の団体に呼びかけ、

都庁前で「打ち水日和」と銘打った
イベントを開催しているので
ご興味があれば参加してみてはいかがでしょうか?

ドライミストも打ち水?

街中の商業施設や駅前にも設置されている
冷却システム「ドライミスト」も
打ち水の原理を応用しています。

ノズルから霧状の水ょ自動運転で噴射し
周囲の温度を2度程度下げる効果があります。

これは水の粒子が細かいためすぐに蒸発し、
服や肌がぬれにくく夏の外歩きを快適にしてくれます。

東京の六本木ヒルズでは、
「気温27.5度以上」
「湿度70%未満」
「風速毎秒4メートル未満」
「降雨なし」の条件下で、

1平方メートル当たり、
毎分15ミリリットルを噴霧しています。

ドライミストや打ち水
は「道路のおもてなし」として、
真夏に開かれる2020年東京五輪・
パラリンピックでも活用が検討されています。

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