コーヒーによる目覚ましはカフェインの作用?中毒の実態と錠剤の飲み方の危険性

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コーヒーによる目覚ましはカフェインの作用?中毒の実態と錠剤の飲み方の危険性

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眠気をさまし、頭をすっきりさせるため、
朝の珈琲を日課にしている人は多食いますが、

では、いったいなぜ1杯飲むだけで
集中力が高まるのでしょうか?

そこで今回はコーヒーで目が覚めて
集中力が高まる理由について
お伝えしてまいります。

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コーヒーの目覚ましはカフェインの作用?正しい飲み方は?

コーヒーの眠気覚まし効果を
科学的に説明すると、

それは含まれている成分
「カフェイン」による作用であり、

カフェインの主な作用は
脳を興奮させることです。

脳の神経細胞は、神経伝達物質を通じて、
様々なシグナルを伝えあっています。

神経細胞の表面の
「アデノシン受容体」
という化学物質が結合すると、

グルタミン酸やドーパミンといった

「興奮性神経伝達物質」

の放出が押さえられ、

神経細胞の活動が低下します。

しかし、カフェインは
アデノシンと構造が似ており、

アデノシンが結合するはずの
受容体に取りついて作用を阻害します。

その結果、大量の
興奮性神経伝達物質が

先の神経細胞へ大量放出され、
脳を興奮させます。

カフェインが含まれるのは
コーヒー豆だけではなく、

茶葉である緑茶や紅茶、
ウーロン茶にも量は異なりますが、
それぞれカフェインが含まれています。

カフェインは脳を興奮させて
集中力を維持し、
疲労感を軽減させる効能がある一方、

取りすぎると、
めまいや心拍数の増加、

不眠症などの副作用を
生じさせることもある
ので注意してください。

カフェインについて国内には、
摂取許容量のような基準はありませんが、

欧州食品安全機関は、
安全性に問題がない
カフェインの摂取量について、

大人は1日400ミリ・グラムまで
と発表しており、

妊婦の場合は、
胎児の発育に影響する恐れもあることから

200ミリグラムまでとしています。

このため、体格が小さい
日本人はより少ない量で

副作用が出る可能性もあるので
気をつけてください。

文部科学省の
「日本食品標準成分表2015版」
によると、

嗜好飲料100ミリリットル当たり
カフェイン含有量は、

コーヒー60ミリグラム、紅茶30ミリグラム、
煎茶・ほうじ茶・ウーロン茶20ミリグラム。

農林水産省の2015年のまとめでは、
清涼飲料水のエナジードリンクや
眠気覚まし用飲料水には

100ミリリットル当たり、
30~300ミリ程度
のカフェインが
入っているということです。

コーヒとカフェイン中毒の実態と錠剤の危険性

近年は、カフェインの大量摂取による
激しい嘔吐や不整脈などの
中毒症状が問題になっています。

2015年には、深夜勤務についていた
九州地方の男性が、

眠気防止のために
カフェイン入り錠剤などを
服用しすぎて死亡する事故が
報告されています。

カフェイン入り錠剤は
ネットでも簡単に購入ができ、

日本中毒学会の実態調査では
2016年3月までの5年間に、

カフェイン中毒で少なくとも
101人が緊急搬送され、

うち3人が死亡、
97人は錠剤を服用していました。

死亡した3人のカフェイン摂取量は
6グラム以上だったということです。

まとめ

コーヒーは、エチオピアから
アラビア地域に伝わり、

ヨーロッパで飲用が本格化したのは
17世紀以降といわれています。

人類は長い歴史の中で
コーヒーの豆を焙煎し、

熱湯で抽出して飲むと、
眠気覚ましの効果があることを知りました。

結果として、日常的に
飲む習慣が広まりましたが、

お伝えしたように、過剰摂取には
死亡する危険性もありますので、

そうならないよう、
カフェインが含まれている
解熱剤や風邪薬などの服用時には、

嗜好飲料は控えるよう
気をつけてくださいね。

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