インフルエンザと赤ちゃん 卵アレルギーとワクチン効果と症状のお話

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インフルエンザと赤ちゃん 卵アレルギーとワクチン効果と症状のお話

2016/10/14

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今年もインフルエンザワクチン接種の時期になりました。
インフルエンザを防ぐ第一の方法がワクチンを予防接種することです。
ですが、その予防摂取を受ける場合に気をつけなければいけないことや
知っておかなければならないことが沢山あります。
さらに、万が一インフルエンザを発病してしまった場合には
どう対処すればよいのかこれからお伝えしてまいります。

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インフルエンザと赤ちゃんと卵の意外な関係

赤ちゃんにインフルエンザの予防接種を受けさせる場合、
なによりも先にに気をつけなければいけないことがあります。

それは赤ちゃんに卵アレルギーがあるかないかです。

ウイルスワクチンというものは
インフルエンザワクチンに限らず
鶏卵を原料にして生産されています。

詳しい説明ははぶきますが、
ウイルスは生きた細胞に感染して
増えるという性質を持っているため
受精卵を温めて孵化鶏卵という状態にし、
そこにインフルエンザウイルスを注射し培養するのです。

では、
卵アレルギーがあると判明した場合
すべてのワクチンが接種できないのでしょうか?

実は必ずしもそういうわけではありません。

予防接種をひかえたほうかよいとされている方は
卵を摂取した時にアナフィラキシーという
非常に強いアレルギー症状が出る方です。
(この症状は稀にですが、
 呼吸困難・血圧低下・意識消失など
 重篤な副作用が全身に出る恐れがあります)

基本的には軽い症状や
血液検査のみ陽性の人であるならば
接種を受けられる余地があります。

その症状を探る方法を皮膚テストといい
希釈したインフルエンザワクチン液を
皮膚や表皮の薄い箇所へ少量投与し、
赤くなったり腫れたりした程度によって
アレルギー反応の危険性の度合いを測るものです。

しかし、それでも
予防接種後に起こる反応を
完全に予測することはできません。

ですが、接種の可否を判断するための
指標のひとつにはなりますので
テストの結果を医師とよく相談した上で
十分に理解して接種することが肝要です。

加えて、卵アレルギーと判明したとしても
軽度の症状の場合、接種した時に受ける恩恵の方が
起こりうる副反応の危険性より大きいことの方が多いので
重篤な症状が全身に出ないのであれば、
通常は医師の判断で特に問題なく接種ができるようです。

上記のケース以外の注意点としては
離乳食を始めてまだ、卵を食べさせていない赤ちゃん
用心のために事前に医師の相談をあおいでください。

インフルエンザワクチンは生後6ヶ月以上から
接種可能ですが、予防接種を受ける時期によっては
このようなケースも考えられますので注意が必要です。

インフルエンザと赤ちゃん 効果がない?予防接種のお話

赤ちゃんに卵アレルギーもなく、
これで安心して予防接種ができる
と思われたかもしれませんが
このインフルエンザワクチン、
実はある疑義が持たれています。

それは、インフルエンザワクチンについて

慶応大学などの研究チームが
4727人の子供を対象とした調査を行った結果、
生後6~11ヶ月の赤ちゃんはA型ワクチンでは
発症防止効果がないと発表したからです。

その後いろいろなメディアで取り上げられましたが
全てにおいてはっきりした結果が出たわけではなく
今後の検討課題もあったということで確かなことは未だ不明です。

インフルエンザワクチンの予防接種は
医者によってもその考え方が異なることもあるため
発症をご心配されるならば、
やはりかかりつけの医師とよく相談した上で
後悔のないようご判断ください。

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インフルエンザと赤ちゃん その症状と対処法

インフルエンザワクチンは、
それ自体にウイルスを殺菌・除去するという効果はなく
あくまで、体内にある免疫や抗体を助けるためのものです。

そのため、ほかのワクチンと比較して予防効果が低く
しばしば、予防接種を受けたのにインフルエンザにかかる
というケースがあるのはこのためです。

ここではそんな、赤ちゃんが予防接種を受けたのに
インフルエンザが発症した時の症状と
対処方について触れておきます。

まず、症状ですが通常の風邪と同じように
鼻水や咳、喉の痛みがあり重症化すると
気管支炎や肺炎を併発する恐れがあります。

全身に症状としては身体の倦怠感や
筋肉痛、関節痛などが強くあらわれることも多く
特に赤ちゃんの場合は吐き気や嘔吐、
下痢など胃腸に変調が出ることも多く注意が必要です。

発熱した場合には一段と気をつけなくてはなりません。
インフルエンザの場合は熱も比較的高くなり、
ときに39度を越えることもありますので用心しましょう。

まれに重症化して脳症や脳炎を伴うことがあり、
これは発症した場合には併発しやすい病気ですので
最も警戒が必要です。

赤ちゃんが脳症や脳炎を発症すると約30%が死亡し、
約30%に後遺症が残ってしまう
と言われています。
この発症や後遺症を防ぐためだけでも、
ワクチンの予防接種に意味があると言えます。

ただ、高熱は体温計で計れば目で見て分かるのですが
喉の痛みや関節痛などは自覚症状なので、
言葉を話すことができない赤ちゃんには
それを伝えることができません。

そのため、親であるあなたの勘を
しっかり働かせる必要があります。

いつもと比べて機嫌が悪くかったり、あやしても泣き続ける。

空腹であるはずなのにミルクを飲まなかったり、離乳食を食べない。

ぐったりしていて、抱き上げたら全身が熱い。

以上のように発症した場合には
いつもの風邪とは違った反応をすることもありますので、
普段から注意深く観察して、
そのシグナルを見逃さないようにしましょう。

では、インフルエンザが発症したときの対処法ですが
基本的に症状はウイルスによって引き起こされるているので
特効薬はななく地道な対症療法になります。

高熱や嘔吐、下痢などが続くと
身体から水分が失われ
脱水症状に陷る恐れがあります。
そうならないためにも
水分を欠かさず摂取させて防ぎましょう。

咳が酷いときにもこまめに水分補給すれば
喉の粘膜も潤って痰が出やすくなります。

喉を痛めている場合には
部屋が乾燥しているとさらに症状が悪化するので
湿度を50~60%に保つため、
加湿器や濡らしたタオルを干すようにしましょう。

初期症状の熱の上がり始めには悪寒が伴いますが
そいう場合は1枚上に羽織り、熱が上がりだして
汗をかき始めたら吸汗性の高い綿素材の薄着にさせましょう。

汗をかいたからといってお風呂に入浴させるのは厳禁です。
さらに体力を消耗したり、熱が上昇することありますので
乾いたタオルなどでよく汗を拭い、
新しい下着や衣服に着替えさせましょう。

食事は欲しがるようなら
カミカミ期なら→モグモグ期
モグモグ期なら→ゴックン期
というように以前のメニューにもどし、
消化しやすい水分の多いものを与えましょう。

まとめ

インフルエンザワクチンについては
様々な情報が溢れていますが、
それを予防してあげるのも
その発症に気づいてあげられるのも
あなたであるということには変わりはありません。

ですから、そのための日頃の学びと
準備は怠らないようにしましょう。

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