高齢者の運転でペダルの踏み間違いの原因は?免許返納を説得するには?

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高齢者の運転でペダルの踏み間違いの原因は?免許返納を説得するには?

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アクセルとブレーキのペタルを
踏み間違えたことによる交通事故が絶えません。

このような事故は特に、
認知機能や身体能力の衰えなどから

高齢者ドライバーが関係した
件数が目立っています。

ではこのような事故の原因は
どこにあるのでしょうか?

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高齢者運転でペダルの踏み間違いの原因は?

公益財団法人交通事故総合分析センターの
調査によると、踏み間違いが原因の
交通事故は年間6000~5000件台で推移し、
2016年は5085件でした。

このうち、60代以上が関係した件数は
2097件(41%)と目立っています。

同センターが2004年~2013年の
交通事故統計を分析したところによると、
踏み間違いによる事故は発進時に起こりやすく、

発生場所は駐車場や
高速道路のサービスエリアなどが多数でした。

75歳以上だと後退時の事故も多くなり、
駐車場で人に気づいて間違って
アクセルペダルを踏み込んでぶつかったり、

バックで駐車しようとして
車止めに驚いてアクセルを
踏み込んでしまったりした例などもあります。

では、なぜペダルを
踏み間違えてしまうのでしょうか?

実は、何らかの危険を
回避しようとした際に慌てたり、

パニックに陥ったりすることが
大きな要因になっています。

高齢者は何かに気をとられたりすると
ブレーキへ足を写す行動を省略し、
そのまま踏み込んでしまうこともあります。

本人としては操作をしたつもりなのに
実際は足が動いておらず、

『ブレーキを踏んだのに止まらなかった』

という感覚になってしまうのです。

では、このような踏み間違いは
どうすれば防げるのでしょうか?

特に発進や後退時には、
ペダルの位置を確認するなど
運転に集中する必要があります。

また、このような事故を防ぐには
運転する時の姿勢も重要で、

体がまっすぐ正面に向かう状態で席に座り、
正しい姿勢で運転することです。

椅子の位置もきたんと調節し、
ペダルを踏む時にかかとが
床につく状態にすることも大切です。

他には、携帯電話の呼び出し音や
同乗者との会話などでも
注意力がそがれることがありますし、

慣れた道だからと漫然に
運転しないことも大切です。

●正しい運転姿勢

・運転席の椅子の角度や位置を調整する
・頭はヘッドレストと同じ高さにする
・腕の関節に軽く余裕を残す
・お尻を密着させ深く座る
・ブレーキペダルをいっぱいまで
 踏んでも膝に軽く余裕をもたせる
・ペダルを踏んだ時にかかとが床につくようにする

高齢者の免許返納をどう説得する?

お伝えしたような事故を防ぐためには
免許返納がもっとも有効な
手段ではありますが、

どのように説得すれば
よいのでしょうか?

ここで大切なのが

説得ではなく納得です。

たとえば危ないからなどと言って
周りが無理に説得して返納させると、

高齢者は納得出来ないまま
車のない生活を送ることになります。

ですので、時間をかけて
納得してもらうことが大切です。

そのきっかけの一つになるのがお金です。

ガソリン代や車検代など
車にかかる費用を書き出し、
現在の支出を確認します。

その上で、返納した場合
そのお金の使いみちを考えれば、
新たな生活もイメージしやすくなります。

また、いきなり返納するのではなく、
生活の中で公共交通機関や

タクシーの利用を少しずつ増やしていけば、
その生活に慣れやすくなります。

運転に代わる楽しみを見つける際に、
家族など周囲のサポートも欠かせません。

一緒に趣味の講座などを
捜してもいいですし、

返納後の生活をいかに充実させるかを
家族で考えるのも大切です。

●免許返納の際に家族が気をつける点

・運転の目的や時間を書き出す。
 返納後の移動方法などを本人と話し合う。

・運転を楽しみにしている場合、
 代わりになる新たな趣味などを一緒に探す。

・車にかかる費用を計算する。
 運転を止めた場合、
 金をどう使えるを考える。

・すぐに運転をやめるではなく、
 公共交通機関を利用するなど
 段階的に運転する機会を減らす。

まとめ

いかがだったでしょうか?

踏み間違い事故を防止するため
様々な技術も実用化されています。

最近は「加速抑制装置」を搭載した
車両が各メーカーから発売されています。

これは、低速で進行中にアクセルを
急に強く踏むと警告音とともに
自動ブレーキが作動する仕組みです。

このような装置は自治体によって
補助金も支給されているので
上手に活用して、

自分の運転技術を過信せず
事故防止に努めていただきたいですね。

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