衣服の縮みの原因は?衣服の縮みを直すにはどうすればいい?

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衣服の縮みの原因は?衣服の縮みを直すにはどうすればいい?

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衣服の洗濯に失敗してしまうと、
縮んでしまうことがありますが
そもそもなぜ縮んでしまうのでしょうか?

そこで今回は、衣服の縮みの原因と
縮みを直す方法について
お伝えしてまいります。

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衣服の縮みの原因は?

実は、洗濯などで衣服が
縮んでしまう仕組みは一つではありません。

大きく分けてそのパターンは

「フェルト収縮」

「緩和収縮」


「膨潤(ぼうじゅん)収縮」

の3つがあります。

フェルト収縮は、
ウールなどの獣毛で起きます。

獣毛には「スケール」という、
うろこ状の表皮で覆われており、

水を吸うとスケールは
松かさのように開いだ状態になります。

洗濯機などでかき混ぜるように洗うと
スケール同士が絡み合い、

乾いてもほどけないため縮んでしまい、
その縮みは洗うびにひどくなります。

緩和収縮は綿や麻、
レーヨンなどで起き

その名の通り、繊維の緊張が
解けることによって縮みます。

綿などの素材にした生地は、
製造過程で糸を引っ張りながら
よったり織物にしています。

つまり、引っ張られた状態になっているわけです。

これが水分を吸うと、
分子レベルで緊張が解けて
元の状態に戻ります。

このため、縮んでしまうというわけです。

膨潤(ぼうじゅん)収縮も
綿や麻、レーヨンなどで起きる現象で、

織物自体が水を吸うと
膨らむことが原因です。

織物や編み物で、
糸の一本一本が太くなるため、

縦糸と横糸の交差部分の
曲がりがきつくなります。

このため、全体的に
生地が厚くなって縮みます。

乾くと繊維の太さは元に戻りますが、
きつく曲がった状態はそのまま残ります。

これが膨潤(ぼうじゅん)収縮で
衣服が縮む仕組みです。

●フェルト収縮
羊毛など水に濡れてスケールが開くスケールが絡み合う

●緩和収縮
引っ張られて緊張している繊維 
      ↓
水に濡れると緊張が解けて
短くなって太くなる
      ↓
乾燥後もそのままの形状

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●膨潤(ぼうじゅん)収縮  
綿などでできた生地
    ↓
水に濡れると繊維が膨らみ、
糸の曲がりがきつくなって全体が縮む
    ↓
乾いても糸のきつい曲がりは残る

衣服の縮みを直すにはどうしたらいい?

では、衣服が縮んだ場合は
どうすればよいのでしょうか?

それは、再び水分を与えることが
縮を直すポイントです。

フェルト収縮した服などは、
シリコーンが入ったリンスや
柔軟剤を溶かしたぬるま湯に浸します。

スケール同士の滑りがよくなっているので、
伸ばせば絡まりがほどけやすくなります。

軽く絞って伸ばした状態で
平干しして乾燥させます。

アイロンのスチームだけを
あてながら引っ張る方法もあり、
多少は伸ばすことができます。

緩和収縮や膨張収縮も水にぬらしてから
引張ることで縮みが直ります。

綿や麻などの天然繊維は、
乾燥するその時の形状で

固定される性質があるので、
伸ばした状態で乾かしましょう

まず、縮んだ衣服を
水に濡らして半乾きにします。

「ドライ」設定のアイロンを押し当てながら
衣服を引っ張るようにし、
素早く水分を蒸発させます。

生地が伸びた状態で乾燥させ、
熱が取れると一定程度、
縮みが解消されます。

ただし、やり過ぎて
生地を引っ張りすぎると
傷めてしまいます
ので、

力加減を試しながら慎重に行いましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

一言で衣服が縮むと言っても
お伝えしてきたように
その要因は様々ですが、

その直し方については共通してますので
洗濯に失敗したとあせらずに、
慎重に対処してくださいね。

関連記事:洗濯洗剤はどんな仕組み?洗濯洗剤の使用量はどれぐらいが適切?



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