漂白剤の仕組みやメカニズム、塩素系と酸素系の使い分けは?

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漂白剤の仕組みやメカニズム、塩素系と酸素系の使い分けは?

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洗濯にも使われている
漂白剤は使い方を誤ると、

衣類の色落ちの原因にもなるため、
気を使いますが、

そもそも汚れが落ちたり、
色が抜ける仕組みは
どうなっているのでしょうか?

そこで今回は、漂白剤のメカニズムと
塩素系と酵素系の漂白剤について
お伝えしてまいります。

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漂白剤の仕組みやメカニズムは?

漂白では、洗剤で落ちない黄ばみや
油脂などのしつこい有機物の汚れも
落とせることがありますが、

洗剤による洗浄と漂白剤による漂白では、
汚れに対する作用が全く違います。

洗剤には「界面活性剤」
という物質が含まれ、

これが汚れを包むように
吸着して線維から引きはがします。

これに対し、漂白剤は
汚れや色素そのものに作用し、
化学反応で汚れを分解します。

●漂白剤と洗剤の汚れ落としの仕組み
・洗剤:汚れを線維から引きはがす

・漂白剤(酸素系):
汚れやシミそのものから電子を姥奪って分解する
 
・漂白剤(塩素系):
強力なため、染色など元々の色も分解。
 そのため色落ちもする

では、どのような化学反応なのでしょうか?

あらゆる物質はプラスの電気を持つ
陽子やマイナスの電気など微細な粒子からなり、

漂白剤は電子が足りなくならない
不安な状態にあります。

線維に染み付いた汚れが漂白剤に接すると、
汚れの分子が漂白剤に電子を奪われ、

不安定になって
分解するというのが大まかな仕組みです。

分子は壊され、黄ばみや
シミは見えなくなります。

細菌やカビも同様に分解されるので、
漂白には消臭・除菌効果もあります。

家庭で使われる漂白剤には
「塩素系」「酸素系」の2種類あり、

ともに漂白の原理はほほ同じですが、
電子を奪う力、化学反応の速さが異なり、
塩素系の方が効き目が強いです。

ただし、色柄物に塩素系漂白剤を使うと、
元々布を染めていた色の色素まで

分解してしまう「色落ち」
起こってしまうので注意しましょう。

漂白剤の塩素系と酸素系の使い分けは?

漂白剤は線維の種類でも
使い分けるのが大切です。

塩素系が使えるのは綿や麻、
化学繊維はポリエステルなどに限られています。

酸素系は使える範囲が広いのですが、
粉末タイプと液体タイプでは
成分が違うので注意が必要です。

粉末タイプは弱いアルカリ性で、
動物性線維(毛や絹)は
アルカリ性に弱いので使えません。

どの漂白剤が使えるかについて
は衣類の洗濯表示や
以下の画像を参考にしてください。

●漂白剤の種類

これまでは塩素系が使えるかどうかの
区別しかありませんでしたが、

2017年12月からは表示も変わり、
酸素系が使えるかどうかの
表示も追加されました。

酸性の洗浄剤と混ぜると
有毒の塩素ガスが発生しますので、
塩素系の扱いには注意が必要です。

また、手荒れの原因にもなるので、
ゴム手袋をして扱いましょう。

酸素系でも、ぬるま湯で薄めた液に
30分~1時間つけ置きにしたり、

汚れに直接塗布したりしてから
普通に洗濯すれば、
しつこい汚れも落としやすくなります。

普段の洗濯でも洗剤と漂白剤を
一緒に使うようにすれば、
シミも残りにくいので

汚れやシミが気になる方は
試してみてくださいね。

まとめ

いかがだったでしょうか?

お伝えしたように、塩素系が使えるのは
基本的に白い衣類のみと考えて、

色柄物の漂白には化学反応が
穏やかな酸素系の漂白剤を使うようにし、

汚れがひどいからといって、
色柄物に塩素系の漂白剤を使うのは止めてくださいね。

関連記事:洗濯洗剤はどんな仕組み?洗濯洗剤の使用量はどれぐらいが適切?



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