高額医療費の自己負担限度額とはいくら?

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高額医療費の自己負担限度額とはいくら?

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病気やけがの治療でかかった医療費には
通常、保険が利くので病院や薬局で支払うのは、

全体の1~3割で済みますが、
手術など高額な医療を受ければ、
それでもかなりの負担になりますよね。

そんな時に助けになるのが、
「高額医療費制度」です。

そこで今回は重病や難病の時の助けになる
高額医療費制度についてお伝えします。

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高額医療費の自己負担限度額とはいくら?

高額医療費制度とは、患者の年齢や
収入に応じて自己負担額に限度額を設け、

それを超えた分については
医療保険から出してもらえる制度です。

69歳以下と70歳以上で
制度は二つに分かれ、

69歳以下は年収に応じて
限度額が5段階になっており、
年収が高いほど高くなります。

70歳以上の限度額はこれまで、
低く抑えられていましたが、

高齢化や高価な新薬の登場などで
総支給額が増え、財政を圧迫するようになったため、

現役世代並みに収入のある人には
負担を重くすることになりました。

2017年8月と2018年8月で2段階、
限度額を引き上げています。

では、実際の負担額はどうなるのでしょうか?

年収500万円の40歳会社員が
100万円の手術を受けた場合、

自己負担は3割で、
一旦病院に30万円を支払います。

その後、加入している健康保険組合や
協会けんぽなどの医療保険に
制度の利用を申請します。

この会社員の限度額は
8万7430円となるので、

差額の21万2570円が後で払い戻されます。
通常は3、4ヶ月かかります。

前もって高額な医療費が
かかると分かっている場合は、

加入する医療保険から
「限度額適用認定証」の交付をうけておけば、
最初から支払いは限度額分だけで済みます。

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このほか、過去1年以内に
3回以上、限度額に達したら、

4回目以降の限度額を低くする
「多数回該当」
や、

同じ医療保険に加入している家族の
医療費を合算して対象にできる
「世帯合算」という負担軽減策もあります。

●高額医療費の負担
・65以下の場合
年収(目安)     負担の限度額(1月あたり)
約1160万円~    25万2600円+
          (医療費-84万2000円)×1%

約770万円~     16万7400円+
          (医療費-55万8000円)×1%
 
約370万円~     8万7100円+
          (医療費-26万7000円)×1%
 
~約370万円     5万7600円
住民税非課税      3万5400円

●年収500万円の40歳の会社員が100万円の手術を受けた場合
1.30万円を病院に支払う(3割負担)
2.高額医療費の至急を加入している医療保険に申請
3.21万2570円が払い戻され、
  最終的な負担は8万7430円になる

まとめ

いかがだったでしょうか?

高額医療費制度と聞くと普段利用している
医療保険と別のものと思ってしまいますが、

実際は加入している保険組合に
制度の利用を申請すれば適用されますので、

もし、医療を受けて高額な支払いが生じた時には
遠慮なく利用してくださいね。

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