パートは厚生年金をいくらもらえる?加入条件や将来の金額を知るには?

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パートは厚生年金をいくらもらえる?加入条件や将来の金額を知るには?

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公的年金制度である
厚生年金は正社員だけではなく、

一定の条件を満たしたパート労働者でも
加入できるということをご存知でしょうか?

そこ今回は、パートはいくら
厚生年金をもらえるのか?

その加入条件や将来もらえる金額の
調べ方についてお伝えしてまいります。

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パートは厚生年金をいくらもらえる、加入条件は?

公的年金制度は「2階建て」と例えられ、
1階部分は20歳から60歳になるまでの
国民年金(基礎年金)です。

厚生年金は2階部分にあたり、
会社員や公務員など雇われて働く人が
国民年金に上乗せして加入します。

国民年金の加入者は、
収入にかかわらず、

一定額の保険料を納める必要が
あるのに対し、

厚生年金の保険料は定率で
負担も労使折半です。

老後には、基礎年金と厚生年金の
両方を受け取ることができ、

国民年金加入者に比べて
保障が手厚いと言えます。

勤め人には定年があり、
自営業より老後に所得を得るのが
難しいと考えられるためです。

厚生年金は正社員だけでなく、
一定の条件を満たしたパート労働者も加入します。

週の労働時間が正社員の
おおむね4分の3以上、

具体的には週30時間以上
働く人が対象となります。

また、週の労働時間が30時間未満であっても、
週の労働時間が20時間以上」
「月額賃金が8.8万円以上」
「従業員数が501人以上の企業等に勤務」
など、

一定の要件を満たす場合は、
対象に含まれます。

500人以下の企業でも、
労使の合意があれば適用が可能です。

条件を満たさない人は、
自営業者などと同じ国民年金に入り、

同じ会社に勤めていても、
正社員とパートなどでは、
保険料負担や老後の保障に格差が生じます。

働き方が多様化するなか、
働き方によらず安定して
年金を得られる仕組みが求められます。

政府は2016年10月以降、
厚生年金の加入要件を変更し、
対象範囲を拡大してきました。

2018年4月までに、約39万人が
新たに厚生年金の対象になりました。

今後さらに対象拡大が検討される予定ですが、
パートなどを多く抱える業種では、

企業の保険料負担が増えることを
懸念する声もあがっています。

●パート従業員が厚生年金に加入した場合
国民年金に加入の場合
支払い額        受取額
保険料:1万6000円     国民年金:月6万5000円 

厚生年金に加入の場合
支払額             受取額
保険料(本人負担):8000円  厚生年金:月1万9000円
                 
保険料(会社負担):8000円  国民年金:月6万5000円

月額賃金8万8000円の人が
 40年間加入した場合のモデルケース。
 詳細な金額は年度や収入によって異なります。

パートの厚生年金の将来の金額を知るには?

将来もらえる年金の見込み額を知るには、
どうすれば良いのでしょうか?

簡単に試算できるのが、
日本年金機構のホームページで利用できる

無料のインターネットサービス
「ねんきんネット」です。

国民年金や厚生年金の加入者や過去に加入していた人、
70歳未満の人が対象となっています。

パソコンやスマートフォンから、
ねんきんネットのサイトを開き、

年金手帳などに記されている
10桁の基礎年金番号や
氏名を入力して登録します。

5日ほどで届くはがきに記載された
ユーザーIDと、

自分で設定するパスワードで
ログインします。

最も手軽な「かんたん試算」では、
現在の職業を同じ収入のまま
60歳になるまで続けた場合の額の試算が出ます。

「詳細な条件で試算」を選べば、
年金を貰い始める年齢といった
条件を細かく設定することもできます。

インターネットを使わない人は、
はがきで年金記録について送ってもらう
「年金定期便」
や、

地元の年金事務所でも
見込み額が確認できます。

ただ、「ねんきんネット」の試算は、
あくまで現状の年金額をもとにした見込み額です。

実際の年金額は、物価や賃金、
少子高齢化の進み具合などを考慮して
厚生労働省が決めるために変化します。

そのため、試算は大まかなものに過ぎません。

年金制度では、少子高齢化が進んでも、
支え手となる現役世代の支払う保険料が
上がりすぎないように、

年金の給付水準を自動的に
抑える仕組みを導入しています。

「マクロ経済スライド」と呼ばれ、
今後、少子高齢化の進行に伴って、
給付水準が変動するとされています。

●「ねんきんネット」で見込み額を知る方法
ホームページから
「基礎年金番号」などを入力して、
IDの発行を申し込む
   ↓
5日ほどでIDが記載された
はがきが届く
   ↓
ホームページからIDとパスワードで
ログインする
   ↓
「年金見込額試算」のメニューに入る
   ↓
「かんたん試算」「質問形式で試算」
「詳細な条件で試算」の三つの中から選び、
条件を入力して試算する

まとめ

公的年金だけてなく、
民間保険などの活用についてもよく考えて、

自分の老後の暮らしに備えることが必要ですね。

関連記事:国民年金の種類とは?被保険者や自営業は?
     厚生年金の保険料はいくら払えばいい、等級の上限は?



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