気象病はなぜ起きる、どんな症状でどう治す、予防法は?

健康 生活

気象病はなぜ起きる、どんな症状でどう治す、予防法は?

天気の変化が原因で起きる体調不良は、
「気象病」とも言われています。

めまいや頭痛、古傷の痛み、
関節痛などの症状が代表的で、

患者数は増加傾向にあり、
1000万人以上が悩んでいるとの推計もあります。

そこで今回は、気象病がなぜ起き、
どんな症状でどう治すのか?
また予防方法についてお伝えしてまいります。

  

気象病はなぜ起きる?

主な原因は、気圧の変化で、
飛行機に乗ったり、

エレベーターで移動したりすると、
耳がおかしく感じることがあります。

耳の鼓膜の奥には、気圧の変化を感じる
「内耳」という器官があり、

脳は、内耳から伝わった情報を基に、
周囲の環境に体を順応させようとします。

しかし、内耳のセンサーが反応しすぎると、
わずかな気圧の変化でも
脳に過剰な情報が伝わってしまいます。

この結果、自律神経が乱れて、
体に様々な変調が起きます。

●気象病の原因
1.天気の変化 高気圧→低気圧
    ↓   
2.内耳のセンサーが気圧の変化をキャッチ
    ↓
3.自律神経の乱れ
    ↓
4.様々な変調が起きる
    ↓
めまい、頭痛、古傷の痛み、関節痛

●気象病のチェック
□頭痛持ちである
□体調の変化で雨が降りそうだと何となく分かる
□季節の変わり目は具合が悪い
□乗り物酔いをしやすい
□新幹線や飛行機に乗ると耳が痛くなる
□ストレスが多い
 
当てはまる数が多いほど、気象病の可能性があります

スポンサードリンク

気象病はどんな症状でどう治す?

自律神経のうち、交感神経が
活発になると痛みを感じ、

副交感神経が活発になると
だるくなったり眠くなったりします。

心臓発作やぜんそくなどの持病が
悪化する恐れもあり、
軽く考えるのは禁物です。

特に、雨が降る時や、
台風の接近に伴って

気圧が低下する時に症状を
訴える人が多くみられます。

夏から秋にかけて
台風シーズンはもちろん、

冬でも日本の南側を低気圧が
通過する時は注意が必要です。

近年は、大型で強い台風が
発生するケースも目立ち、
症状を訴える人が増える傾向にあります。

治療法としては、内耳のセンサーが
敏感に反応するのを抑えれば、
症状の改善につながります。

まずは、気象病の予兆である
めまいが出るタイミングで、
抗めまい薬を飲むことが効果的です。

抗めまい薬には、
内耳の血流を改善する働きがあり、
内耳の状態を整えてくれます。

抗めまい薬と同様の成分が入った
酔い止め薬を飲むのもよいでしょう。

漢方薬を使う場合もあります。

「五苓散」は水分の循環をよくする作用があり、
抗めまい薬と似た効果があります。

「抑肝散」には神経の高ぶりを
抑えたりする作用があります。

気象病の改善に効くとされる
ツボも手や足にあります。

ただ、抗めまい薬などで
気象病の元になる持病までは治らず、

それぞれの持病に対応した治療が
必要なことは言うまでもありません。

●気象病の治療
・抗めまい薬や酔い止めの薬を飲む。内耳の状態を改善
・漢方薬で自律神経を整える「抑肝散」「五苓散」など
・気象病に効くツボを押す 内関、れい兌(だ)など

気象病の予防法は?

普段から内耳の血流を良くしておけば、
自律神経が整い、気使用病の予防や
改善につながります。

マッサージも有効です。

両耳を軽くつまんで、
上下横に5秒ずつ引っ張りながら
後ろに回したりしてください。

天気と体調の変化を日記につけて、
気象病の症状がいつ出るのかを予測すれば、
あらかじめ薬で対処できます。

地域ごとに気象病に注意すべきタイミングを
スマートフォンなどで
知らせてくれるアプリもあります。

自律神経を整えるためには、
十分な睡眠、適度な運動も不可欠ですので、

規則正しい生活を心がけてくださいね。

●気象病の予防
・耳をくるくる回すようにマッサージして、血流をよくする
・日記やアプリで気圧の変化に備える
・十分な睡眠やぬるめの入浴
・適度な運動、首や肩のストレッチ

まとめ

いかがだったでしょうか?

体調の良い日と悪い日が突然訪れるのは、
天気の影響が考えられますので、

まずは天気の変化と、
体調の変化に関係が関係があるのかを
日々記録して確認することが大切です。

もし関係があるようであれば、
気象美容に詳しい耳鼻科や神経内科の医師に相談して、
症状にあった薬の処方を受けてくださいね。

関連記事:台風が通過した翌日や後に体調が悪くなるのはなぜ?台風発生と体調の関係
     台風で子供の体調が悪くなる?熱や咳、喘息がひどくなるのは低気圧の影響か?



-健康, 生活
-,