起立性調節障害とはどんな症状や診断チェックがある?治す方法や学校の対策は?

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起立性調節障害とはどんな症状や診断チェックがある?治す方法や学校の対策は?

立ちくらみを起こしやすく、
朝起きるのがつらくなる

起立性調節障害(OD)は思春期に多く、
不登校の原因にもなる病気です。

診断がつきにくい上、
「怠けている」「仮病だ」と
誤解をされやすいため、

苦しんでいる子供や
家族はすくなくありません。

そこで今回は、起立性調節障害に
どんな症状や診断チェックがあるのか、

また、治す方法や学校の対策について
お伝えしてまいります。

  

起立性調節障害とはどんな症状や診断チェックがある?

起立性調節障害(OD)は、
横になった状態から
立ち上がる起床時に症状がよく出ます。

立ち上がると、
血液は重力に従って
下半身に移動しますが、

自律神経の働きで下
半身の血管が収縮し、
上半身に戻るようになっています。

ところが、自律神経のバランスが崩れると、
このメカニズムがうまく機能しなくなります。

脳へ流れる血液が不足し、
疲れやすくなったり、

めまいを起こしたりし、
ひどいと倒れてしまうときもあります。

患者は小中学生に多く、
遅刻や不登校につながることもあり、

不登校の児童・生徒の3~4割に
ODの症状があるとされています。

●起立性調節障害(OD)とは
自律神経のバランスが悪くなり、
脳へ血が流れにくくなる。
思春期に起きやすい。

日本小児心身医学会の診療指針では、
立ちくらみやめまい、疲れやすさなど

11の症状のうち、主に三つ以上
当てはまる場合はODを疑います。

診断の確定には、
他の疾患の可能性を除いた上で

血圧の変化を調べる
「新起立試験」をします。

試験では、診療室のベッドに横たわり、
血圧計を腕に装着します。

起立時に、低下した血圧が
回復するまでの時間を計り、
25秒以上かかればODとなります。

25秒未満でも心拍数が
35以上増えたり、

起立して3~10分経過した後、
血圧が低下したりするタイプもあります。

精神的なストレスもODの原因となりますので、

問診で「学校を休むと、症状が軽減する」
「気にかかっていることを言われると、症状が悪化する」
などがあった場合には伝えましょう。

心理的な要因と、身体的な症状の
重症度によって治療法を決めます。

ODの症状チェック
□立ちくらみやめまいを起こしやすくすい
□立っていると気持ち悪くなる
 ひどいときは倒れる
□入浴時や嫌なことを見聞きすると
 気持ちが悪くなる
□少し動くと動悸や息切れがする
□あさなかなか起きられず、
 午前中は調子が悪い
□顔色が青白い
□食欲不振
□お腹が時々痛くなる
□疲れやすい
□頭痛
□乗り物に酔いやすい 
    ↓
3つ以上当てはまる場合は受診を

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起立性調節障害を治す方法や学校の対策は?

全身の血の巡りを良くするため、
軽症の場合は

1.水分を多く摂る(1日1.5~2リットル)
2.塩分を多めに取る(1日10~12グラム)
3.30秒以上掛けてゆっくり立ち上がる

といった点にも注意することから始めます。

学校の教員にも理解わ求め、
体育の授業を見学する時は
座って休むようにします。

中等症以上と診断された場合は、
血圧を揚げる薬を服用する治療もあります。

治療には数年かかるケースもありますが、
焦りは禁物です。

子供にプレッシャーをかけず、
親子で病気に向き合っていくことが大切です。

ODは不登校の要因の一つで、
授業での配慮も必要になるため、
学校側の理解も不可欠です。

岡山県教育委員会は2018年から、
医療と連携した不登校対策を
検討する研究会を新たに設置しました。

この中で、岡山大の医師らと協力して、
ODが疑われる児童・生徒への
対応を定めた指針や、

ODの診断や治療ができる医療機関を
示したマップ作成を進めており、

県委員会の担当者は、
全ての教員がODを正しく理解し、

児童・生徒らに必要な支援ができるように
取り組んでいきたいとしています。

●日常生活での注意点や治療
・水分を多く取る
・塩分を多めに取る
・30秒以上かけてゆっくり立ち上がる
・血圧を揚げる薬の服用など薬物療法

まとめ

いかがだったでしょうか?

子供の起立性調節障害の治療や対策には、
親であるあなたの理解が欠かせませんので、

症状からこの病気が疑われる場合には、
親身になって焦らず対処するようにしてくださいね。

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