訪問介護入浴の流れや料金、入浴介助の安全対策は?

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訪問介護入浴の流れや料金、入浴介助の安全対策は?

介護が必要になると、家族の介助があっても
入浴に不安を感じる場合がありますよね。

そこで今回は、要介護者の入浴を
サポートしてもらえる

「訪問入浴介護」の流れや料金について
お伝えしてまいります。

  

訪問介護入浴の流れや料金は?

入浴には体を清潔に保つほか、
血液のじゅんかんを促し、
心身をリラックスさせる効果があります。

入浴の支援は介護保険の
訪問介護サービスや
デイサービスでも受けられますが、

訪問入浴介護は基本的に
看護職が関わっているので、

重度の人でも布団のそばで
安全に楽しむことが可能です。

また、入浴中の異変に備えて、
主治医と連絡できる体制も整えられています。

1回の所要時間は40~60分程度で、
利用料金も地域や要介護度などで異なっていますが

国の基準(1割負担)では
1回1250円です。

体調によっては、体にかかる負担を考えて、
手足や下半身の部分欲や湿った

温かいタオルで体をぬぐうなど、
サービス内容を変更することもあり、

その場合、利用料は減額されます。

事業所は利用前に住環境を
下見に訪れるのが一般的です。

浴槽は2畳もあれば設置でき、
高層住宅や車を止めるスペースが
ない場合の対応も考えてもらえます。

男性スタッフに体を
見られたくない人には入浴中、

席を外すなどの配慮も行えますので、
まずはケアマネージャーや
事業所に相談してみてくださいね。

●訪問入浴介護の利用料(1回)の目安
        全身浴   部分欲など
要支援1、2  845円  592円
要介護1~5 1250円  875円
※1割負担の場合。金額は地域などで異なる

●訪問入浴介護の当日の流れの一例
・看護師が体温・血圧・脈拍など健康状態をチエック
・着替えやタオルを準備。浴槽を設置して、湯を張る
         ↓
・ベッドから浴槽に体を移して入浴開始
         ↓
・シャワーで上がり湯をかけ、ベッドへ移動
         ↓
・着替えを介助し、再び健康状態をチェック
・浴槽を洗って撤収する

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入浴介助の安全対策は?

これまでお伝えしたように、
要介護者の入浴はその度に訪問介護入浴を
利用したいところではありますが、

要介護者の状態や経済的な面で
毎回利用するというわけにも
なかなかいきませんよね。

そんな場合に自宅で
入浴介助を行うための安全対策や
どんなところに注意すればよいのでしょうか?

入浴は服の脱ぎ着を含め、
予想以上に体力を消耗する作業です。

まずは風呂場の環境を整えましょう。

脱衣所にいすを置くと、
座って休めるので便利です。

寒い時期は急激な温度差による
血圧の変動を防ぐため、

事前にシャワーを出したり、
ヒーターをつけたりして、
脱衣所や浴室を暖めておきましょう。

手すりなど福祉用具の活用も
検討してください。

湯船に深くつかると負担が大きいので、
湯を熱くしすぎず、

量もお腹あたりまでの半身浴が安心です。

湯船に入らなくても、
たらいの湯に足を入れ、

肩にタオルをかけてシャワーを
浴びるだけでも体を温められます。

体を洗う際は皮膚を強く
こすらないように気をつけてくださいね。

長風呂を防ぐため、
頭と体を別の日に分けて洗う方法もあります。

滑って転ばないよう、手や足についた石鹸は
しっかり洗い流すこと心がけましょう。

食事の前後や睡眠不足などで元気がない時は、
入浴を控えてください。

なお、入浴後は水分補給を忘れずに。

一人暮らしの人は、万一の事故にも
早めに気づいてもらえるよう、

入浴前後に家族らに連絡する習慣を
つけておくのも一案です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

要介護が重度で寝たきりの方の場合は、
自宅の設備だけで入浴させることは困難ですよね。

また、入浴介助に慣れていないと、
要介護を危険な目にあわせてしまいますので、

入浴のたびに不安を感じるのであれば、
訪問入浴介護を利用してみてくださいね。

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