認知症保険とはなに、その必要性は?特約でも活用できる?

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認知症保険とはなに、その必要性は?特約でも活用できる?

今、認知症になった時の
経済的な負担に備える
「認知症保険」が注目されています。

そこで今回は、
それはいったいどのような保険で、
加入を検討する際になにを注意すればよいのか?

また、通常の保険の特約でも
活用できるものについて
お伝えしてまいります。

  

認知症保険とはなに、その必要性は?

今のところは健康でも、
将来、認知症になった時のことを考えると、
不安な気持ちにもなりますよね。

認知症になって、介護が必要になっても、
公的な介護保険制度で、
様々なサービスを利用できます。

ただ、介護保険で
カバーできないサービスを希望する場合は、

その費用に充てることができるのが
認知症保険です。

加入して認知症と診断されれば、
一時金や死亡するまでの年金が支給され、

一時金で家を暮らしやすいように
リフォームしたり、

年金で介護保険では賄えないサービスを
利用したりすることができます。

老後の貯蓄が不十分と
感じている人や、

介護保険以外のサービスも
受けたいと思う人は、

認知症保険を検討してみては
いかかでしょうか?

認知症保険は認知症と診断される前に
加入する必要があります。

生命保険や医療保険と合わせて入る
特約タイプと認知症に特化した単独タイプがあり、

まずは、加入済みの保険に
特約を付けるのがいいのか、
単独タイプにするのか見極めましょう。

一般的に、60歳の男性が
単独タイプに加入すると、

月々の保険料は
3000~6000円程度です。

認知症になると、一時金として
100万~200万円程度が支払われます。

年金として年30万円程度が
給与される商品もあります。

ただ、中には認知症と
診断されるだけではなく、

要介護認定されないと
給与がない商品もあるので注意が必要です。

認知症と診断されなければ通常、
一時金などの支給はありません。

ただ、最近は認知症の予防に役立ててもらおうと、
認知症になる前から給付がある商品もあります。

損保ジャパン日本興亜
ひまわり生命保険の商品は、

認知症の前段階とされる
軽度認知障害(MCI)と
診断された時点で一時金が出ます。

太陽生命保険では、
認知症にならなければ加入から
1年後に予防給付金が支払われる商品もあり、

認知症にならない限り、
2年ごとに受け取れます。

いずれも、予防や治療の費用などに
充てることができます。

認知症保険に加入した場合は、
認知症になった時の手続きのために、

家族に保険に入ったことを
伝えておく必要があります。

認知症になると、加入したことを忘れ、
手続きができないおそれがあるからです。

代わりに手続きできる指定代理人請求人に、
親族などを登録しておくと、
よりスムーズに手続きできます。

●認知症保険の活用例 
一時金
・自宅の改修費用
 トイレの改修、玄関や階段の手すりの取り付け
・福祉用具の購入
 入浴用のいす、ポータブルトイレの購入

年金
・訪問入浴の回数を増やす
・週末にもヘルパーに来てもらう
・家でご飯を作ってくれるサービスを利用
・おむつなどの日用品代

※一部は公的介護保険などから給付されるものもあります

●認知症が関係する事故などで補償対象になりえるケース
・人にぶっかって、ケガを負わせた
・お店の商品を壊した
・隣の家の窓ガラスを割った
・水を出しっ放しにして下の階に漏水した
・線路に立ち入り、電車を止めた

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認知症保険は特約でも活用できる?

自分が認知症になった時に
備える保険とは別に、

認知症の親がいる人たちを
対象にした保険もあります。

認知症の親が他人にケガをさせたり、
物を壊したりして

賠償金を請求された時に備えるためです。

東京海上日動火災保険の
「認知症あんしんプラン」では、

認知症の親が線路に
立ち入って電車を止め、

賠償を求められた時などに
最大1億円を補償します。

親が徘徊して行方不明になったときの
捜索費用も30万円を上限に支払われます。

認知症に特化した保険以外でも、
火災保険や自動車保険などの

特約として加入できる
「個人賠償責任保険」が活用できます。

同居家族が他人にケガをさせたり、
ものを壊したりしたときの
賠償金を補償する保険ですが、

認知症の親が起こした
事故なども対象になり、

中には同居していなくても
対象に含めることができる商品もあります。

ただし、契約から時間がたっている場合、
補償内容が更新されていることもあるので、
確認しておきましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

認知症保険に入っていても、
実際介護するのは家族のことが多いので、
自分のケースに合う保険はどれなのか、
家族と一緒に広く検討してみてくださいね。

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