ジェネリック医薬品の価格や負担金の割合は?
ジェネリック医薬品(後発医薬品)をご存知でしょうか?
新薬(先発医薬品)の特許が切れた後に発売される、
同じ有効成分の薬です。
そこで今回は、ジェネリック医薬品の価格や
負担金の割合についてお伝えしてまいります。
ジェネリック医薬品の価格や負担金の割合は?
新薬は開発に巨額な費用がかかるのに対し、
ジェネリック医薬品は有効性や
安全性が確認された成分を用いるため、
開発費が少なくて済み、安いのが特徵です
国は医療費抑制の観点から、
ジェネリック医薬品の普及を図っています。
ジェネリック医薬品の発売価格は現在、
先発品の価格の5割、
10銘柄を超える販売が場合には、
4割と定められています。
発売後は実勢価格に応じて値下げが行われるため、
先発品の役2~5割の価格で販売されています。
どれくらい安くなるのか、
実際の例(表)でみてみましょう。
●先発医薬品をジェネリック医薬品に変更した場合
※ある高血圧の薬で30日分の場合
先発医薬品 1302円
ジェネリック医薬品 387~681円
差額 915~621円
窓口負担(3割負担)
先発医薬品 391円
ジェネリック医薬品 116~204円
差額 275~187円
一般的に使われるある高血圧の薬では、
先発品は30日分で約1300円するのが、
ジェネリック医薬品だと
約400~700円になります。
約900~600円安くなる計算です。
患者負担(3割)でみると
差額は300~200円ほどですが、
1年間では3000~
2000円くらいお得になります。
ジェネリック医薬品の価格に幅があるのは、
1種類の先発品に対して
複数の製薬会社が
発売することがあるためです。
高血圧などのよく使われる薬では、
20~30社ほどから発売されることも
珍しくありません。
日本ジェネリック製薬協会では、
「かんたん差額計算」という
ウェブサイトを公開しています。
先発品の名前を入れて検索すると、
ジェネリック医薬品の有無や価格、
先発品との差額などが示されます。
近年は、高価なことで知られる
抗がん剤などの生物学的製剤(バイオ医薬品)も、
特許切れ後の安価な薬が
発売されるようになりました。
「バイオシミラー(バイオ後続品)」と呼ばれ、
発売価格は先発品の原則7割とされています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
ジェネリック医薬品という言葉を
耳にしてはいても、
なんだか効果が低かったり、
副作用があるのではないかといった
良くないイメージがあるかもしれませんが、
実際はそんなことはなく、
全て有効性や安全性が確認されたものなので
医療費に負担を感じている方は
積極的に利用してみてくださいね。
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