公的年金の仕組みを簡単にわかりやすく説明するとどうなる?

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公的年金の仕組みを簡単にわかりやすく説明するとどうなる?

年を取ると多くの人は
お金を稼ぐことが難しくなりますよね。

そこで国は高齢者の生活を社会全体で
支える仕組みを公的年金として設けています

そこで今回は、公的年金の仕組みを
簡単にわかりやすく説明してまいります。

  

公的年金の仕組みを簡単にわかりやすく説明するとどうなる?

まず、公的年金の財源は
どうやって賄われているのでしょうか?

年金は自分が納めてきた保険料を
積み立てていた分が返ってくるものと、
考えている人がいますが、誤解です。

今、みなさんが納めている保険料は、
現在の受給者への支払いに充てられています。

たとえて言うと、現役世代から高齢世代への
「仕送り」のようなものです。

納められた保険料を
その時々の給付に充てるやり方で、
これは賦課方式とも呼ばれています。

20歳から59歳の全国民が加入する
「国民年金」(基礎年金)を例に、
もう少し詳しくみていきましょう。

国民年金を受け取っている人は、
20017年度末で約3484万人で、
年約23兆円に上ります。

このうち半分は、
保険料収入によって賄われています。

残り半分は、国庫負担、
つまり、税金です。

ちなみに、みんなが納めている
国民年金の保険料は、
月1万6410円です(2019年度)。

こうした保険料などを財源に、
国民年金が高齢者に支払われているということです。

現在、年金を受け取っている高齢者も、
働いていた頃は保険料を納め、
その当時の高齢者に「仕送り」をしていました。

今、年金を支える現役世代が、
高齢者になった頃には、
その時の現役世代が支えることになります。

年金制度は、世代間の支え合いの
仕組みとも言えそうです。

老後のお金は貯金で賄うから大丈夫、
だから保険料は納めたくない、と

考える人がいるかもしれませんが、
急な物価の上昇で、

1個100円だったリンゴが
300円になる可能性もあります。

貯金の場合、急激な経済変動に
柔軟に対応できませんので、

公的年金を納めることは
将来的に有効であると言えます。

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●世代間で支え合う「賦課方式」のイメージ
高齢世代 現在 
国民年金
(受給額は平均で月5万5000円程度)
   ↑
  仕送り(約23兆円)
   ↑
現役世代 
保険料(1万6410円)や税金など
   ↓
現役世代が将来高齢化
今度は支えてもらう番   
   ↑
  仕送り
   ↑
将来の現役世代 
保険料や税金など

まとめ

いかがだったでしょうか?

みなさんが受け取る年金は、
物価などを踏まえ、

一定程度、その次代の生活水準に
あった金額となるように計算されています。

こうしたことが可能なのは、
世代間の支え合いの仕組みならでは、
とみることもできますね。

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