摂食障害の原因や症状、治療法とは?

ダイエット 健康

摂食障害の原因や症状、治療法とは?

生きるための営みである
「食」への感覚が崩れて、

極端に食べなかったり、
食べ過ぎたりを繰り返す病気
それが「摂食障害」です。

行き過ぎたダイエットといった
誤解もありますが、

ストレスが多く生きづらい社会を
反映した複雑な心身の症状で、
誰でも発症する恐れがあります。

そこで今回は、摂食障害の原因や症状、
治療法についてお伝えしてまいります。

  

摂食障害の原因や症状は?

摂食障害が起きる原因としては、
ストレスや対人関係の悩み、
成長の不安など個人的な要因と、
勉強や仕事といった競争の激化など
社会的な背景があります。

痩せ型は、食べるのを我慢して
体重が減ることで自分を制御できていると感じられ、

ストレスや心の傷を直視しなくて済む
という気持ちから起きやすくなります。

何事にもまじめな努力家ほど
陥りやすいようです。

一方、過食症は、衝動的な暴食を通じて、
嫌なことを忘れたり吐くこと自体に

解放感を感じたりしたいという
気持ちが発端となります。

心身の不調や制御が
利かない食べ方に苦痛を感じて、

家計を極度に圧迫しながらも
悪循環を断つのが難しいとされています。

摂食障害は、中高年の女性、
男性にも増えています。

スポーツ選手は日常的に
食事と体調の管理に気を配り、

限界に挑もうとする無理をする条件が
重なるため要注意です。

体操のように体形の見た目が
評価や成績につながる場合、
リスクはより高まります。

全米大学体育協会の調査では、
女性選手の約3分の1に
発症の危険性があるとされています。

摂食障害の症状としは、
主に二つに分けられます。

「神経性やせ症」は、かつては
「拒食症」とも呼ばれていました。

わずかな体重の増加におびえるあまり
食べることを拒んだり、

下剤などを使ったりして異常に痩せ、
標準体重の65%未満になると重症です。

心拍の乱れや低血圧、
低体温などで全身が衰えて、
飢餓と似た症状が出ます。

10~20代の女性に多く、
無月経や骨密度の低下なども併発します。

回復や治療が難しく、
自殺を含めて患者の1割前後が
死に至るとの報告があります。

一方、「神経性過食症」は、
大量に食べ物を一気に取る

むちゃ食いをしては吐き出したり、

極端な運動や絶食などで
埋め合わせようとしたりします。

こちらも若い女性みられます。

見た目には変がないことも多く、
吐き出した胃酸で傷んだ歯が
サインとなることがあります。

スポンサードリンク

摂食障害の治療法は?

すぐに聞く治療法はなく、
病状の回復図りながら家族らを含めて

生活や心理面のサポートに
も取り組むことが大切です。

深刻なやせ症状は命に関わるので、
入院して体重を増やすことを最優先します。

太ることは本人の価値観に背き、
周囲への不信感も強く、
治療を始めるのは容易ではありません。

辛抱強く、数年単位で向き合います。

過食症の場合には、
まず食習慣と生活リズムの改善を図ります。

過食を無理に抑えたりせず、
心身の状態を自分で認識させ、

対処できたという経験を
少しずつ積むのがポイントです。

2015年には、摂食障害の
治療支援センターが全国4ヶ所に開設され、

専門の治療を受けられる仕組みが
整いつつあります。

患者や家族同士で支える
自助グループも活用すると良いでしょう。

●摂食障害の種類
神経性やせ症

・やせ過ぎ
標準体重との比較 症状、治療
軽症  75%以上 85%で月経が止まり、80%を
         基準に神経性やせ症と診断されます。
         日常生活は可能な範囲

中等症 65~   通常の就労や通学は困難。
    75%以上 食べるだけでは体重を増やせなくなる。
         通院、できれば入院が必要。

重症  65%未満 日常生活に支障が出る。
         55%を下回ると昏睡など重い
         合併症が出て、入院が必要

・低体温、低血圧、低血糖、心拍の乱れ
・性格や行動の偏り
(病気だと認めない、排他的になる)

治療
・体重の回復
(経管栄養や点滴で標準体重の75%以上、
 女性は月経の回復)
・心理療法やカウンセリング、
 食習慣の指導

神経性過食症
・体形や見た目に変化はないか、
 体重は正常
・度を越えた量を制限できず
 食べることを繰り返す
・体重を増やさない代償行動をする
 (自分を吐き出す、下剤や利尿剤を
  多用する。絶食する、鍛冶用な運動をする)
・長引くと自己嫌悪や無力感
・歯が傷んでいる

治療
・心理療法やカウンセリング
・自分で症状や行動を記録させる

個人的な要因
ストレスや対人関係の悩み
成長絵の不安

社会的な背景
勉強、仕事などの競争の激化
ダイエットや健康、
「食」に関する情報の多さ

こんな症状に注意
□年齢相応の成長がない
□急激な体重低下
□友人や家族から孤立しようとする、
 一緒に食事を取りたがらない
□カロリーや栄養分に執着する
□過剰な運動をする、長風呂
□体重や体形をむやみに気にする
□無月経

まとめ

いかがだったでしょうか?

現代に生きる私たちは、
食べ物がありふれているのに、

モデルのような細身の外見が
もてはやされるといった
相反する価値に揺さぶられています。

ストレスを感じながら、
病気を打ち明けられず、

受信しないまま苦しむ人は多いと思いますが、
諦めずに勇気を持って治療を受けてくださいね。

関連記事:食べることでストレス解消するのをやめたい、ダイエットは忘れる?
     暑さで汗をかいてもをカロリーを消費する?ダイエットと痩せるには?



-ダイエット, 健康
-,