非正規雇用が心配な場合の社会保険加入条件や社会保険料の注意点は?

保険 生活

非正規雇用が心配な場合の社会保険加入条件や社会保険料の注意点は?

非正規で働いていて、このままずっと
正社員になれないかもしれないと
心配になってはいないでしょうか?

そんな時に頼りにしたいのが、
社会保険ですよね。

そこで今回は、非正規雇用の場合の
社会保険の加入条件や社会保険料について
お伝えしてまいります。

  

非正規雇用が心配な場合の社会保険加入条件や社会保険料は?

社会保険に加入する条件は、
企業の規模などによって異なりますが、

本人がハィって居るかどうかは
給与明細の控除の欄で確認できます。

一つの企業で労働時間が週に30時間以上
(その企業の正社員が週40時間勤務の時)の場合や、

従業員501人以上の企業で週20時間以上、

月収8万8000円以上などの条件を満たす場合は、
非正規でも加入しているはずです。

保険料は企業と労働者が半分ずつ負担しますが、
社員と同じように働いているのに、

契約は(企業の保険料負担がなくなる)請負
といった例があるので注意が必要です。

疑問がある場合、東京都社会保険労務士会が
毎週月・水曜に実施している無料相談
「社労士110番」03-5289-8844
などを活用するのも手です。

●働き方別の公的保険への加入条件
◎は無条件、◯は条件付き
※従業員501人以上の企業は週20時間以上、月収8万8000円以上など
     厚生年金   国民年金  健康保険  国民健康保険 雇用保険 
     老後、障害児       病気で          失業時の  
     などの保障が       働けない         保障や   
     手厚い          時も保障         教育訓練  
                               の支援
正社員   ◎      ✕     ◎      ✕     ◎      

契約社員  ◯      ◯     ◯      ◯     ◯      
派遣社員 週30時間、  厚生年金に 週30時間以上 健康保険に 週20時間以上
パート・ 勤務の場合※ 未加入場合 勤務の場合※ 未加入の場合 勤務の場合
アルバイト

起業   法人化した  法人化して  法人化した 法人化して  ✕    
自営業  場合加入   いない場合は 場合は加入 いない場合
                   加入    加入
請負    ✕      ◎     ✕      ◎     ✕

スポンサードリンク

非正規雇用の場合の社会保険加入の注意点は?

社会保険に加入していなければ、
自身で国民健康保険と国民年金の
保険料を納める必要がありますが、

老後や病気の時の保障の内容が、
見劣りする面もあります。

例えば、老後の年金は、
国民年金は40年間、フルに加入すれば
現在、月約6万5000円です。

厚生年金は現役時代の
年収によって異なりますが、

フルタイムで働いた人は、
おおむね2倍の年金を
もらえると思ってよいでしょう。

病気で働くなくなったときの
保障も異なります。

起業の健康保険であれば、
「傷病手当金」といって、

最長1年半、それまでの給与の
約3分の2が受け取れます
が、
国民健康保険では出ません。

社会保険に入っている
非正規でもリスクはあります。

非正規の場合、40、50歳代と
年齢を重ねると、

採用されにくくなる可能性があり、
景気にも左右されやすく、

年収も20、30歳代の時より、
正社員との差が開いてくることが一般的です。

条件を満たさず、
厚生年金に入れない場合、
どのような対策がとれるのかというと、

国民年金には月400円、
保険料を上乗せで払う
「付加年金」という制度があります。

65歳以降、200円に
加入月数分をかけた金額が、
毎年、年金額に上乗せされます。

例えば、20年間にわたって
付加保険料を収めた場合、

年間4万8000円が一生涯、
上乗せされます。

払った付加年金の保険料は
計9万6000円なので、

67歳以上になれば
元が取れるお得な仕組みです。

余裕があれば、国民年金基金や
民間の年金に入ることもできます。

2018年の総務省の労働力調査によると、
25~39歳の未婚の女性就業者のうち、

3割が非正規ですので、
将来のことを考えると、

できるだけ正社員になる道を
探ったほうがよさそうです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

非正規で働いていて心配な場合は、
まず、厚生年金、健康保険といった
社会保険に入れているか
チェックすることが大切です。

最近は、非正規から正規への
登用制度がある企業も増えてきましたので、

今の勤務先に制度がないのであれば、
制度がある企業にまず非正規で入るのも方法です。

関連記事:給与明細の見方、内容を理解したり貯蓄するためには?
     職場の嫌がらせにどう対応すればいい、相談窓口は?



-保険, 生活
-,