年金の2階建ての仕組みとは?国民年金と厚生年金の受給額はいくら?

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年金の2階建ての仕組みとは?国民年金と厚生年金の受給額はいくら?

私たちの老後の生活の支えになる
公的年金は、国民年金(基礎年金)と
厚生年金の「2階建て」の仕組みになっています。

そこで今回はこの年金の2階建てと
それぞれの受給金額について
お伝えしてまいります。

  

年金の2階建ての仕組みとは?

国民年金の「1階」となる部分は、
全ての国民に共通する
年金制度のベースになる部分です。

職業にかかわらず、
日本に住む20~59歳の全員に
加入する義務があります。

国民年金は、お店の経営など
自営業の人のための年金という
イメージが強いかもしれませんが、

サラリーマンや学生、
専業主婦なども加入しています。

「2階」にあたる厚生年金は、
会社員や公務員など、

雇われて働いている人たちが
国民年金に上乗せして入っている年金です。

サラリーマンは国民年金、
厚生年金の両方に加入していることになり、
より手厚い制度になっています。

国民年金と厚生年金では、
毎月納める保険料の決まり方や
納め方が違います。

国民年金の保険料は定額で、
2019年度は月1万6410円で、

原則として、納付書や
口座引落としなどによって納めます。

これに対して、厚生年金の保険料は、
月給や賞与の18.3%で計算されます。

そのため、額は人によって異なり、
月給などに応じて上下します。

また、給与天引きのため、
自分で納める必要はありません。

例えば、厚生年金の保険料は、
月給が30万円の場合、月5万4900円です。

この中には国民年金分の保険料も含まれています。

保険料の負担が、雇い主と
折半になるのも厚生年金の特徴です。

勤め先が半額を負担する形となっているため、
この例では、実際の天引き額は
2万7450円になります。

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国民年金と厚生年金の受給額はいくら?

では、それぞれの年金受給額は
どれぐらいなのでしょうか?

国民年金の場合、保険料を40年間
すべて納めた人が65歳から受け取り始める時は、
満額の月6万5008円(2019年度)です。

金額は加入していた期間に比例して、
1階部分の国民年金のみ受給する人の

平均は月5万ほどです。

厚生年金の受給額については、
加入期間と賃金水準の両方によって
変わってくるため、個人差があります。

厚生労働省のモデルケース
(男性が平均的な賃金で
40年間働いた場合を想定)では、

2019年度は月約15万6000円です。

●2階建ての公的年金
2階:厚生年金
・保険料は賃金の18.3%で
 雇い主と折半
・受給額は賃金などで変わる
約4300万人(会社員や公務員はこちらにも加入)

1階:国民年金(基礎年金
・保険料は定額で、
 月1万6410円(2019年度)
・受給額は満額で
 月6.5万円程度
約6700万人(20~59歳の全員が加入する)

まとめ

いかがだったでしょうか?

どちらの年金も受給されるまで
納め続けるのは大変ですが、

老後の生活を支える
資金として大切なものなので、

大変だからと止めてしまわず、
支払い続けてくださいね。

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