ダニ対策は部屋の場所や環境が大切、繁殖を防ぐための布団への対処は?

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ダニ対策は部屋の場所や環境が大切、繁殖を防ぐための布団への対処は?

喘息やアトピー性皮膚炎、鼻炎など
アレルギー症状の原因になるのがダニです。

蒸し暑くなるこの季節、
ダニが増えるとされていますが、
どのような対策を行えばよいのでしょうか?

そこで今回は、ダニ対策を行う場所や環境、
繁殖を防ぐための布団への対処をお伝えします。

  

ダニ対策は部屋の場所や環境が大切!

ダニはあらゆる場所に生息しており、
その多くは自然界や人間にとっては
有益な生物です。

そのため、ダニによる
アレルギーを防ぐためには、

やみくもに駆除しようとするのではなく、
ダニの生態をよく知る必要があります。

日本の住居内のゴミから
検出されるダニは30~40種類で、

中でも最も多く見られるのが、
体長0.3ミリ前後の
チリダニ(ヒョウヒダニ)です。

チリダニは人を刺すことはないですか、
その体内やフンにアレルギーの原因となる
アレルゲンを含んでいます。

アレルゲンに反応する体質の人が、
ダニの死骸やフンを吸い込むと、

喘息などの症状を
引き起こす可能性があります。

1平方メートルあたりに
50匹以上のダニがいると
発症しやすくなるため、

発症しないためには住居内の
ダニを増やさないことが大切です。

ただ、チリダニの繁殖力は強く、
卵から約3習慣で成虫になって、

雌は約3ヶ月の生涯で
約100個もの卵を産みます。

気温25度前後、湿度60%以上が
繁殖に適した環境で、
夏の間に急激に増えます。

その後、秋から冬にかけて死骸となって、
それを吸い込んだ人の
アレルギー症状を悪化させます。

このため市販の駆除剤などを使っても、
すべて駆除するのはまず不可能です。

では、どうしたらいいのというと、
適度な温度と湿度に加えて、

餌があることがダニ繁殖の原因となります。

餌になるのは、人のフケ、ペットの垢、
食べこぼし、外から入ってくる
ホコリなどの微細なゴミです。

つまり、ゴミが増えるとダニ増えるので、
掃除や洗濯をしっかりして、
ゴミをためないことが一番の対策です。

また、住環境を見直すことも大切です。

ダニアレルギーの患者が増えている背景には、
住宅様式の変化があります。

ある調査では、日本の住居が木造から
コンクリートやプレハブへと変わっていく

1970年台以降、住居内のダニの数が
急激に増えました。

通気性の高い木造と比べて、
今の高気密・高断熱の住宅は

温度と湿度が一定に保たれやすく、
ダニにとっても快適な空間になっています。

部屋や押入れの換気を良くするのはもちろん、
ダニが生息しやすい寝具や

インテリア用品などをしっかり管理して、
場合によっては処分する必要もあります。

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ダニ対策で繁殖を防ぐための布団への対処は?

アレルギー症状の原因なるチリダニは、
人間やペットの体から落ちる

フケや垢などのゴミを
餌にしていると、お伝えしましたが、

肌が接触する寝具には
こうしたゴミが残りやすく、
ダニの温床となってしまいます。

特にこれからの時期には、
家の中がダニの繁殖に適した
高温多湿となるので増えていきます。

アレルギー症状を起こされないためには、
日頃から布団の表面に掃除機をかけて、

シーツやベッドパッドは
1~2週間に1回洗濯して、

ゴミやダニアレルゲン
(ダニの死骸やフン)を
取り除く必要があります。

洗える布団や毛布も
定期的に丸洗いしましょう。

ですが、どれだけ掃除機をかけたり、
洗ったりしても布団内部に
ダニが生息している限り繁殖は続きます。

そのため古い布団は、
ダニが大量に繁殖して
手の付けられない状態に
なっている可能性が高いので、

打ち直しするか、
廃棄したほうがよいでしょう。

ダニやゴミを通さない高密度繊維の
シーツやカバーを掛けて布団を
ダニから守る方法もありますが、

縫い目や傷んだ場所があると
そこからダニが入っていくので、
過信せずに掃除や洗濯を行ってください。

布団の天日干しは
ダニ対策に効果的とされていますが、
ダニを殺せるわけではありません。

ダニは55度以上の温度に
さらされると死にますが、

布団をいくら太陽にあてても、
布団の内部がこの温度に達することはありません。

ただ、天日干しすることで
布団のの湿度は下がるので、
繁殖を抑えることはできます。

さらに、干した後は布団が
フワフワになって空気が通りやすくなるので、

掃除機をかけた時にダニアレルゲンや
ゴミがしっかり吸い取れます。

布団を干すことができないないなら
環境なら布団乾燥機を使っても
同じ効果が得られます。

締め切った押し入れは通気性が悪く、
ダニが繁殖しやすいので、

もし、押入れに古い布団や
古い衣類が入っている場合は、

すでに大量のダニが
潜んでいる可能性があります。

布団や毛布をしつかり掃除、洗濯しても、
押入れの中でダニやアレルゲンが
付いてしまう可能性があります。

秋の涼しくなった頃に、
ダニアレルゲンがたくさん付いた

布団を取り出して使って、
アレルギーを発症するケースが目立ちます。

夏の間、使わない厚手の布団や毛布は、
洗濯して乾かした後に、

乾燥剤と一緒にポリ袋に入れて口を縛って、
他の物と分けてしまうようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

様々な対策を行っても、
ダニやダニアレルゲンを
完全に除去することは困難です。

アレルギー症状はアレルゲンだけでなく、
ストレスなど様々な要因が
影響すると言われていますので、

あまり神経質にならないことも大切です。

よく過ごす場所や、
よく使うものから対策を始めてくださいね。

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