メニエール病の症状や原因、中耳加圧治療とその効果は?

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メニエール病の症状や原因、中耳加圧治療とその効果は?

激しいめまい発作に難聴や
耳鳴りも伴うメニエール病ですが、

薬が効かない患者向けの「中耳加圧治療」
2018年に公的医療保険の対象になりました。

従来は手術を受けたケースでも、
体に負担をかけずに症状の
改善できる可能性が出てきました。

そこで今回はメニエール病の症状や原因と
中耳加圧治療とその効果について
お伝えしてまいります。

  

メニエール病の症状や原因は?

メニエール病の患者は国内に
約4万人いるとされています。

その症状のめまいは突然起こり、
しばらくすると治まる発作を繰り返して、

難聴や耳鳴り、耳づまり感などの症状も
良くなったり悪くなったりします。

耳の一番奥にある内耳に
リンパ液が過剰にたまって

平衡感覚や音を脳に伝える働きが鈍り、
ストレスや疲れ、睡眠不足が
発症の引き金になります。

治療は十分な睡眠や適度な有酸素運動など、
生活慣習の見直しから始めます。

抗めまい薬や利尿薬なども
必要に応じて服用しますが、

患者のうち少なくとも1割は、
こうした基本の治療だけでは改善しません。

これまで、次の治療としては
手術が一般的でした。
リンパ液を排出する通路を作ったり、

鼓膜に針を針を刺して中耳に薬を入れて、
めまいを感じる神経を壊したりする方法です。

すぐに効果が期待できる一方、
再発や聴力低下の恐れがあります。

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メニエール病の中耳加圧治療とその効果は?

中耳加圧治療は、基本の治療と
手術の中間的な位置づけで、

患者は耳鼻咽喉専門医を受診した上で、
医療機器を借りて自宅で治療を行います。

イヤホンから強弱がついて
圧力(圧波)が出ると、

中耳を経由して内耳まで届き、
リンパ液を外に押し出す仕組みで、

毎日朝夕2回、3分間ずつ機器を使用します。

圧波はトンネルで耳が
キーンとなる感覚に似ており、
痛みを感じることはありません。

月に1回程度主治医を受診して、
めまいの回数や程度を記録した
日誌を提出します。

この治療は、欧米では
2000年ごろから普及して、

日本では2012年から
独自の機器開発が始まりました。

富山大と岐阜大で実施した
臨床試験(治験)で、

この治療を約4ヶ月間続けた19人は、
重いめまい発作の回数が月平均で
7.4回から1.4回に減ったそうです。

難聴になり、しばらく後でめまい発作が起こる
遅発性内リンパ水腫の患者も、
この治療の対象です。

治療を受けられる医療機関も
徐々に増えています。

再発予防も踏まえると、
1年は治療を続けることが大切です。

すぐに治したいのであれば、
この治療を行わず、
手術を受ける選択もあります。

●中耳加圧治療とは
強弱をつけた圧力(圧波)を耳の奥に送って、
内耳にたまったリンパ液を押し出す。

治療の主な流れ
     基本治療

・生活指導(十分な睡眠、適度な運動など)
・服薬(抗めまい薬、利尿薬など)
      ↓
   中耳加圧治療
基本治療で効果がない重い患者が対象
      ↓
     手術
・たまったリンパ液の排出路を作り
・中耳に薬を入れてめまいを感じる神経を壊す

まとめ

いかがだったでしょうか?

めまい発作を繰り返す患者の中には
また発作が起きたらと不安になって、

医師から運動を勧められても
安静に過ごす人も多くいます。

ですが、自宅で中耳加圧治療に取り組むことで、
自分で治そうという意欲がわいてきますので、

運動を始めたり、生活全般にも
良い影響が期待できますので、
悩んでいる方は試してみてくださいね。

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