顎関節症はどんな症状でどう治す、予防法は?

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顎関節症はどんな症状でどう治す、予防法は?

アゴを動かしたときに痛みを感じる
「顎関節症」は、虫歯、歯周病と並んで、
歯科の三大疾患の一つといわれています。

日本人の二人に一人は
経験するという身近な病気ですが、

適切なケアを行えば、多くの場合
日常生活に支障が出ることはありません。

そこで今回は、顎関節症は
どんな症状で、どう治すのか?

また、予防法について
お伝えしてまいります。

  

顎関節症はどんな症状?

口を開けた際に、あごの関節や頬、
こめかみの筋肉が痛むほか、

「カクン」と音がしたり、
口が大きく開けられなくなったり
することがあります。

首、肩の凝りや頭痛、
耳が詰まった感じ、
目の疲れなどを伴う人もいます。

人差し指と中指、
薬指の3本を縦にして

口に入れるのが痛くて難しい場合は、
顎関節症が疑われます。

原因は、顎を動かす筋肉が、
歯ぎしりをしたり、

硬い食べ物を強く噛んだりして疲労し、
筋肉痛を引き起こすためと
考えられています。

また、歯ぎしりなどによる強い力が、
あごの関節に加わること自体も、
様々な症状を引き起こす原因になります。

あごの関節は、下あごの骨の
突き出した部分(下顎頭)が
頭骨のくぼみに収まる構造をしています。

骨と骨の間には、
クッション役の「関節円板」と呼ばれる
コラーゲン繊維が挟まっていますが、

強く噛んだり、口を大きく開けたりすると
前にずれることがあります。

この状態で下顎頭から力が加わると、
炎症を起こして痛みが生じます。

通常、くちを 
開ければ下顎頭がくぼみから抜けて
前方に移動しますが、

関節円板がずれたままだと、
下顎頭が関節円盤にひっかかり、
くぐり抜ける際に「カクン」と鳴ります

下顎頭がくぐり抜けられない場合は、
口が大きく開けなくなってしまいます。

●顎関節症の主な原因
・歯ぎしり、くいしばる
・硬いものを強くかじる
・口を大きく開ける
・無意識に上下の歯を触れ合わせる

●セルフチェック法
指3本が縦に入らなければ、
顎関節の疑い

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顎関節症はどう治す、予防法は?

筋肉の痛みには、
頬などを蒸しタオルで温めたり、

お風呂で10分程度マッサージしたりして
筋肉の血行を良くすることが有効です。

歯ぎしりを防ぐ歯科用マウスピースを
就寝時につける方法もあり、
公的医療保険が使えます。

口が大きく開かない人は、
上下の前歯に指をかけて口を広げる

ストレッチ(1セット10~20回)を
1日2、3セット繰り返します。

患者の多くは、食事や会話以外のときも
上下の歯を無意識に触れ合わせて、
あごに負担をかけてしまう癖があります。

普段から「上下の歯を離しておく」と
意識して癖を直しましょう。

前にずれた関節円板は戻りませんが、
元々あった場所には再び、

関節円板と同様の組織が
徐々に形成されます。

あごへの負担を減らすケアを続ければ、
早い人なら2週間から
1ヶ月ほどで改善が見込めます。

仕事や受験、人間関係、
長時間のパソコン作業などで、
ストレスや緊張が続くと、

夜間の歯ぎしりや昼間の
食いしばりの原因となります。

できるだけリラックスして、
ストレスの軽減を心がけてください。

また、ほおづえやうつぶせ寝など、
あごに負担がかかる生活習慣を
見直すことも大切です。

食事の際に、左右どちらかの
歯ばかりでかむ癖もよくありません。

硬い氷をガリガリと
かじるのも避けましょう。

子供の頃から、食べ物は左右の歯で
バランス良くかんで食べ、

あごの関節や筋肉を鍛えることも
予防につながります。

●予防法
・ストレスをため込まない
・ほおづえやうつぶせ寝などの
 生活習慣の見直す
・氷などの硬いものをかじらない
・幼少期から左右の歯で
 バランス良くかんで食べる

●治療やケアの方法
・ほおなどを虫タオルで温める
・お風呂などでマッサージ
・マウスピースを装着して就寝
・指を使う開口ストレッチ
・上下の歯を触れ合わせる癖を直す

まとめ

いかがだったでしょうか?

顎関節症はあまり詳しくない医師も多く、
日本顎関節学会認定の専門医がいる
医療機関への受診がかかせません。

マッサージやストレッチなど
自宅でできることも多くあるので、

医師任せにはせず、
自分でケアすると同時に

生活習慣を見直すことで、
再発防止も期待できますよ。

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