幼児の肥満対策のガイドとは?肥満対策には睡眠やBMIが重要?

健康

幼児の肥満対策のガイドとは?肥満対策には睡眠やBMIが重要?

幼児期の肥満は将来の糖尿病や
心臓病のリスクを高めます。

このため、小児関連の学会などで作る協議会は
小学校に上がる前の子供を対象とした
肥満対策の手引をガイドとしてまとめました。

そこで今回は幼児の肥満予防と改善に向けた
取り組み方をご紹介します。

  

幼児の肥満対策のガイドとは?

幼児期に太っていると
思春期にさらに肥満が進行しやすいことが、
国内がの研究で分かってきました。

日本肥満学会は子供の
肥満に関する診療指針を作っていますが、
現行版は5歳以下を対象していません。

こうしたことから、日本小児科学会や
日本小児保険協会などの

医師らでつくる協議会は2019年春、
幼児期から初められる対策の手引として
「幼児肥満ガイド」を新たに作りました。

ガイドでは、肥満かどうかを
「標準体重」という指標で判定します。

厚生労働省が2000年に行った
「乳幼児身体発育調査」に基づき、

身長に一定係数を当てはめて
男女別に算出し、
肥満度が15%以上で「肥満」とされています。

日本肥満学会は成人について、
体重(キログラム)を身長(メートル)で2回割った

BMI(体格指数)が25以上の場合を
肥満と定めていますが、

子供のBMIは成長に伴う変化が
大きいため肥満判定には使いません。

●幼児肥満の健康上の問題
・幼児期に肥満だと将来も肥満になりやすい
・心臓病や糖尿病、がんなどの発症スクが高まる
・3歳児健診でBMI(体格指数)が
 高くなっていれば生活習慣の見直しが必要

●肥満度の求め方(1~5歳)
1.計測した身長から標準 体重を算出
男子:0.00206×身長(cm)×身長(cm)-0.1166×身長(cm)+6.5273
女子:0.00249×身長×身長-0.1858×身長+9.0360

2.体重を量り、計算式あてはめる

       体重(kg)-標準体重(kg)
肥満度(%)=━━━━━━━━━━━━━×100
           標準体重 

30%以上....太りすぎる
20%以上30%未満....やや太りすぎ
15%以上20%未満....太りぎみ
15%未満マイナス15%....普通

●幼児の肥満対策ポイント
・朝食抜き、複数回のおやつ、遅い夕食を避ける
・スマートフォンなどの電子メディアとの
 接触は1時間い内に
・菓子、清涼飲料水をむやみに与えないように
 祖父母にも協力を求める
・夜更かしをしないで睡眠時間を十分にとる

幼児肥満ガイドは、
日本小児科学会のウェブサイトから
ダウンロードできます。

幼児の肥満対策には睡眠が重要?

ガイドでは、食事や運動と並んで
睡眠の重要性を強調しています。

就寝時間が遅く、
睡眠時間が短い子供ほど

肥満になりやすいという
研究結果を紹介しています。

朝食を抜き夜食をとるなど、
肥満の原因となる食生活を防ぐためにも
睡眠習を整えることが大切です。

スマートフォンやフブレットに触れすぎると
運動不足や睡眠にも影響することから、

1日1時間までに
制限することも提案しています。

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幼児の肥満対策にはBMIも重要?

一方で、BMIが子供の
肥満の兆候を見極める

目安としては有用であることも
紹介されています。

乳幼児のBMIは通常、
生後半年ほどまでにピークに達すると、

その後は徐々に下がり、
6歳前後で最も低くなります。

乳幼児期に体重が増えるのは
一般的には好ましいことですが、

身長の伸び比べて体重が過度に
増加しているケースは要注意です。

乳幼児健診でBMIが1歳半の時よりも
3歳時の方が高ければ、

生活習慣を改善して体重の推移を
注意深く見守る必要があり、

この時期に適切な対応をしなければ、
その後も肥満となるリスクが高くなります。

 
あるケースでは、小学生が1年の時の
健康診断で肥満度が40%を超え、

血糖値もやや高かったため、
小児生活習慣病外来を受診したところ、

主治医から魚を主菜にした
和食を薦められました。

また、3歳の頃から肥満で、
外でほとんど遊ばなくなっていたのを

体を動かして体重を毎日記録するよう指導され、
肥満から脱しつつあるということです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

共働き世帯が増えていますが、
子供と触れ合う時間を少しでも増やして、

ガイドを参考にして
生活習慣を正していってくださいね。

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