高齢者の尿漏れの悩みを改善するための対策と水分のとり方は?

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高齢者の尿漏れの悩みを改善するための対策と水分のとり方は?

加齢とともに、尿漏れや頻尿など
トイレの悩みを抱える高齢者は
少なくないですよね。

デリケートな問題だけに、
人に相談できずに、周囲が気づく頃には
事態が深刻化しているケースもあります。

そこで今回は、高齢者の尿漏れの悩みを
改善するための対策や、

水分のとり方について
お伝えしてまいります。

  

高齢者の尿漏れの悩みを改善するための対策は?

排泄は無意識に行っているようで、
実はトイレまでの移動やドアの開閉、

下着の上げ下ろしなど、
複雑な動きをしています。

まずはトラブルの原因を
知ることが大事です。

泌尿器科で診断を受けるほか、
トイレへの動きを家族が丁寧に観察することで、
原因が見つかることも多くあります。

「思うような速さで歩けず、トイレに間に合わない」
「手でうまく下着を下ろせず、ぬらしてしまう」
といった体の問題のほか、

認知症でドアノブの回し方を
忘れてしまうといったケースもあり、

開き戸から引き戸に変えるなど
原因を取り除くことで、
解決につながることもあります。

また、服用する薬が
関係している可能性もあります。

複数の薬を常用する
高齢者はたくさんいますが、

一般的に、6種類以下飲んでいると
排泄などのトラブルが
起きやすいと言われています。

加齢による腎機能の低下によって
薬が過剰に効き、尿が出過ぎたり
漏れたりすることもあります。

悩みに応じて薬の量や
種類の変更を薬剤師から
医師にかけ合うこともできますので、

医師に言いにくい場合は、
薬剤師に相談してください。

もし、軽度であるならば
体膀胱などを支える

「骨盤底筋」を鍛える
体操で改善できます。

尿漏れには、
おなかに力が入ると漏れる
「腹圧性尿失禁」と

急な尿意でトイレに行くまでに
漏れてしまう「切迫性尿失禁」、

排尿しきれず、残った尿が漏れ出す
「溢流性尿失禁」などがありますが、

この体操は腹圧性や
切迫性に有効とされます。

まず、肛門を締める、
緩めるをテンポよく5回繰り返します。

次に、締めて五つ数えて緩める、
を5回繰り返します。

これを1セットとして、
1日5セット実行します。

椅子に座った状態でも寝たままでもき、
3ヶ月程度で効果が期待できます。

ただし、症状が治まったからと
やめてしまうと、

元に戻ってしまいますので
継続が大切です。

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高齢者の尿漏れを改善するための水分のとり方は?

排泄トラブルの改善には
水分のとり方にも注意が必要です。

排尿の悩みがある高齢者は、
水分を控えようとしがちですが、

それはむしろ逆効果になることが
多いということを知っておきましょう。

水分を減らすと、
濃くなった尿が膀胱を刺激し、
かえってトイレに行きたくなります。

結果的に、トイレの回数は減らず、
その上、尿路感染や欠席などの
病気や便秘にもなりやすくなります。

改善への最良の策は、
昼間に水分をとることです。

1日の水分摂取量の目安は
1~1.5リットルで、
常温か温かい水がおすすめです。

最初は体が尿の濃度を早く整えようとして、
トイレが近くなりますが、

尿が透明に近い色に薄まれば、
回数も落ち着きます。

色の薄い尿をしっかり出すと、
残尿感もなくなります。

コーヒーやアルコール、
生野菜は利尿作用があるので、

夜間に何度もトイレに行きたくなる場合は
控えるようにしましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?

外出時には尿とりパッドなどを
付けていても、

家では節約のために
それらを外している方も
多いと思いますが、

本人や家族ができるだけ早く
原因を探って改善につなげられれば、

外出もしやすくなって、
生活の幅も広がりますね。

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