腎盂腎炎になぜなる、その原因や症状、治す方法は?

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腎盂腎炎になぜなる、その原因や症状、治す方法は? 

腎臓にある「腎盂」で細菌が増殖して、
炎症が起きる病気が腎盂腎炎です。

免疫力が落ちた高齢者や
糖尿病などの持病がある人は、

この病気にかかりやすく、
重症化もしやすいので、
特に注意が必要です。

そこで今回は、腎盂腎炎になぜなるのか?

その原因や症状、治す方法について
お伝えしてまいります。

  

腎盂腎炎になぜなる、その原因は?

腎盂の「盂」は元々、飲食物を入れる
口の広い容器を指す言葉で、

血液中の老廃物や余分な塩分などを
濾して取って作られた尿が
最初に集まる場所です。

尿は、ここから尿管へ送り出されます。

腎臓や尿が通る尿管、
膀胱、尿道は本来、
無菌状態に保たれています。

便に含まれる大腸菌などの細菌が
尿道から侵入することもありますが、

通常は排尿時に体外へ
押し流されるため、問題になりません。

ところが、尿路結石や前立腺の肥大、
妊娠の影響などい゛尿の通り道が狭くなると、

尿の流れが悪くなって
細菌を十分に排尿できなくなります。

侵入した細菌は、
腎臓へと上がっていきます。

膀胱と尿管の間には、
尿の逆流を防ぐ弁がありますが、

うまく機能しない場合は
細菌が尿とともに逆流しやすくなります。

こうして腎盂に至った細菌が
炎症を引き起こします。

免疫力の低下もリスク要因になります。

特に、糖尿疾患者や抗がん剤治療中の人は、
免疫力が大幅に落ちているので、

健康な人なら何の影響もない細菌にさえ
感染してしまう恐れもあります。

腎盂腎炎の症状は?

腎臓自体は炎症を起こしても
痛みを感じませんが、

炎症で腫れると、腎臓を包む
薄い膜が引っ張られ、
背中や腰など激しい痛みが生じます。

38、39度の高熱が出ることが多く、
吐き気や嘔吐などの症状が
表れて場合もあります。

炎症によって膿で濁った尿が出たり、
背中をたたくと

響くように痛んだりするのも、
この病気の特徴です。

炎症が広い範囲に及ぶと、
老廃物などを排出できなくなる
「急性腎障害」に陥ります。

細菌が血液に入り、
全身に回ると、様々な臓器に炎症が起きる

「敗血症」にもなりかねないため、
一刻も早い治療が必要です。

尿道が男性より
短い女性の方が患いやすく、

女性の半数がこの病気や膀胱炎など、
尿道から侵入した細菌による
感染症にかかるといわれています。

男性も加齢で前立腺が肥大する傾向があり、
年齢とともにリスクが高まります。

●腎盂腎炎の主な症状
・背中の痛み
・高熱や吐き気
・濁った尿

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腎盂腎炎の治す方法は?

尿検査で細菌の有無を
調べるなどして診断がつけば、

細菌の増殖を抑えたり、
殺菌したりする抗菌薬(抗生物質)を使います。

軽症の場合は2、3日ほどで
熱が下がり、症状が改善します。

大腸菌が原因の約7割を占めることから、
抗菌薬はまず、大腸菌に聞くタイプを選びます。

尿に含まれる細菌が別の種類と分かれば、
その細菌に効く抗菌薬に切り替えます。

服用時の注意点は、途中で勝手にやめるなど
中途半端な飲み方をしないことです。

きちんと飲み続けないと、
いったん減った細菌が再び増えて
症状がぶり返したり、

薬が効きにくい細菌に
変化してしまったりするので
細菌に変化してしまったりするので要注意です。

予防には、尿道からの
細菌の侵入を防ぐことが肝心です。

こまめにシャワーを浴びたり、
入浴したりして下半身を清潔に保ちましょう。

尿も我慢せずにトイレに行き、
細菌を尿と一緒に排出することが大切です。

●腎盂腎炎の予防方法
・規則正しいと睡眠で免疫力アップ
・シャワーや入浴で下半身を清潔に保つ
・十分に水分補給し、尿を我慢しない

●注意点
・尿路結石などで尿の通り道が狭くなれば、
 細菌が逆流しやすい
・免疫力が低下している人
(高齢者、抗がん剤治療中の患者ら)はリスクが高い

まとめ

いかがだったでしょうか?

腎盂腎炎は、免疫力が落ちると
発症しやすくなり、

過労によって免疫力低下を招くので、
働き盛りの人もこの病気と無縁ではありません。

規則正しいと十分な睡眠も予防に大切です。

冬場は体が冷えて免疫力が弱まってしまうので、
防寒には十分に気を配りましょう。

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