敗血症の原因や症状、治療方法や早期発見するには?

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敗血症の原因や症状、治療方法や早期発見するには?

細菌やウイルスへの感染が
きっかけになって起きるのが「敗血症」です。

国内でいは年間約10万人が
なくなっていると推計されています。

死亡率が高い病気ですが、
早期に発見して、早く治療を始めれば
命を救える可能性が高まります。

そこで今回は敗血症の原因や症状、
治療方法や早期発見するためには
どうすればよいのかについて
お伝えしてまいります。

  

敗血症の原因や症状は?

敗血症は、感染症をきっかけに
全身に炎症反応が広がり、

体の需要な臓器がきちんと
働かなる病気です。

世界全体では推計で
毎年5000万人近くが発症し、

うち約1100万人が
死亡しているとされています。

様々な感染症が敗血症の原因になります。

肺炎などの呼吸器系が最も多く、
尿路や腸管の感染も目立ち、

ケガで皮膚から入った細菌で
発症することもあります。

感染症の主な病原体は、
肺炎球菌や病原性大腸菌、
黄色ブドウ球菌、レンサ球菌などです。

感染症のうち、例えば肺炎は細菌や
ウイルスなどの病原体が肺の組織に感染し、
炎症を起こす病気です。

こうした病原体が増えて、
血液中に入って全身の臓器に広がったり、

病原体を退治するための
免疫反応が過剰におきて

臓器を傷つけてしまったりすることで、
臓器障害が起きます。

臓器障害には、敗血症性脳症や
急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、

急性腎障害、腸管機能障害などがあります。

●敗血症の発症の仕組み
感染症→敗血症→多臓器障害と進行。
重症化すると死に至ることも。
国内死亡数は年間約10万人(推定)

感染症+臓器障害
1.細菌やウイルスなどの病原体が侵入
  ↓
2.炎症
  ↓
3.全身に広がる
  ↓
肺炎など様々な感染症をきっかけに、
血液を通じて全身に炎症反応が広がり、
臓器障害を引き起こす

●敗血症による臓器障害の例
・敗血症脳症
・敗血症性ショック
・旧姓性呼吸窮迫症候群(ARDS)
・急性腎障害
・急性肝障害
・腸管機能障害
・播種性血管内凝固症候群(全身の微小血管)(DIC)
 ↓
複数の臓器が障害
 ↓
多臓器障害

敗血症の治療方法は?

治療は一刻を争います。

集中治療室(ICU)で感染症の治療と
全身管理をほぼ同時で行います。

敗血症は急速に悪化します。

重症化して、十分な点滴をしても
低血圧が続く「敗血症性ショック」が起きると、

30~50%の患者が死亡します。

複数の臓器が十分に機能しなくなる
「多臓器障害」で死に至ることもあります。

病原体の種類や、どの臓器で
障害が起きているかによって、
症状が異なります。

初期段階では他の病気と
見分けがつきにくく、
診断が難しい場合もあります。

呼吸数や血圧、意識障害などに
基づいて判断します。

症状の特徴やコンピュータ断層撮影法(CT)で
とった画像などから、

原因となっている感染症を特定して、
抗菌薬を投与したり、

患部を取り除く外科的な
治療をしたりします。

全身管理では点滴や血管収縮薬の投与、
酸素吸入のほか、

人工呼吸や人工透析が
必要なこともあります。

回復しても、運動機能や
認知機能の低下、

精神的な不安といった後遺症が
長く残ることもあります。

●敗血症の治療法
1.原因となっている感染症の治療
(抗菌薬の投与、外科的治療など)

2.全身管理(点滴や人口呼吸器による管理など)
  
 早期発見・治療が重要

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敗血症を早期発見するには?

日本集中治療医学会と日本救急医学会、
日本感染症学会の3学会は2019年8月、
「日本敗血症連盟」を結成しました。

敗血症を知っている人は先進国でも
成人の半数以下とされて、
啓発活動に力をいれるためです。

予防した上で、早期発見、
早期治療と呼びかけています。

誰でもハッ処する可能性がありますが、
特にリスクが高いのは、

65歳上の高齢者、糖尿病などの
持病で免疫が低下した人、
1歳未満の乳幼児です。

敗血症を疑うサインには、
1.38度以上発熱
2.36度以上低体温
3.脈が速い(心拍数が1分間に90回以上)
4.呼吸が速い(呼吸数が1分間20回以上)
5.意識低下
6.全身のむくみ
7.血圧が低い
8.手足が冷たい
ことがあり、

二つ以上に当てはめれば要注意です。

感染症の予防が、敗血症の
予防にもつながります。

手洗いの徹底やわクチン摂取などが
重要になります。

感染症の予防が、
敗血症の予防にもつながります。

手洗いの徹底やワクチン接種などが
重要になります。

●敗血症を疑うサイン
□発熱(38度以上)
□低体温(36度以下)
□意識がおかしい
□血圧がいつもより低い
□脈が速い
□呼吸が速い
□全身がむくむ
□手足が異常に冷たい

まとめ

いかがだったでしょうか?

敗血症の患者は、あっという間に
重症化してなくなることも多く、
治療が遅れるほど、救命率は下がります。

まだ、十分には知られていない病気ですが、
ふるえや息切れ、意識低下などに
周囲が気づくことが重要です。

いつもと様子が違うと思ったら、
迷わず医療機関に行ってください。

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