眼精疲労はなぜ起こる、症状や予防方法は?

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眼精疲労はなぜ起こる、症状や予防方法は?

ものを見ているだけで、
目の疲れや痛みを
感じたことはないでしょうか?

それは眼精疲労の疑いがあります。

目の症状だけと思われがちですが、
頭痛や吐き気などの原因となることもあり、
注意が必要です。

そこで今回は、眼精疲労はなぜ起こるのか、
その症状や予防方法について
お伝えしてまいります。

  

眼精疲労はなぜ起こる?

目はカメラにたとえると、
角膜から入った光がレンズに
相当する水晶体で屈折し、

フィルムの役割を果たす
網膜で焦点を合わせます。

網膜で焦点を結ぶため、
ピント調整の役割を担うのが
「毛様体筋」という筋肉です。

遠視や近視などの場合、
無理にピントを合わせようとして
毛様体筋に負荷がかかります。

その状態が続くと、
次第に筋肉がうまく動かなくなり、

目の痛みやかすみが
生じるようになります。

近視や遠視の強さが左右で
大きく違う場合や、

加齢に伴って水晶体が硬化する
老眼の始まりにも、同じことが起きます。

目の病気だけでなく、
高血圧や低血圧、

リウマチなど目とは
関係ないと思われる
体の異常によって起こることもあります。

職場や家庭などで生じる
精神的なストレスが影響することもあります。

●眼精疲労の主な原因
作業環境:長時間のパソコンやスマートフォンの利用、
     シックハウス症候群、紫外線など
目の病気:斜視、ドライアイスなど。
     内障や緑内障による視力低下などにも
体の異常:リウマチなどの自己免疫疾患によるドライアイ、
     甲状腺機能亢進(こうしん)症など
精神的ストレス:職場や家庭などで生じるストレスによる影響

ドライアイをともなう眼精疲労の症状は?

目の症状としては、痛みやかすみ、
眩しさなどが表れます。

目以外の症状では、
頭痛や肩こり、吐き気、倦怠感、
イライラなどがあります。

近年はスマーフォンやパソコンは

長時間利用する人が多く、
眼精疲労を訴える患者が増えています。

画面を長時間見ながら作業することで
起こる病気の総称として、

VDT(ビジュアル・ディスプレー・ターミナル、
画像表示端末)症候群と呼ばれています。

自覚症状としては、目の疲れや肩こり、
腰痛、手足のしびれ、生理不順、
不眠、うつなどがあります。

これに関係してくるのが、
眼魔表面を覆う涙が減って乾燥する
「ドライアイ」という病気です。

スマホやパソコンの画面に集中すると
自然にまばたきが減るため、
ドライアイが起こりやすくなります。

患者は国内で約2200万人とも
推定されています。

ドライアイはエアコンや
コンタクトレンズの装着でも起き、
目の不快感や視力の低下も伴います

●眼精疲労の主な症状
 目が疲れる、痛む
  目がぼやける、かすむ
  眩しい

 肩こり、倦怠感
  イライラする
  吐き気
  頭痛

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眼精疲労の予防方法は?

疲れ目は休憩や睡眠をとることで
回復するため、最初は単なる
「疲れ目」と思うかもしれませんが、

眼精疲労は休むだけでは
元に戻りません。

目を疲れさせない予防対策が必要です。

めがねやコンタクトレンズの
度数を正しく調整し、

左右の度数が釣り合う状態を
心がけてください。

運動や趣味などを通じて
ストレスを発散することや、
十分な睡眠をとることが大切です。

オフィスなどの作業環境の改善も重要です。

厚生労働省は、
「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」
を定めています。

パソコンなどの利用は
連続1時間を超えないようにし、

10~15分休憩を
入れることなどを求めています。

ドライアイの治療には
涙に似た成分の人工涙液や、

保湿効果があるヒアルロン酸の入った
目薬などを投与します。

ピント調整機能の改善などが
期待できるビタミンB12の目薬や、
毛様体筋の緊張をほぐす目薬があります。

眼科で診察を受け、
それぞれの症状に応じた
目薬を処方してもらってください。

●予防と対策
・めがねやコンタクトレンズの度数を調整する
・パソコンの画面を1時間見たら10分~15分休む
・運動や趣味などでストレスを解消する
。睡眠を十分取る

まとめ

いかがだったでしょうか?

VDT症候群はテレビゲームなどの
長時間利用でも起きており、
低年齢化する傾向にあります。

テクノストレス眼症(IT眼症)とも呼ばれ、
現代病の一つと言えます。

強い自覚症状が出るようなら、
ただの目の疲れと放置せず、
すぐに眼科で診てもらいましょう。

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