ウイルス性胃腸炎はうつるの?その原因と期間 症状をご紹介

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ウイルス性胃腸炎はうつるの?その原因と期間 症状をご紹介

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冬になると風邪やインフルエンザの他に
用心しなければならない病気があります。

それが、ウイルス性の胃腸炎です。

このウイルス性胃腸炎がうつったら
どう対処したらよいのでしょうか?

そこで今回はウイルス性胃腸炎について
その原因や期間、症状についてお伝えしてまいります。

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ウイルス性胃腸炎がうつる原因とは?

ウイルス性胃腸炎は正確には
ウイルス性感染性胃腸炎といって、
ウイルス性胃腸炎の中でも

特に感染=うつりやすいものをいいます。

ウイルス性胃腸炎の原因となるウイルスは
主に3種類あり

ロタウイルス・アデノウイルス・ノロウイルス が

それにあたります。

流行期間は通年のアディノウイルスを除いて

ノロウイルスの秋~冬、
ロタウイルスの冬~春となっていて

そのため冬には特にウイルスの感染する確率が高まるため、
注意する必要があるというわけです。

では、
そのウイルスの感染経路はなにかというと

経口感染です。

自然界の食物には(特にニ枚貝類)
胃腸炎を引き起こすウイルスを保菌しているものがあり

それを加熱せず、
または加熱が不十分なまま摂取することで
生きたままのウイルスを体内に入れることになり

それが腸管内で増殖して様々な症状を引き起こします。

しかし、
ウイルスを保菌している食物の摂取だけが
感染の原因ではなく、感染した人の糞便や
吐瀉物を介しての二次感染が
最も大きな感染源である場合が多い
のです。

例えば、飲食店に勤務する方や
食品の製造に従事する方が
このウイルス性胃腸炎に感染していた場合

その方がご自分の糞便や
吐瀉物の処理を直接手で行っていると

当然、
手にはそれらに含まれているウイルスが付着する

ことになりますので
その手で食品やそれを収める容器や
包装物に接触することでウイルスが移り拡散していきます。

ですので、
それらの職に従事している方は
十分に注意して対処する必要があります。

もちろんご家庭で感染者が出た場合も同様で、
二次感染を防ぐためには
接触感染の他、空気感染も気をつけなければいけません。

なぜなら、
感染者の糞便や吐瀉物が乾燥して舞い上がり
空気中に拡散されてしまうためです。

胃腸炎を引き起こすウイルスは抵抗力が強く、
外界で1ヶ月近く生きていることもあり

冬場はさらに低気温のため生存もしやすく
また、空気も乾燥しているため感染・流行してしまうのです。

感染を防ぐために糞便や吐瀉物を処理する方法と注意点

床等に飛び散った感染者の吐瀉物や
糞便をを処理するときには
使い捨ての衣服(エプロン)、マスクと手袋を着用し

汚物中のウイルスが飛び散らないように糞便と吐瀉物を
ペーパータオルなどで静かにゆっくり拭き取ります。

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拭き取った後は塩素系漂白剤※
(塩素濃度約200ppm)
などで
浸すように床を拭き取りその後水拭きを行います。

下着やオムツは速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
オムツや拭き取りに使用したペーパータオルなどは
ビニール袋に密閉して廃棄します。

この時にビニール袋に廃棄したものが充分に浸る量の

塩素系漂白剤※(塩素濃度約1000ppm)を
入れておくとより安全です。

また、胃腸炎を引き起こすウイルスは
上述したように乾燥すると空気中を漂います
ので

吐瀉物や糞便は乾燥しないうちに
床などに残らないよう早急に処理を行い

処理した後はウイルスが屋外に
排気されるよう空気の流れに注意して
十分に喚気を行うことが重要です。

衣服や下着を使い捨てにしたくない場合は
付着した吐瀉物や糞便を静かに洗い流し
塩素系漂白剤※(塩素濃度約200ppm)で
30分以上漬けたあと洗剤で洗濯してください。

この際、洗濯機に乾燥機能があればご使用いただくと
殺菌効果はより高まります。

※次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の薬剤が望ましいです。
 使用に際しては「使用上の注意」十分確かめてください。

ウイルス性胃腸炎がうつる期間はいつまで?

ウイルス性感染性胃腸炎がうつる期間というのは
ウイルスが生存・繁殖しやすい期間なら
いつでも起こりうるといえます。

感染してから発症するまでの潜伏期間であれば
24時間~48時間程度になります。

感染者が発症してからウイルスを

排出し続ける期間は

1~2週間もあり、

これはウイルスが感染者の腸管内で
増殖し続けるためで
その吐瀉物や糞便には1グラムあたり
1億個のウイルスが存在する
ためです。

ウイルス性胃腸炎がうつったときの症状は?

ウイルス性胃腸炎が発症したときの症状は
吐き気や嘔吐、腹痛や下痢があり、
発熱が起こった場合は軽度です。

またときには、感染しても発症しない場合や
軽い風邪のような症状で済む場合もあります。

通常はこれら症状が1~2日続いた後に快方に向かい
後遺症の心配もありません。

発症した場合の治療ですが
残念ながら抗ウイルス薬はなく、
もっぱら対症療法が有効になります。

ですが、体力の低い乳幼児や高齢者は
脱水症状を起こすこともありますので
十分な水分補給と栄養の摂取が必要
になります。

ですから、脱水症状がひどい場合には
病院での診察と点滴などを行ってください。

まとめ

ご家族にウイルス性胃腸炎感染した場合は
治療よりもその後始末の方が大変ですが、

適切に対処することで
感染を防ぐことも可能ですので
この記事を参考にして
ぜひご家族に感染するのを防いで下さいね。

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