ロタウイルス感染症とはなにか?その予防方法と原因 症状をご紹介

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ロタウイルス感染症とはなにか?その予防方法と原因 症状をご紹介

2016/11/08

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寒さが厳しくなり
空気が乾燥するこの季節
インフルエンザとともに
流行する危険性があるのが
ウイルス性胃腸炎です。

今回、その中でも
特に激しい症状を引き起こすことが多い
ロタウイルスについて予防方法や
その原因と症状をお伝えしてまいります。

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ロタウイルス感染症の予防方法は?

ロタウイルス感染症とは
ロタウイルスの感染によって
急性の胃腸炎を引き起こす感染症で、
乳幼児から6歳までの子供が
感染しやすいのが特徴です。

感染力がとても強く、
2~3月にかけて最も多く発生し
ごくわずかでもウイルスが体内に入ってしまうだけも
感染してしまいます。

ですから、感染を広げないことが
有効な予防方法になります。

ロタウイルス感染症は
間接的な接触からの感染が非常に多いので
その対策は清掃や
汚染物(吐瀉物や排泄物の他それで汚れた衣服)
の処理などの衛生管理の徹底が中心となります。

そのため、以下のように汚染されたものを処理してください。

●すばやく適切に処理する。

●乾燥させない。

●消毒する

これら3つの理由と方法を順を追って説明いたします。

すばやく適切に処理する

ロタウイルスは感染力が非常に強いので適切な処理が遅れると
なにかの拍子に接触したところから容易に拡散してしまいます。

このため、汚染物を処理する人は
ゴム手袋、マスク、履物を覆うカバー、
エプロンや割烹着などの
身体の前面を覆う衣服などを
必ず着用し、ウイルスが直に身体に接触することを防ぎます。

これらで身体を覆ったら床等に飛び散った感染者の
吐瀉物や糞便の処理を始め、
ペーパータオルなどで静かにゆっくり拭き取ります。

拭き取った後は塩素系漂白剤※(塩素濃度約200ppm)などで
浸すように床を拭き取りその後水拭きを行います。

下着やオムツは速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
オムツや拭き取りに使用したペーパータオルなどは
ビニール袋に密閉して廃棄します。

この時にビニール袋に廃棄したものが充分に浸る量の
塩素系漂白剤※(塩素濃度約1000ppm)
を入れておくとより安全です。

着用したものは
全て使い捨てにすることが望ましいのですが
それが難しい場合には、
ビニール袋に入れて周囲を汚染しないようにし

洗うときにはあらかじめ
塩素系漂白剤※(塩素濃度約200ppm)で
30分以上漬けたあと洗剤で洗濯してください。

この際、洗濯機に高温の乾燥機能があれば
ご使用いただくと殺菌効果はより高まります。

※次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系の薬剤が望ましいです。
 使用に際しては「使用上の注意」十分確かめてください。

乾燥させない

ロタウイルスは乾燥すると
感染者の糞便や吐瀉物が乾燥して舞い上がり
空気中に拡散されて漂います。

そのため
吐瀉物や糞便を乾燥しないうちに
床などに残らないよう早急に処理をし

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処理した後にはウイルスが屋外に
排気されるよう空気の流れに注意して
十分に喚気を行う必要があります。

なぜなら胃腸炎を引き起こすウイルスは抵抗力が強く
外界で1ヶ月近く生きていることもあるため
低気温であれば生存もしやすく
空気が乾燥している環境だと広く拡散される恐れが強いためです。

消毒する

ロタウイルスは
アルコール消毒の効果が望めない
種類のウイルスのため、

上述したようにご家庭で使われる
次亜塩素酸ナトリウムが含まれる
塩素系漂白剤での消毒が有効です。

その他の方法としては
85℃で1分間以上の加熱処理も有効なので
布類ならば水蒸気アイロン、
そうでないならハンドスチーマーなどで
丁寧に汚染された箇所に蒸気を当て続けるのも
有効な手段です。

ロタウイルス感染症の原因は?

ロタウイルス感染症の原因となる
ロタウイルスは、ノロウイルスの倍ぐらいの大きさで
直径約100ナノメートル(1万分の1ミリメートル)のウイルスです。

このロタウイルスは10~100個程度でも体内に入ると感染するため
感染力が非常に強く感染者の糞便1グラム中に1000億~
1兆個のロタウイルスが含まれているといわれています。

この量は糞便に含まれるウイルスの量が多いことで知られている
ノロウイルスと比べても100万倍ものウイルス量です。

そのため、
上述したように乾燥したり付着したりすると接触しやすいため
結果体内に入って感染してしまうのです。

ロタウイルス感染症の症状は?

ロタウイルスによって引き起こされる胃腸炎は
他のウイルス性胃腸炎にくらべて
下痢や嘔吐の症状がはげしいことが多く、

主な症状としては水のような下痢、
嘔吐や吐き気、発熱や腹痛です。

しかも、乳幼児に激しい症状が出る場合が多く
初めて感染したときに症状が強くあらわれ
5歳まで子供の急性胃腸炎の入院患者のうち
4割~5割前後はロタウイルスが原因といわれています。

嘔吐は発症から1~2日目にみられ、
3日目以降には少なくなります。

経過中の嘔吐回数は乳幼児では
5~6回を超えることも多くあり、
脱水症状が酷くなると点滴や
入院が必要になってくるため注意が必要です。

当然、成人にも感染いたしますが、
軽症ですんだり
発症しなかったりする場合がほとんどです。

なぜなら成人は、ロタウイルスの感染を
何度も経験しているためで
通常は二度目にかかった場合、
重症にはなりません。

ただし、治ったあとの免疫は不完全で
再び感染することもありますので油断しないでください。

まとめ

ウイルス性胃腸炎の中でも
感染すると非常に厄介な
ロタウイルスなんですが、

適切な対処と処理を行うことで
その被害を最小に抑えることも可能なので
この記事をご参考にして
家族への二次感染を
ぜひ防いで下さいね。

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