子供の過剰なダイエットや痩せすぎをどう防ぐ?
思春期の子供が必要以上の
やせ願望から過剰なダイエットに走って、
心身に不調をきたす
ケースが問題になっています。
行き過ぎを防ぐためには、
家族や周囲の大人の対応が
必要になってきます。
そこで今回は、
子供の過剰なダイエットや
痩せすぎをどのように
防げばよいのかについて
お伝えしてまいります。
子供の過剰なダイエットや痩せすぎをどう防ぐ?
日本学校保健会が2016年度に、
全国の小中高生約1万9000人に
実施した調査では、
「やせたいと思っている」女子は、
小学5、6年で37%、
中学生では69%に上りました。
「自己流ののダイエット経験がある」として
中学生女子は34%を占め、
普通体形の子が不要な
ダイエットをする例も多くあります。
ダイエットにのめり込み、
食に対する考えや
行動が病的になると問題です。
「まだ太っている」「私は元気」と言って、
食事や体重の増加に恐怖心を
抱いている様子があれば要注意です。
さらに、成長期にもかかわらず、
体重が減り続ける、
体温や血圧が普段より低くなる、
頭痛や腹痛を訴える、月経が止まる--
などは危険なサインです。
心療内科では、コロナ禍で学校が
休校中に子供の受診や相談が増え、
「久々に登校した時に、
みんなに痩せた姿を見せたい」という
思いからストレスを抱えて、
体調を崩した子供もいたということです。
過度なダイエットに走る子供に通じるのは、
自己肯定感の低さです。
痩せれば親や先生、
友達に認めてもらえるという意識が強いです。
親がダイエットを応援したり、
逆に無理にでも食べさせようとしたりすると
状況が悪化します。
親が子供の前で「私もやせたい」
などと言うのも禁句です。
痩せたい願望の背景にある悩みを
聞くことが大切です。
2019年に男女約1000人を
対象に行なった調査では、
「なりたい体形になるための情報源」(複数回答)として、
女子の48%が「インターネット」、
同41%が「テレビ」と回答し、
メディアが子供に悪影響を
与えるケースもみられます。
例えば、ここ数年ネット上で
「シンデレラ体重」と呼ばれる
理想の体重の計算式が拡散されました。
標準より痩せ過ぎになるにもかかわらず、
その体重を目標にした
ダイエットが
10代を中心に流行しました。
自身の現利用の様子をSNSで発信するうちに、
注目されようと、
やせ願望がエスカレートしていくケースも
あったということです。
●やせ願望に親が対応する際の注意点
・ダイエットを応援しない
・無理に食べさせない
・子供の前で「やせたい」と言わない
・やせ願望の背景にある悩みを聞く
・自分の体形を好きになる気持ちを育てる
まとめ
いかがだったでしょうか?
子供たちは情報が正しいかどうかを
判断できないまま、
他人の評価を気にして無理な
ダイエットに走ってしまいがちです。
「今の自分の体形が好きだ」と
思う気持ちを育ててあげてくださいね。
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