テイクアウトや持ち帰りで食中毒が増えるのはコロナの影響?
夏場は気温や湿度が上昇して、
細菌性の食中毒が起こりやすいですよね。
特に今年は、新型コロナウイルスの影響で
食べ物をテイクアウトする人が多く、
例年以上に注意が必要です。
そこで今回は、テイクアウトや持ち帰りで
原因や防ぐポイントについて
お伝えしてまいります。
テイクアウトや持ち帰りで食中毒が増えるのはコロナの影響?
2020年6月下旬、埼玉県八潮市の
小中学校の児童生徒ら3000人以上が
腹痛などを発症しました。
県や市の発表によれば、
病原性大腸菌「O7」による
食中毒ということで、
給食で出た海藻サラダの食材が、
加熱処理されていなかったのが原因でした。
ノロウイルスによる食中毒が
冬に集中するのに対して、
細菌性食中毒は梅雨時や夏が多く、
サルモネラ菌などの食中毒菌は、
20~50度ほどの温度で
盛んに増殖するためです。
今年はコロナ禍で、テイクアウトや
弁当販売を始めた飲食店が増えています。
行きつけの店を応援したいと、
積極的に利用している人も
多くいると思いますが、
高温多湿の屋外で食品を持ち歩くのは、
食中毒のリスクを高める行動です。
食品はバッグなどに入れて
直射日光を防ぎ、保冷剤があれば
添えて少しでも温度を下げます。
買った後は寄り道せず、
なるべく早めに食べきります。
もちろん、食べる前には
しっかり手を洗いましょう。
食べ残したもの、食品ロス削減のため
後で食べたくなりますが、
時間がたつほどリスクは高まりますので、
できれば食べ残しは処分してください。
今年のもう一つの特徴が、
レジ袋有料化に伴うエコバッグの広がりです。
福岡県のエフコープ生活共同組合が、
来店者100人にエコバッグを
洗う頻度を尋ねたところ、
「洗ったことがない」が51%
バッグ内の内側の拭き取り検査をすると、
店舗作業の衛生基準でみると
「汚れている」「やや汚れている」
バッグが6割に上りました。
農林水産省は、肉屋魚から出た汁や
野菜の土がエコバッグに付着し、
気づかず使っていると
食中毒菌が増殖し、
新たに購入した食品に菌が
付着しする恐れがあると
注意を呼びかけています。
肉や魚は、野菜は、
売り場備え付けのポリ袋で包んでから
エコバッグに入れます。
可能であれば食品と日用品とで、
エコバッグを使い分けましょう。
注意していても、
バッグが汚れることはあるので、
洗える素材であれば定期的に洗って、
洗えるものでなければ
こまめに手入れをして
清潔さを保ちましょう。
洗濯表示を確認して、
洗えるのであれば、
洗濯洗剤を溶かした水で
20~30回押し洗いし、
よくすすぎましょう。
洗えない素材や、
日々の簡単な手入れの場合、
食卓やリビングで使う除菌スプレーを
キッチンペーパーに吹きつけて、
汚れた部分をそっと拭きます。
エコバッグは自分で手入れして
使い続ける意識が大切です。
手入れを日々の習慣にできるといいですね。
●食中毒予防のポイント
・テイクアウトや弁当はできるだけ早く食べる。
持ち歩くのは短時間にして、保冷剤を添えるとよい
・時間が経過するほどリスクが高まるので、
食べ残したら処分するのが望ましい
・エコバックは以外に汚れているので、
定期的に洗うか、洗えない素材なら
拭くなどして手入れする
まとめ
いかがだったでしょうか?
レジ袋の有料化を受けて
利用が増えているエコバックも、
手入れを怠ると食中毒の
温床にもなりますので
十分に気をつけてくださいね。
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