高齢者が足の爪を変形させないようにする爪切りのポイントは?

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高齢者が足の爪を変形させないようにする爪切りのポイントは?

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分厚くなったり変形したりと、
足の爪のトラブルに悩む高齢者は多くいます。

誤った爪の切り方をしていると、
痛みなどで歩けなくなる
恐れもありますので、

適切な手入れを身につけて、
爪の健康を保ちたいところです。

そこで今回は、高齢者が足の爪を
変形させないようにする

爪切りのポイントについて
お伝えしてまいります。

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高齢者が足の爪を変形させないようにする爪切りのポイントは?

足の爪のトラブルを抱える潜在患者は
1000万人に上るとみられ、
特に高齢者に目立ちます。

典型的なトラブルが爪の変形で、
爪が内側に巻いて皮膚に食い込む
「巻き爪」などがあり、

間違った爪切りや足に合わない靴を
履くなどの習慣が原因で起こります。

加齢などよる歩行量の減少も、
地面から指に加わる力が弱まり、
爪が真っすぐ伸びにくくなる要因です。

白濁したり分厚く変形したりする
「爪白癬(爪水虫)」に悩む人も多くいます。

下北沢病院なとが2018年に、
世田谷区内の介護サービス利用者
676人に行ったアンケート(複数回答)でも、

32%が「巻き爪」や爪が
皮膚に食い込んで炎症を起こす「陥入爪」、

35%が爪が厚くなる「肥厚爪」を抱え、
「トラブルがない」は40%にとどまりました。

足の爪には、爪先を保護するだけでなく、
体のバランスを支えて、

歩く時に踏み込む力を強くする役割があります。

爪のトラブルを放っておくと、
歩行困難や寝たきりにつながる可能性もあり、

そうした爪のトラブルは、
適切な手入れで予防したり改善したりできます。

手入れの基本は、爪を清潔に保ち、
正しく切ることです。

まず、毎日の入浴では、
軟毛の歯ブラシなどで
爪の周りや指の間をきれいに洗います。

爪を切る前に入浴すると、
爪が軟らかくなって切りやすくなります。

切る際は、「深爪」と呼ばれる
切り過ぎに注意しましょう。

適切な長さは、
指先に平らなものをあてた時に
爪があたらない程度です。

爪の先の白い部分を少し残すのが目安です。

形は、指の輪郭にあわせて
平らでまっすぐに切ります。

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1回で切ると無理な力が加わって
割れる恐れがあります。

爪先を縦に5等分するようにイメージして、
分けて切るとよいでしょう。

両端は角度をつけて
丸く切ってしまいがちですが、

巻き爪の原因になるので、
ヤスリをかけて滑らかに整えましょう。

爪がノピ過ぎたり丸まったりして
切りづらい場合は、

先端に縦の切り込みを入れて、
少しずつ切ります。

爪切りは、刃がまっすぐなものを選びましょう。

下の刃を爪と皮膚の間に入れて固定し、
上の刃だけを動かすと安定します。

切る目安は3週間に1回程度で大丈夫です。

ただし、爪の変形が進んで
痛みがあったり、

水虫やウオノメなどで皮膚に
異常があったりする場合は、

無理に切らず、皮膚科などで
専門医に診てもらいましょう。

日常生活では、靴選びも大切です。

つま先に1センチほどの余裕があって、
かかとや甲がしっかり
固定されているものがよく、

足の指で地面を蹴り出すように
意識してくださいね。

●足の爪の手入れのポイント
長さの目安
・指先に平らなものを当てた時に、
 爪が当たらないくらい
・爪の先の白い部分を少し残す

爪の切り方
・爪を立てに5等分するようイメージする
・指の輪郭に合わせ、平らでまっすぐに切る
・左右の両端の部分は、丸く切らずに
 ヤスリで滑らかに整える

ヤスリのかけ方
・爪の角から中央に向けて一方向に動かす
・ごしごしと往復してこすらない

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