子供の家庭内事故を防ぐための対策は?
新型コロナウイルスの影響で、
夏休みを家の中で過ごす時間が
増えていますが、
家の中なら安心だと
思ってしまいがちですよね。
ですが、子供は思いがけない所で
「あっという間」に事故を起こしてしまいます。
そこで今回は、子供の家庭内事故を
防ぐための対策について
お伝えしてまいります。
子供の家庭内事故を防ぐための対策は?
2020年6月、幼い子供が集合自由宅の
ベランダから転落する事後相次ぎました。
福岡県久留米市では、4歳女児が
18階にある自宅のベランダから転落して死亡、
札幌市ではマンション7階に住む
5歳男児が、ベランダの高さ
約130センチの柵を乗り越えて転落し、
意識不明の重体しました。
こうした事故があると、
つい「大人が目を話したからではないか」と
思いがちですが、
幼い子供は、あっという間に
事故を起こしますので、
見守りだけで防ぐことはできません。
「あっという間」とはどれくらいかというと、
産業技術総合研究所が0歳から
4歳の子供の動きを解析すると、
体勢を崩して転倒するまで、0.5~0.6秒で、
50センチの高さから転倒するのは0.3秒と、
1秒に満たないわずかな間に
事故は起こり得ます。
また、ベランダの柵の高さは建築基準法で
最低110センチと定められていますが、
4、5歳の子供に行った実験では
わずか7~11秒で登ってしまいました。
見守っていても10秒ぐらいは
目を離してしまうもので、
子供は転びますし、
高い所に登りたがります。
それでも事故にならない環境を
つくる必要があります。
具体的には、ベランダの柵の近くに
エアコンの室外機やプランターなど
足場になるものを置かない。
出窓の下にベッドやソファを置かない。
階段には落下防止柵を付ける。
転んでもケガをしないように、
家具のとがった角には
コーナーガードを付ける。
薬やたばこの吸い殻、
ボタン電池などは誤飲しやすいため、
子供のて届く場所に置かないなどです。
祖父母宅などで大人だけで
暮らす家では、こうした対策が
取られていないことが多いため、
規制の計画があるなら事前に
伝えておくとよいでしょう。
●子供が事故を起こす時間
0.3秒
50センチの高さから床に堕ちるまで
7~11秒
高さ110センチのベランダの柵に登るまで
消費者庁の調査では、
外出自粛が養成されいた4~5月の間に、
14歳以下の子供を持つ親の24%が、
家の中での子供の事故や
ヒヤリ・ハットを経験しており、
最も多かったのが台所で、
リビング、階段、浴室・洗面所、
寝室と続きました。
コロナ禍で家庭で料理する機会が
増えていることから、
子供が台所で事故に遭う危険性も
高まっています。
製品評価技術基盤機構(NITE)によると、
2019年までの10年間に寄せられた
15歳までの子供が関わった
調理機器による事故は49件で、
うち死亡事故は4件、重症事故は8件でした。
NITEは親子で料理をする際に
事故を防ぐポイントや
事故再現動画を公開し、
子供に調理機器の注意点をきとんと教えて、
子供が刃物湯日を扱うときには
目を話さないようにと注意を呼びかけています。
●親子で料理をする際のチェックポイント
ガスコンロ
□周囲に燃えやすいものを置いていないか
□使用中、コンロに近すぎていないか
電気ポット
□子供の手の届く所に置いていないか
□電源コードに脚がひっかからないか
ミキサー、ブレンダー、ジューサー
□葉に直接触れる使い方をしていないか
□使用していない時は電源プラグを抜いているか
電子レンジ
□庫内の汚れを掃除しているか
□加熱可能な食品・容器か
まとめ
いかがだったでしょうか?
どんな危険があるかを知って、
お伝えしたような対策を取って
十分に子供と過ごす時間に
備えてくださいね。
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