高齢者の転倒はスリッパが原因、転倒を防止するルームシューズやグッズは?
高齢者の転倒は、
実は住み慣れた自宅でも起きやすく、
原因としては体のバランスを
保つ力の衰えが考えられます。
そこで今回は高齢者の
転倒を防止する方法や
グッズであるルームシューズについて
お伝えしてまいります。
高齢者の転倒はスリッパが原因、転倒を防止するルームシューズやグッズは?
東京消防庁によると、
転倒して病院に救急搬送された高齢者は、
2018年に約5万8000人で、
うち56%が自宅で転倒していて、
最も多いのは「居室・寝室」でした。
また、東京都が2013年、
60歳以上の3000人に行ったアンケートでも、
「階段を下りている途中でスリッパが脱げ、
転倒して滑り落ちそうになった」
(80代女性)という事例が報告されています。
室内でも転倒しやすくなる原因として、
体のバランスを保つ力が衰えるためです。
体のバランスは、筋力だけでなく、
脳や神経、視力、
耳の中の三半規管などによって
保たれていますが、
いずれの機能も加齢によって衰えます。
片足立ちが15秒以上できなければ
危険信号です。
転倒防止策は、歩く時には
背筋を伸ばすことで、
体を最適なバランスに
保つことができます。
足元を気にするあまり、
下を向いて猫背になって歩くと、
バランスが崩れて転びやすくなります。
足腰に自信がある人も、良い姿勢で歩く習慣を
身につけておいてください。
恒例になると筋力が衰えて、
足を上げたつもりでも
あまり上がっていないことも、
つまづく一因です。
つま先を引き上げるすねの筋肉は、
簡単な体操で鍛えることも可能です。
「世田谷区保健センター」が
提唱しているのが、
座ったままつま先を上下させたり、
膝を伸ばした状態でかかとを
上下させたりする体操です。
テレビを見ながらでもできるので、
日常生活に取り入れてみましょう。
●転倒予防のための体操
膝の上に肘を乗せて、
脚のつま先を上げ下げする。
20~30回が目安
膝を伸ばしたまま、
かかとを上げ下げする
20~30回が目安
室内での転倒を防ぐためには、
スリッパよりもルームシューズの方が
安全性が高いため履き替えるとよいでしょう。
スリッパは脱げやすいうえに、
歩く時に足を床に擦りているために
段差などにつまざきやすいので注意しましょう。
安全なのは、床ですべらないように
適度なグリップ力がある靴底と、
脱げにくいようにかかとがついている
ルームシューズです。
高齢者向けの靴を製造している
「徳武産業」はこのようなルームシューズを
「スィットフィット」
(2800円税抜き)などの
商品名で販売しています。
かかとがついているルームシューズ
「スィットフィット」
靴下メーカー「コーポレーションパールスター」
が製造・販売する
「転倒予防くつ下」
(1500円税抜き)は、
つまづきにくいように、
足を上げた時に自然につま先が
上がるような形になっています。
歩く時につま先が上を向く
「転倒予防くつ下」
まとめ
いかがだったでしょうか?
家の中で転倒してケガをするとは
思っていない方も多い思いますが、
思わぬケガでその後寝たきりに
なってしまうというケースも少なくないので、
自分の脚に合った履物を選んで、
室内で安全に過ごしていってくださいね。
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