ロタウイルスワクチンの接種とその副反応 効果の持続期間は?

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ロタウイルスワクチンの接種とその副反応 効果の持続期間は?

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厳しい寒さと乾燥をともなうこの季節は
風邪やインフルエンザの以外にも
気をつけなければならない病があります。

それは感染力の非常に
高いウイルス性胃腸炎です。

その中でも感染すると
とても激しい症状がともない、
重症化する恐れがあるのが

ロタウイルスです。

今回はそのそのロタウイルスの予防摂取と費用、
副作用と効果につていお伝えしてまいります。

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ロタウイルスワクチンの接種は必要?費用はいくら?

ロタウイルスというのは感染すると
胃腸炎を引き起こすウイルスです。

胃腸炎を起こすウイルスとして
耳馴染みのあるものに
ノロウイルスがありますが

5歳以下の乳幼児に関するウイルス性胃腸炎でいえば
ロタウイルスの感染が統計上最も多くなります。

それはなぜかというと、
ロタウイルスはありふれたウイルスであるため
実は感染する確率が高く
95%の5歳までの幼児が1回はほぼ感染してしまいます。

しかも、ロタウイルスには多くの種類の型があり、
1度感染したとしてもできる免疫は
感染した型だけなのです。

そして違う種類の型に接触して
それが体内入ってしまった場合、
何度も感染を繰り返すことも珍しくありません。

また、感染率だけではなくその症状が重くなることも多く
日本では感染した幼児の約10%が重症化しています。

重症化すると激しい下痢や嘔吐を
何回も繰り返し、脱水症状を引き起こします。

では、感染した場合の対処や
治療はどうすればよいのかというと

ロタウイルス専用の薬や治療法というものはなく

脱水症状を防ぐため対症療法的に
水分や栄養の補給を欠かさず行う
ということぐらいしかできません。

そのため、ロタウイルスの感染を
本気で防ごうと思うのであれば
ワクチンの予防接種が必要なのです。

ロタウィルスのワクチン

では、ロタウイルスのワクチンとは
どんなものでしょうか?

ロタウイルスには上述したように
色々なタイプがあり、
そのタイプに対応してつけられる
免疫の数の違いがワクチンの違いといえます。

どちらも経口による投与を行い、主なものは

ロタリックス(グラクソ•スミスクライン社)

ロタテック(MSD社)

の2種があり、それぞれ

ロタリックスはG1P[8]型

ロタテックはG1~G4、P[4]、P[8]型

のウイルスに対応していて
一見するとロタリックスは
ロタテックより対応するタイプが少なく

不利なように思えますが交叉免疫性といって
免疫抗原と類似の構造をもつ抗原に対して
反応する特異性が強いため
他のタイプに対しても免役を作ることができます。

具体的には G2P[4]、G3P[8]、G4P[8]、G9P[8]
にも効果が及びます。

予防効果に関してはどちらのワクチンも
ほとんど大きな違いはありません。

しかし、それぞれの特性によって
摂取する回数も違うため
発声する費用は大きく違ってきます。

ロタリックスは人間の腸管でよく増殖するため
少ないウィルス接種量で有効な免疫を誘導できる。

ロタテックは人間の腸管での増殖力は弱いため
大量のウィルスを接種する必要がある。

このため、

ロタリックスは2回接種

ロタテックは3回接種

となり、費用の上では
ロタテックはロタリックスより
多くかかってしまいます。

一回分の費用も病院によって
9000円から15000円とかなり違い場合もあり、
どちらのワクチンを接種しても総額が同じになるように

ロタリックスは1回15000円×2回で30000円

ロタテックを1回10000円×3回で3000円

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という具合に金額を調整しているところもあるようです。

なぜ、これほど高額なのかというと
ロタウィルスのワクチンは任意接種のため
健康保険の適用外になっており

全額自己負担しなければならないからです。

しかし、任意接種ではあっても
市区町村などの自治体では
補助金を出しているところも多くあるので
お住いの役所にと問い合わせるか
調べて見てください。

目安としては、

2回接種の場合は1回につき5000円~7000円

3回接種の場合は1回につき5000円~6000円

このようなサイトもあるので
ご利用されてもよいでしょう。

Know VPD! 小児ワクチンの全国助成情報

ワクチン接種する上での注意する点

ワクチンの接種時期にはそれぞれ決まりがあり、

ロタリックスの場合は

1回目は生後6週以降、20週まで
2回目は生後10週以降、24週まで

ロタテックの場合は、

1回目は生後6週以降、24週まで
2回目は生後10週以降、28週まで
3回目は生後14週以降、32週まで

このように決められています。
これは望ましいということではなく
必ず厳守しなければならなりません。

なぜなら、ロタウイルス性胃腸炎は
母体由来の免疫がなくなった後の
初感染したときが最も重症化しやすく、
ワクチン接種の目的はこれを予防することにあります。

そして、乳児期後期はワクチン接種にかかわらず
腸重積症という、腸の一部が腸の中に重なって
入り込んでしまう状態が起こりやすい年齢と重なるため
早めに接種を終わらせること必要があるためです。

また、ロタワクチンは生ワクチンのため
接種した場合にはその後4週間は
他のワクチンが接種できなくなります。

この時期は他にも接種すべきワクチンが
集中していますので、他のワクチン接種の邪魔をしないよう
よく時期を見計らって受けるようにしてください。

ロタウイルスワクチンの副反応

ロタウイルスワクチンの副反応も
それぞれのワクチンによって違い、

ロタリックスはぐずりや発熱、
食欲不振や嘔吐や下痢鼻水や咳です。

ロタテックでは発熱や嘔吐、
胃腸炎や下痢となっています。

これは接種から数日間で起こりますが
重篤な症状にはならず、通常は数日で治まります。

ただし、
初回接種から30日間は
腸重積症を起こす危険性も高まっているため
1週間程度は慎重に経過を見守ってください。

接種から数日間は糞便から
ロタウイルスが一緒に出されますので
予防接種を受けてから数日はオムツを変えた後などは
特に入念な手洗いやうがいなどを欠かさないでください。

弱毒化してあるので基本的には
そこから感染することはありませんが
可能性がないわけではありませんので

ご家族に免疫力が下がっている方が
いらっしゃる場合は消毒液による
拭き掃除も行っておきましょう。

ロタウイルスワクチンの効果持続期間

ロタウイルスワクチンの効果は

接種から約4週間程度で予防効果が発揮され、

効果の継続期間は大体3年といわれていますので

流行期間の1月~3月から逆算して考えると

前年の12月までに接種を済ませておくと良いでしょう。

まとめ

ロタウイルスの予防には
やはり、ワクチンの接種が効果的ですが、

他のワクチンの接種や費用を考えると
手軽に受けられるものではありません。

しかし、感染して重症化した場合を考えると
後悔したくないのであれば
多少無理をしてでも受けておきたいところですね。

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