シニアカーとはどんなもの、価格や注意点は?
運転免許証を返納する高齢者が
増えているなか、
ハンドルを操作して運転する
電動車いすの人気が高まっています。
免許証がなくても運転ができ、
足腰が弱っていても外出しやすくなります。
そこで今回は、シニアカーとはどんなもので、
価格や注意点についてお伝えしてまいります。
シニアカーとはどんなもの、価格や注意点は?
高齢者向けの電動車いすは
「シニアカー」と呼ばれることが多いですが、
「電動カート」「セニアカー」という名称もあります。
3輪か4輪で、ハンドルが付いている製品が
「ハンドル型」と呼ばれています。
充電池で動き、自転車やバイクと
同じような感覚で運転できます。
メーカーで作る
「電動車いす安全普及協会」によると、
ハンドル型の出荷台数は
2013年年度は約1万2700台でしたが、
その後は増加が続き、
2019年度は約2万1200台になっています。
高齢者による車の暴走事故が相次ぎ、
免許の自主返納が増えているため、
移動手段として注目されるようになっています。
1台20万~40万円ほどで、購入するほか、
レンタルで使うこともできます。
購入とレンタルの割合は半々程度で、
要介護2以上などの場合は
介護保険を使うとができ、
レンタル量の本人負担が1割で済むようになります。
麺鏡を返納した人にシニアカーの購入費を
補助する自治体もあります。
購入やレンタルの前には、乗りこなせそうかどうか、
指示要して確かめておきたいところです。
介護用品を扱う「フランスベッド」も
シニアカーを販売しており、
同社では、希望があると担当者が自宅を訪問し、
乗り方や注意点を説明しています。
また、自宅周辺で実際に
試乗することもできます。
2020年6月からは、自宅での試乗での
Webサイトから申し込めるようになりました。
家族も試乗することができるため、
高齢者を見守る家族も使い方を理解できるので安心です。
外出に便利なシニアカーですが、
事故への注意は必要です。
独立行政法人
「製品評価技術基盤機構」(NITE)によると、
2009年4月~2018年11月に鉄道の踏切で
発生した電動車椅子の事故は16件で、
うち11件は死亡事故でした。
操作のミスや脱輪などで
立ち往生したのが原因です。
道路横断中の事故も起きています。
シニアカーの最高速度は時速6キロで、
長い横断歩道を渡っている途中で
信号が変わりそうになっても、
速度をあげられないため、
渡りきれない恐れがありますので
焦らずに次の信号を待つことも必要です。
道路交通法上は、
シニアカーは歩行者と同じ扱いなので、
歩道がある場合は、必ず程をう通行するなど、
歩行者と同じ交通ルールを守る必要があります。
電動車いす安全普及協会のウエブサイトで、
安全のための手引や動画を確認しましょう。
とシワ重ねると運転になれるまで
時間がかかるので、
利用してみようかと考えている場合、
早めに試してみるのがおすすめです。
●シニアカーを運転するときの注意点
・明るい色の服や帽子を身につける
・バッテリーをフル充電してから出かける
・歩道を通るなど交通ルールを守る
・歩行者などとすれ違う際はシニアカーの幅に注意する
・道路を渡る際は横断歩道を利用する
・乗りながら携帯電を使ったり、犬を散歩させたりしない
・夜間や飲酒後は運転しない
・年1回は販売店で定期点検を受ける
まとめ
いかがだったでしょうか?
まずは家族に見守ってもらいながら
広い場所で運転して、
慣れた上で利用してくださいね。
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