認知症に受診は必要?嫌がる人を受診させる方法は?

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認知症に受診は必要?嫌がる人を受診させる方法は?

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認知症かも知れないと家族が心配しても、
本人が受診を拒否して困ることがあります。

気持ちに寄り添いながら、
うまく誘導して、適切なケアに
つなげることが大切です。

そこで今回は、認知症に受診は必要なのか、
嫌がる人をどうやって受診させれば
よいのかについてお伝えしてまいります。

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認知症に受診は必要?嫌がる人を受診させる方法は?

家族がもの忘れが激しくなったのに
本人に認知症の自覚がなく、

否定して怒るので
困っているという方も多いでしょう。

「自分も物忘れが気になるから
 診てもらうので、付き添って」

と誘うことで

しぶしぶ受診しているケースも
少なくありません。
 
診察中に家族や本人の前で、
できないことや失敗を
一方的に話すのは良くなく、

プライドを傷つけられて、
怒って出て行ってしまうという場合もあるため、
本人が主に話せるように配慮が必要です。

認知症が疑われる場合に、
どこを受診すればよいのかわからない時は、

かかりつけ医や高齢者の相談窓口である
地域包括センターなどに相談してみましょう。

本人が受診を強く拒むケースには、
医師と看護師や精神保健福祉士ら
専門職で構成する

「認知症初期集中支援センター」
自宅を訪問します。

診察を促すとともに、適切な医療や
介護サービスにつなげるために、
原則、半年を期限に支援を続けます。

認知症対策の国家戦略に盛り込まれた事業で、
全市町村で実施されています。

大阪府堺市では浅香病院と
阪南病院にチームが置かれ、

市内21ヶ所の地域包括支援センターと
連携しています。

浅香病院のチームは、
まず、本人を不安がらせないように、
 
「地域を巡回して高齢者の
 健康チェックをしています」などと声をかけ、

血圧測定や血液検査をして
訪問を重ねています。

生活の困りごとから相談に乗り、
信頼関係を作っていきます。

訪問先は75歳以上が多く、
一人暮らしや夫婦だけの世帯も
少なくないということです。

大切なのは診断だけでなく、
本人が住み慣れた自宅で生活を
続けていくための支援です。

認知症は進行に伴い症状が変わりますので、
家族で抱え込まず早い段階で相談してください。

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先々の変化を想定し、必要な介護プラン
を考えていくことができます。

●早期受診にもメリットがある
以前は「早く認知症と分かっても
治らないのは同じ」と、

家族が受診に消極的に
なることも多かったですが、

早期に受診すれば、本人にも家族にも
メリットが大きいという考えに変わってきます。

医療とのつながりができると、
治療はもとより、
生活上の支援や情報が得られます。

同じ病の人達と交流する会や、
認知症カフェなどに参加すれば、

今までとは違う自分の生き方を
考える機会が生まれます。

地域の様々な過活動に
参加している人の体験に触れれば、
刺激にもなるでしょう。

家族も、病気を正しく理解すれば
本人への接し方が変わります。

何回言っても「わからないと」
怒っていたのが、

「覚えられないのに、
 辛く当たって悪かった」などと
変化することも期待できます。
 
認知症を隠したいという思いの
根強さはよくわかりますが、

頼れる場もあり、仲間もいますので
思い切って受診してみることをお勧めします。

●認知症を疑う時、上手に受診させる工夫
・「自分が受診する」と言って妻(夫)を誘う
・かかりつけ医から専門医を紹介してもらう
・健康診断、脳ドックの一環として勧める
・孫や兄弟、親戚から話してもらう
・介護認定を受けるために受診が必要だと話す
・車の免許更新を機に受診を促す 

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

認知症専門の医師によると、
症状に気づいてから受診するまで、
1年以上かかるケーも少なくなくありません。

物忘れが心配だからと本人に告げて、
納得して受診するのが最善ですが、

難しい場合は、夫婦で一緒に受信する、
家族以外の人に間に入ってもらうといった
工夫をしてくださいね。

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