高齢者が歯周病を予防するにはどうすればいい、歯磨きの仕方は?
歯周病に悩む中高年は多くいますが、
病気が悪化すると、
歯がなくなるだけではなく、
肺炎などを引き起こす恐れも
あるため注意が必要です。
しっかり歯磨きすることで、
健康な歯と歯茎を保ちたいところです。
そこで今回は、高齢者が歯周病を
予防するにはどうすればいいのか、
また歯磨きの仕方について
お伝えしてまいります。
高齢者が歯周病を予防するにはどうすればいい、歯磨きの仕方は?
歯周病とは、歯の周りの組織が
炎症を起こす病気です。
歯と歯茎の隙間の
「歯周ポケット」にたまった
歯垢の中の歯周病菌で、
歯茎が腫れたり出血したりします。
悪化すると、歯を支える骨が
溶けて歯がぐらつき始めて、
最後は抜け落ちることもあります。
歯周病菌の影響で、
肺炎や心疾患などになる
恐れもあるために軽視できません。
厚生労働省が2016年に行った
実態調査によると、
歯周病に悩んでいるのは
成人の約7割おり、
歯周ポケットの深さが4ミリ以上の
「進行した歯周病がある人」の割合は、
高齢者ほど多く、
65~74歳では約6割に上りました。
中高年になると、唾液が
出にくくなったりかむ力が衰えたりして、
口の中に汚れが残りやすくなります。
そうすると歯周病菌が増殖し、
歯周病になって症状が悪化しやすくなります。
また、口の中をきれい保てば予防できます。
可能なら毎食後、少なくとも寝る前には
必ず歯をきちんと磨いてください。
歯の表側を磨く時は、
歯と歯茎の境目に
歯ブラシの毛先を直角に当てて、
小刻みに動かします。
前歯の裏側は歯ブラシの
後ろ側を当てて磨きます。
歯茎を木津付けないように、
心地よいと感じる程度の力で、
歯1~2本分ずつ丁寧に磨きます。
歯ブラシは、毛先が補足、
柔らかいものがよく、
毛先の汚れ落としの機能は
使ううちに衰えていくため、
1ヶ月程度で交換しましょう。
歯間ブラシを活用するのも有効です。
歯と歯の間の汚れは、
歯ブラシだけで取り除くのは難しいので、
毎日歯間ブラシを使って
きれいにすること心がけましょう。
歯間ブラシは歯と歯の隙間に入れ、
歯にして垂直方向に動かします。
歯茎を傷つけないように、
ブラシのサイズは隙間より
少し小さめにするのがポイントです。
歯間ブラシが入らない隙間は
糸状のデンタルフロスを使いましょう。
歯の根元までゆっくり下ろし、
上下に動かしながら歯の側面をこすります。
厚生労働省の情報サイト
「e-ヘルスネット」では、
歯間ブラシやデンタルフロスの
使い方を紹介しています。
●歯磨きのポイント
・歯の表側は、歯ブラシの毛先を直角に当てる
・前歯の裏側は、歯ブラシの後ろ側を充てて磨く
歯科医師などプロの手入れも
利用したいところです。
「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」
と呼びかける公益財団法人8020推進財団は、
「歯茎が赤く腫れていないいか」
「口臭がきにならないか」など、
9項目の歯周病の
チェックポイントがわかる表を作っています。
歯茎などのちょっとした変化にも
気づいてもらえるし、
自分に合った歯の手入れ方法も
アドバイスしてもらえますよ。
●歯周病のセルフチェック
□歯茎に赤く腫れた部分がある
□臭がなんとなく気になる
□歯茎がやせてきたみたい
□歯と歯の間にものがつまりやすい
□歯を磨いた後歯ブラシに血がついたり、、
すすいだ水に血が混じったりすることがある
□歯と歯の間の歯茎に、鋭角的な三角形ではなく、
おむすび形になっている部分がある
□ときどき、歯が浮いていたような感じがする
□指でさわって、少しぐらつく歯がある
□歯茎からうみが出たことがある
まとめ
いかがだったでしょうか?
自治体によっては、
一定の年齢に達した人を対象に、
歯周病検診を行っていますので、
自分の歯の状態を確認する場として
活用してくださいね。
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