軽度認知障害の検査や診断方法は?
認知症になる手前に、
記憶力などは低下しても、
日常生活に大きな支障はない
「軽度認知障害」(MCI)
という状態があります。
早めの検査によってMCIという診断を受けて、
生活習慣を見直すなどすれば、
認知症に進行することを
防げる可能性があります。
そこで今回は、軽度認知障害の検査や
診断方法についてお伝えしてまいります。
軽度認知障害の検査や診断方法は?
MCIの検査は、認知症向けの
検査を流用するものや、
文字や絵の認識が正常かどうかを調べたり
血液を検査したりするものなどがあります。
近年、多くの自治体や
健診施設が導入し始めているのは、
アメリカで始まり、
日本では医療サービス会社が提供する
「あたまの健康チェック」という検査です。
まず、指示された単語を10個を暗記し、
思い出して3回唱えます。
それから動物の名前10個を唱えた後、
最初に暗記した単語10個を思い出して
唱えるという内容です。
所要時間は10分間で、
思い出せた単語の数や順番などから
認知機能を0~100の数値で判定し、
49.8以下だとMCIの疑いありと判断されます。
例えば、7個を思い出させていた人が、
次の検査で3個しか
思い出せなくなった場合も要注意です。
愛知県尾張旭市では2013年度から、
40歳以上の市民は無料で
検査が受けられるようになりました。
同市の保健師は
「結果も大切ですが、認知症に進まないように
生活習慣を見直すことがより重要」だとして、
生活指導も受けるように勧めています。
熊本市の済生会熊本病院
予防医療センターは2019年から導入して、
約3000人が検査を受けました。
脳の画像検査や医師の
問診なども組み合わせて、
必要であれば専門医や
行政サービスにつなげています。
年を取ると自然に認知機能は衰えます。
厚生労働省によると、
MCIは2012年時点で約400万人と推計され、
この状態から1~3割が1年で
認知症に進行するとされます。
ただ、5年後に約4割が
回復したという報告もあり、
食事や運動など生活習慣を見直して、
人と関わる機会を増やすなどすれば
改善の可能性が十分にあります。
検査を受けなくても、
MCIの可能性があるかどうかを
判断する簡単な方法もあります。
目を開けたまま、片方の脚で
立っていられる時間が
40秒未満だとMCIの可能性があるため、
検査を受ける目安になります。
「あたまの健康チェック」は個人でも受けられ、
費用は3850円(税込み)です。
問い合わせは医療サービス会社
「ミレニア」03-5408-7770
●「あたまの健康チェック」の検査の流れ(計10分)
単語10個を暗記する
りんご、電車、学校、漫画、にわとり.....
↓
思い出して3回唱える
↓
りんご、電車、学校、漫画、にわとり.....
↓
動物の名前を10個唱える
↓
犬、猫、カラス、馬、猿
↓
最初に暗記した10個の単語を
思い出して唱える
↓
りんご、電車、学校........
まとめ
いかがだったでしょうか?
改善できる認知症は限られています。
信仰の手前で毎年定期券に
MCIの検査をすれば、
自分の認知機能を客観的に把握でき、
進行を防ぐことができる可能性がありますね。
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