花粉症の舌下治療の効果とは?その副作用と費用をご紹介

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花粉症の舌下治療の効果とは?その副作用と費用をご紹介

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長かった冬もそろそろ終わりを迎え
温かくなってくると、毎年のように
猛威を振るうのが花粉と
それによって引き起こされる花粉症です。

この花粉に対して、舞い散る期間は
目のかゆみや鼻炎の症状に
常に悩まされ続けている方も
いらっしゃるのではないでしょうか?

ですが、この花粉症の症状を
抑える対症的な治療ではなく
根本に治せる治療法があるのを
ご存知でしょうか?

それが舌下免疫療法です。

そこで今回は、
この舌下療法について詳しくお伝えします。

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花粉症の舌下治療 その効果は?

そもそもこの舌下療法は
正確には舌下免疫療法といい、

アレルギーを引き起こす原因物質である
アレルゲンを少しずつ身体に与えることで

それに対する抵抗力をつけさせ
アレルギーに対する反応を弱めていく

アレルギー免疫療法または
減感作療法(げんかんさりょうほう)の一種です。

免疫療法には、
今お伝えしている舌下療法の他に
皮下免疫療法がありますが

皮下免疫療法が注射で
アレルゲンを投与するのに対し、

舌下免疫療法はその名の通り

舌の下にアレルゲンの液を
落とすことによって
身体に吸収させる方法です。

この方法は注射のように
毎回痛みをともうこともなく
また、頻回の通院も必要がないため
新しい治療法として注目されています。

治療方法と期間

実際の方法ですが、
まず治療を始める前に、
どの花粉のアレルギーであるか
特定する必要があります。

これは投与するアレルゲン
確認すると同時に保険の適用にも
関わってくるので大切なことです。

※保険適用については
3章目で詳しくお伝えします。

血液検査によって
アレルゲンが確定したら
対象の花粉エキス製剤を舌の裏側に
1日1回垂らす治療が始まります。

初回は
アナフィラキシーショックなどの
副作用に注意するため
病院で投与する必要がありますが、

重大な症状がでなければ
翌日からは自宅で自ら行います。

濃度の薄い製剤から
毎日必ず1回の投与を継続して行い、

1~2週間かけて
徐々に製剤の濃度を上げていきます。

製剤処方のために定期的な通院を行ない、
製剤が一定の濃度になる3週間目からは

その濃度を維持したまま
今度は、間隔を伸ばし
月単位の投与を行っていきます。

これを月に1回の定期的な受診を行いながら
2~3年継続させ効果を確認します。

そこである程度治療の効果が
認められた場合には
さらに4~5年間継続して
投与を行います。

最初こそ1日1度の投与ですが、
半年後には月単位の投与と
通院で大丈夫です。

とはいっても、継続させるのは
なかなか根気のいる治療法ではあります。

治療の効果

アレルギー免疫療法
現状、唯一花粉症の完治を期待できる
治療法とされています。

しかし、必ずしも全ての人に
効果があるわけではありません。

おおむねで、
治療を行った方の
20%の方が花粉症が完治し、

30%以上でずいぶん楽になり
対症治療薬の量が激減。

20~30%では症状はあっても
以前より軽減されているとの回答があります。

ただ、残念ながら
10~20%では治療効果が
認められませんでした。

ですが、
全体的な有効率は
80%に上っていますので

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対症治療薬の量を減らすのであれば
十分に効果的な治療法には間違いありません。

花粉症の舌下治療 副作用はある?

花粉アレルギーに
十分な治療効果が認められる
このアレルギー免疫療法ですが、

実は副作用が
全くないわけではありません。

治療に使われる製剤は
合成薬ではなく自然界にある
杉の木の花粉から
成分抽出されているため

直接的な薬害
はないと考えられています。

しかし、
そこはスギ花粉の
アレルギー症状がある人に
スギ花粉で治療を行うわけですから、

口にスギ花粉を入れることにより
強いアレルギー反応が
起こる可能性があるわけです。

このような反応は
副作用とはよばず、
副反応とよんでいます。

ですが、
これまでの海外での実績でも
重篤な副反応はいたって少なく、
舌下免疫療法は従来の
皮下注射による方法と比べて
かなり安全とされています。

ただし、
軽い副反応が
出ることもありますので

治療を開始する時には
よく理解しておく必要があります。

副反応とはいっても
軽いものなので怖いものではなく、

適切に対処すれば安全に
治療を続けることができます。

特に初回は、
副作用の観察のため
投与の後30分程度病院内で
経過観察が行われますし

もし、
自宅で副反応が出た場合でも
軽度で自然におさまるケースが
ほとんどです。

もしも、
蕁麻疹、喘息様発作などの
症状が出る場合や、
症状がどんどんヒドくなるようでしたら、
病院に連絡するか
迷わず救急車をよんでください。

このように書くと
怖がられる方も多いかもしれませんが、
初回にの観察が適切に行われていれば

ほとんどの場合は
治療を中止するような
副反応が出ることは
ありませんのでご安心ください。

花粉症の舌下治療 費用はいくらかかる?

スギ花粉の舌下免疫療法は
2014年10月に保険適用になったため、

他の花粉症治療薬より
やや費用が安くなりました。

3割負担で初診時には
初診料と検査費用をあわせて
約5500円程度、

初診から1週間以降の
治療開始1回目は
再診料の約600円+薬剤費約470円、

治療開始から1週間後の
2回目からは再診料の
約600円+薬剤費約1460円、 
 
1ヵ月あたりになおすと
2000~2500円程度の負担になります。

免疫療法以外で鼻炎や
その他の症状がでた場合には

他に治療費や薬剤費が
かかる場合があります。

また、
スギ花粉の飛散時期だけでなく
1年を通じて治療を行ないますので

毎月ほぼ同額の治療費を
払わなければなりません。

そして、
年に1回程度の検査も必要で
その際にも5000円程度
検査費負担がかかります。

ですが、
舌下免疫療法を行うことで
スギ花粉の飛散時期の症状が
軽くなるのであれば
症状を抑える薬の量が
これまでより減ることが見込まれますので

トータルで考えるならば
完治に向けた治療でもありますので
検討されても良い費用ではないでしょうか。

まとめ

花粉症には毎年悩まされている方も
それが完治可能であるならば

ぜひ試してみたいと思われる方も
いらっしゃるかもしれません。

ですが、記事でお伝えしたように
この治療には年単位の期間と
費継続的な費用もかかりますので
慎重にご検討されてください。

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