高齢者が耳鳴りを和らげるための対処や対策は?

2021/08/09

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鳴っていない音が耳の中で聞こえる「耳鳴り」は、
加齢による難聴とともに悩む人が多いです。

症状が起きる仕組みを知り、
意識しすぎないといった

生活上の注意や工夫をすることで、
和らげることができます。
　
そこで今回は、高齢者が耳鳴りを
和らげるための対処や対策について
お伝えしてまいります。

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東京都の男性（66）は数年前から耳鳴りがあり、
仕事場で後ろや横から話しかけられても
気付かないことが多くなりました。

健康診断では、耳鳴りのため高音部の
聞き取り能力が弱いことも判明しました。

最近は新型コロナウイルスに対する
不安などでストレスがたまり、

耳鳴りを強く感じるように
なったということです。

耳鳴りは通常、「キーン」「ザー」
などの雑音が聞こえます。

難聴などによる聴力の低下を補おうとして、
脳が家事用に感受性を上げている
状況だと言われています。

ストレスが悪化しやすく、
耳鳴りが続くと、

不安やイライラした気持ちが
生まれて不眠やうつ病になり、

さらに悪化する悪循環となることもあります。

日本聴覚医学会の
「耳鳴り診療ガイドライン 2019年版」によると、
日常生活で苦痛の強い耳鳴りを感じる人は
全国で約300万人で、

ほとんどの場合が難聴に伴うケースです。

日常生活で耳鳴りを気にしないで
済むような環境を作ることが大切です。

静かな環境にいると、
耳鳴りの音が際立ってしまいます。

家にいるときは、好きな音楽などを
生活の邪魔にならない程度に
小さい音量で流しておくとよいでしょう。

耳鳴りのことを過度に
意識しないことも大切です。

十分な睡眠時間を取ることも重要です。

不眠でも症状が悪化するすめため、
なるべく規則正しいせいか都和心がけて、

リラックスして就寝できるよう、
心地よい明かりや室温などに設定しましょう。

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●耳鳴りの仕組み
加齢などによって、
聞こえづらい音域が生じる
　　　　↓
足りない音を補おうとして
脳が過剰に反応して、
耳鳴りが起きる

●耳鳴りを和らげる生活上の工夫
・家にいるときは好きな音楽
　などを流す
・就寝時はリラ尽くすしやすい
　明かりや室温に
・補聴器を正しく使う

補聴器を正しく使うことで、
脳の過剰な反応が抑えられ、
耳鳴りが改善することもあります。

日本補聴器工業会は、
耳鼻科などで医師の診断を受けた上で、

認定補聴器技能者の視覚を持った
販売員がいる店舗で購入するよう勧めています。

購入後も聞こえ方に応じて、
細かな調整をしてもらえます。

技能者がいる店舗は、
視覚を認定する「テクノエイド協会」の
ホームページで確認できます。

専門家に相談しながら、
時間をかけて自分に合うものを
選んでくださいね。

こうした方法を取っても耳鳴りが気になる場合は、
専門的な治療もあります。

例えば、川のせせらぎや並の音といった自然音を、
毎日10時間以上聞き、

耳鳴りに意識が集中しすぎるのを
防ぐ音響療法です。

数種類の生活環境音を流せる
「サウンドジェネレーター」の
機能が付いた補聴器を使用します。

まとめ

いかがだったでしょうか?

まれに動脈瘤や腫瘍などの病気が原因で、
耳鳴りが起きる場合もありますので、

気になる場合は、受診してくださいね。