高齢者の飼い主の死後にペットの世話は誰がする、その手段は? 高齢者の飼い主の死後にペットの世話は誰がする、その手段は?

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高齢者の飼い主の死後にペットの世話は誰がする、その手段は?

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一人暮らしの高齢者が
ペットを飼う際に気になるのが、
ペットが自分より長生きすることです。

家族がペット禁止のマンションに
住んでいたり遠方に住んでいたりすると、
簡単には託せません。

そんなとき、遺言書や信託を活用し、
知人に世話をお願いする手段も検討しましょう。

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高齢者の飼い主の死後にペットの世話は誰がする、その手段は?

アニコム損害保険の調査(2020年)によると、
犬にかかる年間費用は約34万円、
猫は約16万円で、大型犬だと約48万でした。

一般社団法人ペットフード協会の
調査(2020年)では、犬の平均寿命は14歳、
猫の平均寿命は15歳。

ペツトの年齢や大きさ、種類、
手間のかけ方などで異なりますが、

自分の死後、ペットの世話に
100万円以上かかってもおかしくなありません。

自分の財産からこうした費用を出して、
死後のペットの世話を誰かに託したい...。

その手段として、
1.遺言書による負担付き死因贈与契約
2.負担付き死因贈与契約の締結
3.信託

以上の3つがあります。

1.は財産をわたス代わりにに、
一定の義務を負担させるものです。

今回の例に応用すると、
ペットの世話を条件に遺産を贈るという
遺言書を作成することになります。

遺言書の内容は飼い主の
判断だけで決められるので、
取り組みやすいのが利点です。

反面、相手は遺贈を放棄して
負担を拒否できるため、

そうなるとペットの行き場がなくなると
ペットの行き場がなくなる可能性があります。

また、遺産だけ受け取り、
世話をしないケースも考えれます。

世話をする人の承諾を事前に得て、
内容を確認してもらった方がよいでしょう。

世話をする人と生前に書面で
約束しておきたいなら、2.が有効です。

相手と贈与内容について
あらかじめ契約を結ぶもので、

指定した財産は飼い主が
死亡した時点で贈与されます。

契約をいったん結ぶと、
飼い主の死後、相手は放棄できないため、
1.に比べて安心感があります。

1.、2.に共通して注意したいのは、
飼い主の死後、新しい飼い主が

きちんと世話しているかを
チェックするのが難しいという点です。

3.の信託は、こうした不安にも対処できます。

飼い主(委託者)は、
飼育のための財産管理者(受託者)と、

新しい飼い主(受益者)への飼育費用や
謝礼の支払いを委託する信託契約を結びます。

その中で飼育方法や費用の支払いなどの
内容を詳しい詳細に設定でき、

契約の内容によっては、
飼育が適切に実行されなかった場合に
飼育する人を変更することもできます。

ただし、信託契約を結ぶには
弁護士や司法書士、

信託会社などの専門家に
相談するのが一般的で、

手数料も15万円以上
かかることが多くあります。

新たな飼い主に加え財産管理者を
見つける必要があるなど難易度は高く、

作成時の手数料も高額なので、
費用対効果を吟味してください。

いずれの場合も、文書は
公正証書とすることが望ましく、

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また、自分が死亡した際に、
新たな飼い主にペットを確実に引き継げるよう、
早めに備えておきましょう。

自分が元気なうちに新しい飼い主を探して
ペットを譲渡することも、
有力な選択肢になります。

ペットの世話を確実に委ねられる、
費用負担も過大になりせん。

東京都動物愛護相談センターでは、
探し方として、

かかりつけの動物病院に相談したり、
スーパーの掲示板などに飼い主募集の張り紙を
貼らせてもらったりする例をあげています。

候補者が見つかったら、一度会って
ペットとの相性を確かめましょう。

動物愛護推進員などの
動物愛護ボランティアに
相談する方法もあります。

新しい飼い主が見つかるまでには
時間がかかるので、

信頼できるボランティアの
協力を得たいところです。

●自分の死後、ペットを世話を託すための主な手段

負担付き遺贈(遺言による)
特徴:遺言で財産を残す代わりに一定の義務を負担させる
メリット:・飼い主の判断のみで行える
     ・世話をする人を指定できる
デメリット:・財産の受取拒否の可能性
      ・飼い主の死亡の発見が遅れると、
       ペットの引き継ぎがうまく行かない可能性
      ・きちんと飼育しているかチェックが難しい

負担付き死因贈与契約
特徴:贈与契約で、飼い主の死後、
   ペットの世話をする代わりに財産を渡す
メリット:・世話をする人を指定できる
     ・契約なので、相手は放棄できない
デメリット:・飼い主の死亡の発見が遅れると、
       ペットの引き継ぎがうまく行かない可能性
      ・きちんと飼育しているかチェックが難しい

信託
特徴:信託毛手役で、飼い主の死後、
   ペットの世話をする人に費用と謝礼を渡す
メリット:・世話をするを指定できて、飼育内容や
      費用の支払いなどを詳細に設定できる
     ・飼育が適切にされなかった場合、飼育者の変更も可能
デメリット:・専門家に相談する必要があるなど難易度が高い
      ・費用が高くなりがち

まとめ

いかがだったでしょうか?

犬や猫などがなくなるまで
世話をする民間施設もあります。

契約内容は施設により様々なので、
事前に見学して説明も聞いて、
納得できるところを選んでくださいね。

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