バセドウ病の症状や治療法とその課題は? バセドウ病の症状や治療法とその課題は?

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バセドウ病の症状や治療法とその課題は?

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喉仏の下にある甲状腺に異常が生じて、
新陳代謝を促すホルモンが

過剰に分泌される病気が
「バセドウ病」です。

薬を飲んだり甲状腺を
切除したりして治療します。

最近は、傷が目立たない「内視鏡手術」が
公的医療保険の対象となり、
広がりつつあります。 

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バセドウ病の症状は?

バセドウ病は、約400人に
一人の割合で発症します。

貫地谷は女性に多く、
男性の3倍以上です。

甲状腺の腫れや動悸、息切れ、
手の震え、体重減少がよくみられます。

1、2割の患者は、眼球が突出します。

なんとなく体調が悪いといった状態が続き、
バセドウ病だと分からず、
治療の開始が遅れる人もいます。

血液検査で簡単に調べられるので、
不調があれば検査を受けてください。

●バセドウ病とは
・新陳代謝を調整する甲状腺の
 ホルモン分泌が過剰になる病気
・主な症状は、動悸、甲状腺の腫れ、眼球の突出
・女性患者が多く、男性の3倍以上

バセドウ病の治療法は?

治療するには、まず、
ホルモンの分泌を抑える薬を飲み、
症状の改善を図ります。

早ければ2年で薬を
飲まなくてもよくなります。

それでもホルモンの
過剰分泌が収まらなかったり、

肝機能障害などの重い副作用が
出たりする場合は、

「アイソトープ治療」や
甲状腺を摘出する手術を検討します。

アイソトープ治療は、
放射性ヨウ素を飲み、
甲状腺を小さくします。

ただ、近いうちに妊娠を
希望している人は受けられません。

18歳以下の人も原則的にできません。

一方、短期間で確実に治療したい人や
アイソトープ治療を
受けられない人には手術をします。

甲状腺を全部撮ってしまうため、
手術後は、ホルモン薬で
補充する必要があります。

現在は、多くの医療機関で
実施されている手術は、

喉仏の下あたりを
横に7、8センチ切開する方法です。

1、2年で傷は目立たなくなりますが、
手術をしてしばらくは、
見た目を気にする人もいます。

これに対し、傷を小さくできるのが
内視鏡手術です。

鎖骨の下や胸のあたりなど、
服で隠れる部分を2、3ヶ所、
小さく切ります。

切り口から、切除器具と
内視鏡カメラを挿入して実施します。

傷は、1年ほどで目立たなくなります。

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約1年前に内視鏡手術を受けた女性は、

「病気を隠していたので、
 手術の傷がひと目につく部分にできるのは
 避けたいと思っていましたが、
 傷は服で隠れるので気にせずに済みました」
 
ということです。

●治療方法
甲状腺ホルモンを抑える薬を飲む
  薬の効きが悪い場合

↓           ↓
短期間で確実に  放射性にヨウ素を飲む 
治療したい場合  「アイソトープ治療」

甲状腺を摘出する手術   内視鏡手術
切開手術       ・鎖骨の下や胸のあたりなど、  
・喉仏の下あたりを、  服で隠れる場所を2、3ヶ所切る。
7.8センチ切開し、    その切り口から切除器具と  
甲状腺を摘出する    内視鏡カメラを入れて、甲状腺を
            摘出する
・主流の手術方法で、 ・傷が目立たないのがメリット 
実施施設が多い    ・2016年に公的医療保険の対象
            となったばかりで執刀医が少ない。 
            技術にもばらつきがある
           
            
 

バセドウ病の治療法の課題は?

バセドウ病の内視鏡手術は、
2016年度から

公的医療保険の対象となり、
現在、全国約70施設で実施しています。

少しずつ増えていますが、
まだどの医療機関でも
受けられるわけではありません。

切除器具の操作が難しく、
手術にかかる時間は切開手術より
30分から1時間長くなります。

執刀医の技術にばらつきが
あるという課題も指摘されています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

内視鏡手術は、甲状腺の
腫れが大きすぎる場合、
受けられないこともあります。

この手術を希望する場合は、
まず、主治医に相談してくださいね。

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