マイカー見直しの選択肢や注意点は?
高度成長期に「新三種の神器」の一つに数えられ、
豊かさの象徴だったのが自家用車ですが、
当時は若者だったシニア世代の間で、
車の所有者は「当たり前」と
考える人も少なくありません。
そこで今回は、マイカー見直しの選択肢や
注意点について伝えしてまいります。
マイカー見直しの選択肢や注意点は?
定年退職子供の自立で
車を利用する機会が減れば、
見直しを検討する余地があります。
総務省の家計調査(2020年)によると、
65歳上の夫婦無職世帯の支出では、
車の維持費を含む「交通・通信費」が
全体の12%に上ります。
車は、燃料代、保険代、自動車税、
車検代のほか、
タイヤやオイルの交換などの維持費、
駐車場を借りていれば賃料もかかります。
車種の違いや、駐車場を賃借しているか
などの条件にもよりますが、
年間20万~50万円の出費になります。
その上で、高齢になると、
車の運転は買い物や通販などに
限られる傾向があります。
利用の頻度や目的を確かめて、
費用が高ければ、車を手放すことも
考えてみてください。
車の維持費と比べて、
その都度バスやタクシーを使う方が、
年間を通して安上がりとなる場合もあります。
地域によっては公共交通期間の状況が
異なる点に注意しつつ、
利用を検討しましょう。
車を使いたい時だけ利用する
カーシェアリングも選択肢です。
パソコンやスマホで予約でき、
短時間ならレンタカーより割安です。
ただ、希望時間帯に他の利用者がいると使えず、
使用後は社内清掃して返すなど
手間もかかるのが注意です。
電動車いすや電動アシスト自転車の
活用を検討してもよいですね。
電動車いすは約50万円する
機種もありますが、
介護保険制度を利用して月々約3000円で
レンタルできる場合もあります。
事故への備えとして、
個人賠償責任保険への加入は重要です。
●マイカー所有に代わる選択肢
・電動アシスト自転車
・タクシー・バス
・カーシェアリング
・電動車いす
アドバイス
・地域により公共交通の便が異なる
・電動車いすなどは個人賠償責任保険への加入の必要も
・免許返納に伴う自治体の割引特典も確認を
まとめ
いかがだったでしょうか?
返納すると、自治体が
公共交通の運賃を補助するなどの
特典を設けている場合もあります。
車の所有をやめても暮らしていけるのか、
子や親族らとも話し合い、
生活実態に応じて
柔軟に切り替えてくださいね。
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