特殊詐欺を撃退する電話とはどんなもの、その機能は?
息子になりすます「オレオレ詐欺」などの
特殊詐欺は依然と後を絶ちません。
こうした詐欺の電話や迷惑電話を
撃退する電話機や装置が登場しています。
そこで今回は、特殊詐欺を撃退する
電話とはどんなもので、
その機能についてお伝えしてまいります。
特殊詐欺を撃退する電話とはどんなもの、その機能は?
警察庁では、対面することなく
電話などを使って行う詐欺を
「特殊詐欺」と分類しています。
オレオレ詐欺のほか、
「あなたの口座が犯罪に利用されている」などと
かたってキャッシュカードなどを
騙し取る預貯金詐欺、
税還付の手続きを装って
ATM(現金自動預け払い機)を
操作させる還付金詐欺などです。
シャープの「防犯電話機JD-AT95CL」
(子機1台付き、実勢価格・税込み2万3000円前後)は、
警視庁犯罪抑止対策本部と
大阪府警特殊詐欺対策室の
アドバイスを受けて開発した
機能を盛り込みました。
電話機に登録されていない番号から談話がかかってくると、
赤いランプで知らせます。
そして、電話がなる前に、
通話相手に対して
「この通話は防犯のため録音されます」
と警告しています。
それでも電話を切れない相手には、
「恐れ入りますがあなたのお名前をおっしゃってください」
と要請します。
相手が名乗った声が
怪ししいと判断した場合には、
電話に出る必要がなく、
自動で電話が切れます。
万一、詐欺電話や
そのほかの迷惑電話に出てしまった時には、
「迷惑ストップ」ボタンを押せばよく、
「この電話はお受けすることができません」と
アナウンスが流れて電話が切れます。
パナソニックの「VE-GD37DL」
(子機1台付き、想定価格・税込み1万1000円前後)も、
着信音が鳴る前通話相手に、
録音している旨を警告します。
着信前に相手に録音していると
警告することで、
犯罪者の9割が電話を
切ってしまうというデータもあります。
また、信頼できる家族や
警察に通話しながら、
怪しい電話の録音データを
相手に聴かせることができる
「迷惑電話相談機能」を搭載してます。
警察などに詐欺かどうかを
判断してもらうのに便利です。
さらに、女性の声を男性のような
低い声に変換して応答できる
「ボイスチェンジ」もあります。
普通の電話機に、後付で防犯機能を
追加できる装置もあります。
山善の「防犯通話録音機YDR-200AT」は、
特別な工事も必要なく、
据え置き電話に接続できます。
着信時「録音しています」と
警告メッセージを流すほか、
「お名前をお話してください」と、
相手に名乗らせるアナウンスも流して、
通話を自動録音します。
「通話拒否」ボタンを押すと
「この通話はおつなぎできません」と
通話相手に通告して、通話を切ります。
一方、旭電機の「迷惑電話お断りピンポン」
(想定価格・税込み1650円)は、
ボタンを押せば、玄関チャイムのように
「ピンポーン」と鳴ります。
来客を口実に、しつこい勧誘電話を
切ることができるアイデア商品です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
2020年の被害総額は285億2000万円で、
前年比9.7%減となっていますが、
依然と高水準と言えるので
十分に注意してくださいね。
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