男性不妊の原因と割合、治療法や保険適用はされる? 男性不妊の原因と割合、治療法や保険適用はされる?

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男性不妊の原因と割合、治療法や保険適用はされる?

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2022年4月から不妊治療が
公的医療保険の対象となります。

不妊に悩む夫婦は5.5組に1組で、
原因の半分は男性が関わっています。

男性不妊の場合、
ほかの病気の治療薬などを使い、
妊娠につなげる方法もあります。
 
そこで今回は、男性不妊の原因と割合、
治療法や保険適用について
お伝えしてまいります。

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男性不妊の原因と割合のは?

不妊症は、妊娠を望む男女が
避妊をせずに性交渉をしても、
一定期間妊娠しない状態を指します。

世界保健機関(WHO)は、
その期間を1年以上としています。

不妊原因の割合をWHOが調べたところ、
「男性のみ」「男女とも」が
それぞれ24%でした。

厚生労働省研究班は2015年度、
国内の医療機関39施設の

患者約7300人を対象に、
男性不妊の要因を調査しました。

その結果、精子をつくる機能に
異常がある「造成機能障害」が82%、

勃起しないなどの「性機能障害」が14%、

精子の通り道である
「精管」が詰まるなどの
「精路通過障害」が4%でした。
   

●不妊症とは
妊娠を望む健康な男女が、
避妊をせずに性交渉しても、
一定期間妊娠しない状態です。

世界保健機関(WHO)は
その期間を「1年以上」としている

●不妊の主な原因
男性側
・精管が詰まるなどして、
 射精できない 3.9%

・勃起せず、性交渉ができない 
 13.5%

・精子をつくる機能に異常がある
 82.4%
  
女性側
・排卵できない
・卵管が詰まり受精できない
・子宮に筋腫がある

●不妊原因の割合(WHO調査)
男性のみ 24%
女性のみ 41%
男女とも 24%
原因不明 11%

男性不妊の治療法は?

精路通過障害の場合は精管を
つなぎ直す手術などを実施しますが、

それ以外の要因では、
治療薬で改善が見込める場合があります。

造精機能障害は、精子の数が少なかったり
動きが悪かったりします、

これを改善するのに使われているのが
「クロフェン」です。

女性の排卵を誘発する薬ですが、
男性ホルモンを増やす働きがあり、

精液中の精子の数を増やしたり
動きを活発にしたりする
効果が期待できます。

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●男性不妊の治療に使わられる主な薬
薬の種類   男性不妊の治療での効能  本来の効能
PDE5阻害薬           勃起不全の改善
(バイアグラなど) 

アモキサピン 精液が膀胱に流入する   うつ病の改善
       のを防ぐ

クロミフェン 精子の数を増やし、   体外受精などの祭に  
       動きを活発にする    排卵を誘発する
  

男性不妊の治療に保険適用はされる?

性機能障害には「勃起不全(ED)」や
「逆行性射精障害」などあります。

EDは、性交渉の祭に陰茎が
勃起しない状態です。

治療には、「バイアグラ」や
「シアリス」といった
PDE5阻害薬を使用します。

2022年4月からEDによる
男性不妊の治療に限り、

この2剤が公的医療保険の対象となります。

逆行性射精障害では、
射精する際、膀胱の出入り口が

閉じずに精液が流入し、
陰茎から十分な量の精液が出なくなります。

糖尿病や脊髄損傷などにより
自律神経に障害が出ることで起きます。

抗うつ薬の「アモキサピン」で
改善することがあり、

男性不妊の治療を実施する
医療機関で多く使われています。

2018年から保険の対象になっています。

日本生殖学会は、
不妊治療のガイドライン(指針)に、

これらの薬が治療に
有効であることを盛り込んでいます。

厚生労働省は現在、
不妊治療で使う薬をどの範囲まで

保険適用とするかについて、
議論を進めています。

まとめ

いかがだったでしょうか?

これまで男性不妊の治療で
使う薬のほとんどは、
保険の対象になっていませんでした。

対象となる薬が増えれば、
患者の経済的な負担が減って、

男性が不妊に向き合う
きっかけにもなるかもしれませんね。

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